子供のころから空気を読まない発言。アスペルガー症候群と注意欠陥障害を併発。

幼少時から、落ち着きがなく、思ったことを口に出してすぐに言ってしまうので、
いじめの対象になりやすい学童期を送っていました。

・友達が他の子の悪口を言っていたことを当人にバラす　
・みんながお世辞を言っているのに正直に感想を言ってしまう　
・クラスメートが掃除当番をサボっていることを学級会で糾弾する　

（思い返すと空気を読まない発言をしていたので、嫌われて当然だと思いました。）

中学、高校時代には周囲の発する声や物音がなぜか五月蝿く感じることが多くなりました。
一人でお昼を食べたり本を読むほうが好きな内向的な学生時代を送っていました。
小学校で男女ともに嫌われ、いじめを受けていた時期があったので中々人が信じられずに自分からは友達の輪に入ることができない、存在感のないように振舞っていました。

大学に進学し、就職活動を経て社会人になり働きだしてから、自分が他の人と違うのではないかと思うことが度々でてきたのです。

・ケアレスミスが多く、毎回上司に注意されるのに何回も同じ失敗をする
・上司に注意されても感情が爆発して激しく反論してしまう
・ひとつの作業に過集中してしまい、終わるまで他の作業に手がつけられない。
・自分の作業が終わっても落ち着きがなく手や足をバタバタ動かしている

自分と同じような症状をもつ人を、発達障害の本で読み、自身もそうではないかと思ったので、心療内科で検査を受けました。結果、生まれつきのアスペルガー症候群と過集中型の注意欠陥障害を併発していることが判明しました。脳の器質に問題がある障害ということで、完全に症状を治療することはできません。しかし、薬と生活習慣の改善によってだいぶ症状が緩和されてきています。

高校生の時に心療内科を受診してうつ病と診断されたことも、いま考えてみれば発達障害の二次障害が出ていたのだと思います。発達障害が発覚してからは、無理をせずに自分の体調と精神のバランスを考えて、仕事と私生活を送っています。自分の特性を知り、社会に適応するためにも心療内科の受診が必要であると感じます。

追記

病院の薬で症状（過集中・感覚過敏など）は軽くなりますが、完全に治すことはできません。食生活の改善（糖質・脂質・カフェインなどの摂取を控える）、定期的な運動の実施、睡眠の質の改善など、生活のあらゆる面において工夫を凝らせば、普通の生活を送ることは可能だと思います。

私の場合は音と光に対する感覚過敏と、一つの事に打ち込む過集中の症状が多く見られます。就寝前にはアイマスクと耳栓をして、視覚と聴覚に与える刺激を少なくしないとスムーズに寝付けません。また、過集中（ひとつのことに集中してまわりが見えなくなる）の症状への対策として、職場の上司・同僚に「集中力が高く、一度作業に取り掛かると周りが見えなくなるので、何かあったら声をかけてください」とあらかじめ申告しておきました。以前は「人の話をぜんぜん聞いていない」と指摘されるとが多かったのですが、作業を中断して別の作業に切り替えることが、少しずつできるようになってきました。


薬だけでなく、生活全般を見直し、改善しつつ生きて生きたいです。