発達障害と向き合う、強制入院させられた思春期の辛い記憶との闘い。

私は19歳の時に発達障害の一つ、アスペルガー症候群と正式に診断を受け、今日に至っております。
以前から精神科通院はしていたのですが、転々と病院を変える度に異なる病名になりましたが、19歳から今日までは診断名は変わっておりません。

私の場合、症状の一つとして、思春期の辛い記憶が何度もよみがえり、日常生活に影響してしまう事が度々あるエピソードを紹介したいと思います。
この文を読んでいただいている皆様の中で、精神保健福祉法の一つ、強制入院の制度をご存じの方もいると思います。
精神障害の人々を救うため、行政の権限による措置入院と、当事者の家族等がサインして成立する医療保護入院の二種類があります。いずれも、自傷他害の恐れがある場合に適用されます。
私は16歳の時に、父がサインして医療保護入院となりました。

しかし、私の周囲の誰もが言います。『君が自傷他害なんて、あり得る訳がない』
精神保健指定医に、注射を打ちますよ。と言われ、素直に右腕を差し出し、打たれた瞬間に眠りに入り、目が覚めた時には保護室の中で、紙おむつ一枚で手足は縛られていました。
何度も叫んだ記憶がございます。汚い話で申し訳ないのですが、排泄は紙おむつに、しなければなりません。
当時、死ぬ気もなく、他人に危害を加える事も決してなかった私が、なぜそうなったか分からなく今日に至り、年齢を増す毎に、悲しくなり、時には怒りがこみ上げ、毎日が辛いです。
この記憶とは死ぬまで生涯闘わなければなりません。

ちなみに、よく調べると、強制入院の際に打つ静脈注射は、時に心肺停止を導く、恐ろしい睡眠薬であり、時には筋弛緩剤を打つ事もあります。

発達障害は、過去や周囲を気にならない人も居れば、私のように、周囲を異常に気にしてしまい過去にとらわれて生きて行かなければならない人も居ます。

私が受けた強制入院という人権問題に該当する事には、決してならないで下さい。大げさかもしれませんが、人生観が変わってしまいます。少しでも苦しくなったり、錯乱状態に陥りそうな時は、誰かに助けを求めて下さい。
ただし、極力、警察には求めない方が良いと思います。
私の経験からすると、警察官は、措置入院にもっていきたい人が多いという感じが致します。
精神保健福祉法の知識持つ事は、大事な事です。
考え方を変えると、こういう法律がある以上、いかに自分に対して、優しさを持つ事が大切な事かもしれません。