主治医との食い違いで躁鬱悪化、以前の病院に再入院を控えています

躁鬱と、それ以上に辛かったパニック障害で入院し、家を離れたことで落ち着いた３ヶ月でした。
料理ひとつできない成人前後の息子二人と、病気の愛犬を置いていることで、結局毎週家に帰ることになり、遠い病院で軽いパニック発作を繰り返しながらの往復でした。
病棟内は閉鎖病棟だというのに明るく開放的でしたので、力を抜いて生活し、もともと人当りは特に悪いほうではないので、もし再悪化して再入院ということになったらこの病院がいい、と思っていたら、そう思ってしまったせいでしょうか、数日後に再入院となりました。

平坦な気持ちでいたものが、急に何かがはじけたように、洗濯物を畳んでいて、それが崩れただけで異常なほどイライラして、それを全部部屋中にぶちまけてわめいてしまったり、意味もなく頭を抱えて絶叫し、部屋が隣接して仕切りもない次男には、かなり嫌がられました。次男は、躁鬱だとは解っていますが、それがどうなる病気で、どうしようもない症状が出ることを知りません。
そして、手に持った何かを床に落としただけでもカッとなって暴れ、今度は急に悲しくなって大声を上げて手放しで泣き、愛犬が慰めようと必死で顔を舐めてくる、そしてそれがかわいそうで更に泣いてしまう悪循環でした。

ネットで、大好きな動物関係を主にして、気の毒なニュースを見つける、そうすると号泣して涙が止まらず、吐き気まで及ぼすほどです。
ラミクタール、アモキサン、セディール、コンスタン、ナウゼリン、デパス。
これを一包化で飲んでいますが、ラミクタールと、三環系アモキサンは合わないので、一度心療内科の先生がやめてしまい、それからどんどん落ち込むようになったので、また再開したのですが、気分は浮き上がらないままでした。

外に出ることが怖い、外に出ると吐き気で泣きながら何度も立ち止まる、あんな大きい息子の誰が買い物に行ってくれるわけでもなく、体が動かなくて泣きながら床に転がっていても、飲み物一本をコンビニに買いに行かせる息子。
愛犬の散歩に人気のない夜に出る以外は、あまり外に出ない、抗鬱剤で３０キロも太ったわたしに、心療内科の先生は、
「よく運動しましょね、ジョギングとか」
「よく歩いて、楽しく散歩して」
悪意なく、こう言い続けます。
通い始めて１０年、そろそろ外社会になじむことが必要だと考えられているのか、一般に言われるように、陽光を浴びないのがよくないと思われているのか、それはよくわかりません。
でも、それが外出恐怖で辛い、と何度言っても、同じやりとりの繰り返しです。
ですから、多分自分を壊してみようと思ってしまったのかも知れませんが、必死で動きました。ハローワーク、早朝の愛犬の散歩、遠くのスーパーへの買い物、その他いろいろ…そして、何も出来なくなりました。

まだ一週間しか経っていないのに、這いずるように心療内科に行き、それを訴えながら嗚咽が漏れました。
楽しくないのに、楽しく散歩なんてできない、生きることを楽しいと今は思えない、ただ早く仕事をしようと焦って焦ってどんどんおかしくなっていくのが自分で判っているのに、仕事を探さなければいけない、全部わたしが間違ってるんですか。ヨーグルトや冷奴しか食べられずに３ヶ月暮らしているのに、栄養と体力だけは失われていくものの体重が減る、痩せるどころか、体重計の数字はどんどん上がっていく。
それでもゴミ捨て場にジョギング代わりにリズムを付けて走ってみて、強い吐き気で蹲る、これでも楽しくジョギングなんてしなきゃいけないですか。
泣きながら、先生に訴え続けました。
何もかも、自分のペースを乱し過ぎたんだと思いますが、それを奨励したのは先生のほうです。
子どもみたいに泣くわたしに、先生は、半年前に退院した病院に入院の紹介状を書いてくれました。
入院したいとは思っていました。ただ、精神科よりむしろ、食べられず、吐き気やめまいが止まらないことで、内科に入院したいと思っていました。
それでも、何もかもしょい込まなければならない家にいて、物を投げたり喚いたりしているよりは、もしそうなっても、病院にいたほうが、看護師さんに叱られて落ち着くかも知れません。次男が鬱陶しがって舌打ちし、また泣けてくるのを繰り返すよりは。

躁がある意味陽気なほうに出ると、多弁になり、次男にペラペラ息継ぎもせずにしゃべり続けます。そして、鬱になると、次男が喋ることを聞きたくもありません。
あまりに家族を振り回し過ぎる躁鬱。
娘同然の愛犬の通院さえ疲れて動けない時もあり、わたしは一体何の価値があるんだろう、と考えることが多く、その考えに縛られているから余計に他人に迷惑をかけてしまうんだとも解っています。

ずっと、自分が鬱なのか躁鬱なのか人格障害なのか分かりませんでした。
心療内科の先生は、病名特定を嫌い、抗鬱剤だの躁鬱の薬だの抗不安剤だの、あれこれ出すため、何度も訊いたんですが、紹介状には双極（躁鬱）と書かれていたものの、自分ではただの人格障害ではないかと思うようになっていました。
前回の入院時、すぐに光トポグラフィーの検査を受けました。
その結果、双極、大鬱と初めて診断が下ったのです。
そして、３ヶ月の入院中に、感情の起伏の波が緩い双極Ⅱ型と言われました。

退院して心療内科に戻ると、光トポグラフィーは精度が信用できないから、と言われました。
この先生は何が言いたくてどうしたいんだろう…わたしの病名を何だと思って何にしておきたいんだろう…と思いながら、それでも視診だけの診断ではない光トポグラフィーを受けることができたのはよかったと思います。