パニック障害とうつの症状で体重が20キロ増加。服用した薬の影響？

【経緯】

子どもの頃から不安感、怖いものが多く育ちました。
母は精神が弱いからだと言い、よく泣く私を叱りつけていました。
病院を訪れるきっかけになったのは、アメリカの同時多発テロの映像を目にし
その直後から、強い不安感、じっとしていられない感じ、死んでしまうのではという感覚に
襲われたことです。
その日をさかいに、外出が困難になり、日々の生活に支障をきたすようになりました。
未就学児が二人いたので、家に閉じこもることもできず、襲われる不安感と闘いながら
日々育児をこなしました。
子どもと公園に行くことが怖い(飛んでいる飛行機)
自宅で子どもたちと過ごすことが怖い
日常生活に不便を感じ、精神科医院を受診しました。

【受診】

最初に訪れた精神科医院(内科も併設)の先生がおじいちゃんで、話をたくさん聞いてもらえ
不安を取り除きながら、薬を処方されました。
精神科の薬を飲むことはとても怖かったのですが、その部分の不安も先生に取り除いていただけました。
パキシル ソラナックスを処方されました。
２週間ほどしないと効果は現れないということで、その間、子どもたちの幼稚園の送迎だけは
頑張ろうと、周りの友人に助けてもらいながら頑張りました。

だからといって、怖いものがなくなるわけでもなく、薬の効果を感じることも
なかなか難しかったです。

思えば、電車に乗ると腸が過敏になり、下車しないとならない。
エレベーター、高層ビル、大手スーパー、地震、雷などの天災が異常に怖い。
飛行機、新幹線は生きた心地がしない。

子どもの頃からの症状なので、意識せず、自分はオーバーで不安がりなんだと
言い聞かせてきたように思います。

パニックの発作は現れていたんだと。
病歴は長かったのかもしれません。

【体重の増加】

怖いものは怖いまま、お薬と日常生活の工夫、友人からのサポートを受け
パニック障害はたまに発作が現れる程度で、なんとか自己解決でできるくらいに
なっていきました。

この頃から体重が増加し始めます。

165センチの58キロだった体重は65キロをオーバーするようになっていました。
精神科のお薬をのみ始めて５年ほどでしょうか。

その後、引っ越しをし転院するのですが、
転院先でも年配の男性の先生に診ていただくことができ
安定こそしないものの、悪い状態に悪化するようなことはありませんでした。

ただ、うつ状態、睡眠障害、強い焦燥感が現れるようになり
少し薬が増えました。

パキシル ソラナックス ジプレキサ ジアゼパム ハルシオン。
用量は覚えていませんが、パキシルは１日量30㎎まで増加しました。
なんとかお薬の効果と日常生活の改善を行い、なんとか平常を維持してきました。
仕事もパートですがなんとかできています。

精神科のお薬をのみ始めて、10年。

165センチ、65キロまで増えた体重はさらに増加し、74キロに。

二人目の子どもを出産後53キロだったので、20キロ以上増えたことになります。

もちろん、うつの状態が酷いときには、起きあがることもきつかったり
睡眠障害で朝方まで眠れず、4:00頃にお腹がすいて、ものを食べてしまう。
という期間があったことは確かです。が、体重が増えることは嫌なので
食事量を減らしたり、カロリーの低いものを選んだり
夕食時には炭水化物を抜いたりと、一応努力はしていました。

精神科の先生に、体重が増えるのですが薬の副作用ではないですか？
との質問をしたこともあります。

処方されている薬での体重増加の副作用の報告はない。
もし、体重が増えるのであれば、それは食べているからでしょうと
説明を受けました。

ジプレキサは体重増加の副作用があげられていますが
私の処方量ではそこまでの体重増加は考えられないとのこと。

体重に関しては、体調が良くなったら、ダイエットをすることがいいでしょう。


確かにその通りだと思いました。
体調が良くなったら、運動をしてダイエットしようと。
医師に対しての不信感は感じませんでした。
これも長く診ていただいていた信頼からだと思います。

【現在】

２年ほど前から、パニック、不安感、焦燥感が徐々になくなっていき
それと共に、薬を減量し始め、１年半ほど前にハルシオン以外の断薬となります。

その頃から体重が月に一キロのペースで落ち始め、現在は13キロ落ちました。

食事制限なとはしておらず、運動も犬の散歩程度しかしていません。

健康診断の結果も良好で、体重減少の病気もありません。

精神科のお薬の副作用だったのかはわかりません。
が、10年以上飲んでいた薬。増え続けた体重。
断薬によって減少した体重。

私は素人ですが関係があるように思えてなりません。

しかし、パニック障害が酷かった当時、お薬がなければ
強い恐怖のなかで生活するのは難しかったと思います。


現在、精神を患っていて、体重増加に悩んでいる方がいらっしゃったら
力になりたいと思い記すことにしました。

精神科のお薬の批判のつもりは一切ありません。

体調が戻って、お薬を減らすことができれば、増加した体重はきっと減少するはずです。

最後に
病状の回復には犬を飼ったことがとても大きかったと感じています。
乗り物に乗ることは今でも厳しく、遠出をすることはなかなか出来ませんが
心身の回復を感じています。

読んでいただいてありがとうございました。