病院口コミ検索カルー - 30代、大人のADHD~診断を受け、自分を知ることから対処がはじまる~ (写真あり) : 病気体験レポート
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30代、大人のADHD~診断を受け、自分を知ることから対処がはじまる~ (写真あり)

ぱるちゃん  (50歳代・女性)

オススメ: 558views 2016年08月24日投稿 3votes 0comments

私は30代で自分のADHDを疑い、診断を受けました。
現在進行形のADHDですが自分の特性を知り、扱い方を変えていくことでずいぶん生き易くなりました。

(こどもの頃の私)
私は子どものころから、兄弟やクラスメートと比べて注意力が低く、忘れ物が多い、何度も同じことを注意される、すぐに飽きて途中でやめてしまう、はなしを聞いていない、始業式など体育館で座ってじっとしていると手足がびりびりして同じ体勢でいるのがつらいといった特徴がありました。
また好きなことであれば寝食を忘れてやり続け、その結果、他の生活がぐちゃぐちゃになり、また怒られるということもよくありました。

(大人になってからの私)
待ち合わせ時間にたどり着けない、そもそも約束もまもれずドタキャンが多い、約束そのものを忘れる、忘れ物が多い、締め切りのある仕事で余力があっても直前まで取り掛かることができない(ぎりぎりに初めて勢いでかたずけることはできる)、書類などを綺麗に片付けができない、いろんなことに手をつけてやりっぱなしになる、想定外・規定外の事象に嫌悪感が強い、疲れやすい、時として癇癪をおこすなど仕事をしていくうえでの不都合が多くありました。

幸い、良い仕事仲間に恵まれて、私の特性を活かし、企画系の仕事やプロモーションなど展開が早い仕事を担当することが多く、結果としてはできないことよりもアイディアがあり、瞬発力や機動力がある、と評価はされていました。

(診断を受けた背景)
自分でも困るなとは思いつつ生活ができていたのですが、仕事がどんどん忙しくなる中で、物忘れがとてもひどくなり(車ででかけたのに、車の存在を忘れて電車で帰る、友達とでかけたのに気づくと友達を置いてどこかにいる、大事な約束を忘れるなど)ました。また気分のむらもひどく、疲れて何もできない、誰とも会いたくないというときと、真逆なときが繰り返しありました。

自分でもさすがにひどいと思い、ネットなどで同じような課題を抱えている人のことを調べているときに、偶然テレビでADHDについて取り上げた番組をみてこれだ!と思いました。
大人になっての課題もですが、どちらかといえば子ども時代の困り感がとても近しいものでした。自分では注意されるたびに、ものすごく頑張っているつもりなのにちっとも結果が出ず、悔しい想いをしたことです。

(自分で勉強した際に役立ったもの)
これは2005年~2007年頃にであったものです。今はもっといいものがあると思いますが一応ご参考まで。
●「わかっているのにできない」脳〈1〉エイメン博士が教えてくれるADDの脳の仕組みhttp://www.amazon.co.jp/dp/4907725310
●「わかっているのにできない」脳〈2〉エイメン博士が教えてくれるタイプ別ADD対処法  http://www.amazon.co.jp/dp/4907725329
●元気な脳をとりもどす http://www.amazon.co.jp/dp/4140811633
●どうして私、片づけられないの?―毎日が気持ちいい!「ADHDハッピーマニュアル」 http://www.amazon.co.jp/dp/4804761055
●片づけられない女たち http://www.amazon.co.jp/dp/487290074X

(診断に向けて)
その後、1年程の期間で4つのクリニックを回りました。
当時は思うように進まずかなりへこみましたが、よく考えれば最初から納得できるところにであえるのは稀かもしれませんね。
最初に行ったところでは、忙しすぎるからです。疲れているからです。といわれ、たしかにそうなんだけど、今のこともこども時代のことも含めて自分を知りたいからテストしてほしいとお願いしましたが対応してもらえませんでした。
あと2件は最初からADHDなら薬を・・という展開で、私の知りたい自分の状況把握(診断のための知能テスト、脳波テストなど)は必要なしというスタンスでした。
最後に行ったクリニックでは、成育歴の確認や臨床心理士との面談を経ていくつかのテストをした結果、半年かけて総合診断となりました。

(診断・投薬)
何度か通院し、薬をという話になりましたが、当時不妊治療を始めようとしており薬は控えるという判断をしました。
薬が不要であれば通院も不要ということでその後通院はしていません。


(その後)
診断は、自分の特性について理解と納得ができ、自分の努力が足りないわけでななく、自分の脳の特性によりうまく処理できていなかったとわかったことは人生における大きな収穫でした。
自分の特性におうじたやり方があることを知り、やり方を工夫すればできないと思っていたことができるようになることを知ったこと。

関連書籍を読み、生活スキルを上げ、食生活を見直し、生活習慣も見直し、今、人生の中でもかなり安定した生活をすることができています。

発達障害・療育などについての知識を得て、自分の扱い方をずいぶん理解し使いこなせるようになりました。
仕事でもプライベートでも自分の特性を言葉で伝えることができるようになり、周りとの関係も向上したように感じています。

自分がそうかもしれないと思うようでしたら、まずは自分について知る、診断を受けることをおすすめします。

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