私がアスペルガーの診断を受け、現在の病院に至るまで。

私の発達障害に気付いたのは、19歳の時でした。
以前から精神科には通院していたのですが、この時に、ある出来事がきっかけで、私が興奮錯乱状態になり、薬を一度に100錠以上飲むという、いわゆるODという自傷行為をしてしまいました。運ばれた病院で、その原因を作った警察官と母に対して、この場で土下座して俺に謝れ!!と騒いで、立ち会った精神科医が、これはアスペルガーかもしれません、と母に言ったそうです。
その後、有名大学病院で正式にアスペルガーの診断を受けました。
時は過ぎ、有名大学病院の転院を繰り返しました。医師との相性が合わず、また薬が増えるばかりでした。
発達障害の専門医にも診察を受けましたが、今となっては、専門医が良い、とは限らないと分かりました。
精神疾患は実に奥が深く、さらに、発達障害は様々な症状と個人差が人によって全く異なります。しかし、その専門医は独自の固定的概念を押し付けてきました。回復しませんでした。その専門医の病院には、日本全国から集まるそうですが、むろん、救われる方もいるとは思いますが、中には私のように、意味なく終わる方もいると思います。
私は東京在住ですが、今、たまたまご縁があり知り合った、佐賀県の医師の元へはるばる通院してます。すなわち専門医に全国から集まる方々と逆の行動をしているわけです。
今の私の医師は、発達障害の専門医ではありません。しかし、この医師とだけは相性が合い、この医師しか私の症状を緩和する事が出来ません。
助けを求めて、東京の専門医を探す気持ちは分からなくもないですが、一番の治療の決め手は、医師との相性、です。
私の経験が、発達障害と向き合っている方々への参考になれば幸いです。
あともう一つ。薬は少ない事にこしたことは間違いありません。私の経験から言うと、少ないほうが、逆に考え方も楽であり、副作用も少なく、社会生活がまともになりました。
皆様が長く付き合う発達障害と向かい合ってくれる医師と出合う事を、心より願っております。