Caloo(カルー) - 御殿場市川島田のけがの口コミ 1件
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御殿場市川島田のけがの口コミ(1件)

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社会医療法人青虎会フジ虎ノ門整形外科病院 (静岡県御殿場市)

taku0713(本人・40歳代・男性)
1.5 整形外科 膝蓋骨脱臼 けが

【背景】
先天的に関節が柔らかいため、関節が逆に曲がる過伸展(反張)やX脚に
なっており、膝に過度の負担がかかったり、脱臼しやすい要因がそろっていた。
膝の皿(膝蓋骨)が外側にずれて両膝とも亜脱臼を繰り返していて、
当病院で定期的に診察を受けていた。脱臼防止のために装具を着けていた。

【ケガをした状況】
自室で装具を付けた状態で椅子から直立に立ち上がり少し曲げた瞬間、
鈍い音がして膝が完全にロックして動かせなくなった。
膝蓋骨脱臼であろうことは頭に浮かんだが、全く動けないところを強引に
何度も曲げ伸ばし、「ボキッ」とものすごい音がして関節がはまった。
ただし、激痛で膝を押さえて何時間もうずくまってしなう状況だったので、
後で考えれば、いつもの亜脱臼とは明らかに違って自己修復はどう見ても
無理な状況だったのに救急車を呼ぶべきだったとは後悔している。
その夜はものすごく痛みがひどくて鎮痛剤使って、そのまま仮眠をとった。

朝一で立ち上がろうとすると膝に力が入らない。
グラグラで歩くのも困難な状況のため、診察を仰いだ。

【診察】
昨夜の状況を説明し、検査と触診の結果、診断はやはり膝蓋骨脱臼。
医師の判断としては、脱臼防止の装具をはめた状態で脱臼を誘発するような動作が
一切ふくまれない普通の生活の動きにも関わらず脱臼したとなると、もはや、
いつ脱臼してもおかしくない状態と言わなければならない、脱臼誘発テストの結果も同様の結果であり極めて危険な状態と説明された。
正直次の脱臼が起きたら手術受けるしかないし、
次の脱臼はいつ起きてもおかしくないので、装具でガチッと固定して
膝を動かないようにします。移動時は松葉杖となりますが、基本的に安静にして、
動いちゃダメだときつく言われた。

治療に関して方針を決めるのと、会社と休職期間について相談して下さいとのことだった。
選択肢としては
1.手術をせず、リハビリで筋力をつけて脱臼を回避する。
2.手術を受ける術式は「脛骨粗面内方移動術」で
  膝蓋腱の脛骨にある付け根を切り離し脱臼を回避できるよう角度を調整する。

とのことだった。

リハビリとはいっても、現状の膝では出来ないため、しばらくは固定が必要。
動かせる状態まで回復して、そこから考えると期間としては手術した方が
早く復帰できるのではないか、手術の場合なら三ヶ月程度との説明。

私としては手術するかしないか、に加えて考えなければならないことがあった。
それは、以前から半年ペースくらいで診察してもらっている
京大付属病院の医師の意見を聞くこと、そちらでの手術の可能性を検討する
ことだった。
脱臼した約10日前に診察してもらったばかりだったので、
状況を説明するとかなり驚かれた。
できれば診察を受けて欲しいといわれたが、歩くのも難しい状態な上に、
再脱臼のリスクが非常に高い中、京都までの移動は困難だった。
また、手術についてもしない方向で検討すべきなのだが、
発生した状況を考えると確かに再発リスクは非常に高いので、
リハビリ期間中に再発して結局手術になる可能性は残念ながら、かなりある
との説明だった。京大付属病院で手術を受けるとなると、
原則半年待ち、3ヶ月程度までは何とかするとの回答を得たが、
待ち時間を考えると復帰まで余裕をもって半年程度と考えて欲しいと説明されたため、
やむなく断念し、当院での手術を選択した。

なお、京大付属病院で行うと説明された術式は「内側膝蓋大腿靭帯再建術」で
最近ではほぼこの手法。これは膝蓋骨脱臼時に断裂した内側膝蓋大腿靭帯を再建する
もので患者の負担も小さく成功率も高いとされている。
私が受けた「脛骨粗面内方移動術」手術は想像していたよりはるかに大がかりなもの
となり、手術痕は約20cmあり、脛骨の一部を切って腱の位置を付け替えボルトを
打ち込むもので手術は成功したとの説明。

術後骨がつながるまではギプス固定が約3週間、この間は車いすで左脚は完全に
除荷が必要。
その後徐々に加重をかけたり、可動範囲を増やしたり、筋力をつける
リハビリとなった。
術後リハビリが始まったあたりから膝蓋骨の位置や動きに違和感が強くあり、
主治医に何度も申し入れしたが、問題ないと言われた。
確かに脱臼はしなくなったのだが、リハビリを重ねても
膝の曲げ伸ばしがスムーズにできない、可動範囲に大きな制約が生じたまま、
膝を動かすとある範囲でゴリゴリという状態で、歩くのもスムーズにいかない。
加えて問題になったのが、リハビリで負荷をかけると膝の痛みが酷くなる、
負荷をかけないようにトレーニングしようとしても、膝の体質で筋力アップではなく
逆に関節に過度の負担がかかってしまうため、うまくいかなかった。

術後3ヶ月で膝に装具を付け職場に復帰したのも明らかに焦りすぎだったと思う。
まだ、かろうじて歩ける程度で痛みもかなりあったため、毎日腫れ上がり、
悪化の一因となったのは間違いないと思う。

その後、何度か転居して、時々膝の状態をチェックしてもらっているが、
膝蓋骨の裏の軟骨が削れが確実に進行してきている。
どの医者も手術自体は成功しているというのだが、
最近主流の内側膝蓋大腿靭帯再建術を選択しなかったことに驚いている医者も
数名いた。
これは手術した時期の問題や医師の考え、技量、膝の状態が影響するため
結果論でしかないのだが。

去年、ついに変形性膝関節症と診断された。
膝蓋大腿関節の軟骨の摩耗がかなり進行しており、実際、歩いたり、生活面の
あらゆる影響はかなり出ている。

私の場合手術をしたかしないかで、どの程度影響を受けたかはわからない。
手術せずリハビリで脱臼をおさえることができたのか?というと
かなり疑問がのこるし、もう少し別の選択肢はなかったのか?、と
つい考えてしまう。
40代で両膝とも重度の変形性膝関節症ともなると、
今後の生活を憂慮せざるをえないからだ。

私の経験からお伝え出来るとすれば、自然に修復しているケースも多いせいか、
「膝蓋骨脱臼」軽視されすぎている強く印象がある。
自身の体質(膝のアラインメント)を一度きちんと把握し、
あらかじめできる(動作や装具等)ことは対処をすることをおすすめする。
加えて、脱臼事態が見逃されているケースもあるので、専門医の診察を仰ぐべき
だと思う。整形外科医でも見逃されているケースが多々ある。

来院時期: 2004年05月 投稿時期: 2016年10月
待ち時間: 2時間以上 入院 薬:
料金: 400,000円 ※手術、入院費込
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