職場の人間関係から、パニック障害発症。その後鬱に。

最初にパニック障害を発症したのは、職場上司(50~60代女性・正社員)によるパワハラ。
理不尽に怒鳴られたり、人格否定されていたある日、
(自分だけならともかく、「両親の躾が悪い」と両親を侮辱されたのが一番堪えました)
動悸から過呼吸が起き、動けなくなりました。

その際「接客業で救急車を呼ぶなんて体面が悪い。
まして、従業員のために救急車なんて呼ばないから」と言われ、
4時間以上発作を起こしたまま放置された時の恐怖は、今でも忘れられません。
多少医療知識があるため、「多分これ、過呼吸だ」と判断でき、
死ぬことはないんだと自分に言い聞かせてなんとかしましたが、
どうやって自力で家に帰れたのか、今もわかりません。記憶が飛んでいます。

結局、「使えない」と最後まで罵倒された挙句解雇。
信じがたいことですが、そこはホテルに入っている結婚式場でした。
今でも、そのホテルには発作が起きるので入れませんし、
広告やCMすら見るのが怖い状態です。
友人の結婚式会場がそこだった時も、仲のいい友達でしたが、
足を踏み入れるどころか、考えるのもダメで行けずじまいでした。


その後、いくつか職場を転々としましたが、
幸い職場に恵まれて何事も起こりませんでした。
再び発作が起きたのは、最後に行った職場でのことでした。

元々あまり身体が強くないので、上司にもその旨は伝え、
職員として働く話も頂きましたが、お断りしてパートとして働いていました。
実際通院が多くて、夫も私が仕事をすることにあまり賛成していなかったし、
お給料が低い代わりに、休日多めのシフトにして頂きました。

他職員にも迷惑かけどおしの自覚はあったので、
出勤した日は欠勤した日の分も取り返そうと頑張っていました。
幸い理解してくれる職員が多く、嬉しく思っていたのですが、
「同じパートなのに、あの人ばかり休んで、こっちは負担ばかりかかってる」と
快く思わなかった人(40代・女性)が一人いたようです。


ある日、突然無視から始まり、仕事に関する伝達事項が伝わってこなくなりました。
当然困ってしまい、伝達ノートなど対応策を考えたりしましたが、
朝には確かに書いてなかったのに、「書いてあったじゃない！」と叱られてから見ると、
ちゃんと書いてある。おそらく、私が見てから後で書き足したのでしょう。

また、私が他職員と話そうとすると、意図的に割り込んできてその人と会話を始め、
会話に混じろうとしても聞こえないふり。
私が席に着くと苛立ったように席を立つなど、言葉にはしないものの、
明らかに存在を無視し、他職員からも孤立させようとする意図が見えました。

最初は気のせいと信じたくて我慢していましたが、
精神的ストレスからか明らかに体調不良の日が続くようになり、
出社するのも嫌になってきました。どうにも我慢出来なくなってきて、
初めて信頼出来る同僚に悩みを打ち明けようとした矢先、発作を起こし過呼吸に。

とても出社できる体調ではなく、完全に寝たきりになり、辞めざるを得なくなりました。
その際、それまでの経緯を上司に説明したところ、
謝罪を頂いたばかりか、いろいろ便宜を図って下さったので、感謝しています。


あれから一年近く経ちますが、心療内科に通って服薬に頼る毎日です。
幸い話をよく聞いて、「一緒に考えましょう」と言って下さるよい先生に当たり、
信頼して受診出来るのはありがたいことです。
でも、日にもよりますが体調に波があってまだまだ不安定で、
動悸やめまい、過呼吸が起きたりしやすいので、一人で外出も出来ません。

一時、毎日散歩や家事が出来るほどまでに回復しましたが、
見た目は普通に元気な人に見えるものですから、
やはり家族でも病気の認識を忘れてしまうのでしょうね。
たまたま夫のストレスが溜まっていた時期も重なり、
ある日夫と大ゲンカしてしまい、それが元で悪化してしまいました。

「せっかく良くなってきていたのに」と落ち込んでしまったこともあり、
今はうつ症状も出始めたので、絶対安静の状態。
入院も検討すべき、とも言われています。
(余談ですが、夫も先生に「奥さんは感受性が人より少し強い上に、
今は病気なんですから、言葉遣いは気をつけてと言ったでしょう！」と
叱られたようです。私も「ケンカなんかしたら悪化するの分かるでしょ！」と
叱られたので、後でお互いに「先生に仲裁してもらうなんて、大人気なかった。
なんであんなイライラしたんだろ、ごめん」と謝り合戦になりましたが)


私は先生に言わせると「真面目過ぎて限界まで頑張りすぎる」性格らしく、
トラブルも一人で解決しようとする傾向があるそうです。
怒ったり、愚痴ったりと感情を発露させるのも、
対応する相手の気持ちを必要以上に考え過ぎて発散出来ず、
一人で飲み込んでしまってストレスを溜め込みやすいとも。

また、病気でも仕事でも家事でもそうなのですが、
「少しでも早く、たくさんこなさなきゃ」という意識が強過ぎて、
自分の能力の限界を超えて頑張ろうとする。
それが療養中にも顕著に見られ、第三者から見れば危なっかしいのに、
「早く社会復帰しなきゃ」と必要以上に焦るために、
病気に必要な安静が完全にとれておらず、
また他人に甘えることにも罪悪感があるために、輪をかけて悪化しやすいのだそうです。
だから、まずは完全な休養をとり、起き上がれるようになってきたら、
考え方の修正をしていこう、と言われています。

また仕事に関しても、
「ハローワークや公共の相談機関を頼り慎重に選ぶこと」
「パートや派遣社員など、短期の仕事から徐々に慣らして行くこと」
「合わないと思ったら、執着せず辞めることを考える」
というアドバイスも頂きました。
就職難の今日、せっかくの職を手放すのは辛いですが、
働けない身体になっては元も子もないので、それも考えていきたいと思います。


正直なところ、人が当たり前に出来ている社会生活が、
自分にはうまく出来ない苛立ちと情けなさはあります。
人に甘えることも、「自分がダメになってしまうのでは」という怖さから、
「甘えなさい、頼りなさい」と言われてもなかなか出来ません。

よく、うつ病の人に「頑張れ」は禁句と言いますが、
「ゆっくり休めよ」と言われるのも辛いものです。
だって、自分が何も出来ないでいる間にも、
他の人は着々と進んで行っているのですから。
それを黙って見ていると、どうしても焦ってしまうものなんですよ。
でも今は「早く」という言葉を禁句にしながら、
回復に向けて完全な休養を取ることを第一に考えるよう、意識しています。