病院口コミ検索カルー - 自律神経失調症→パニック障害→不安障害→薬を飲みながらの妊娠&出産 : 病気体験レポート
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自律神経失調症→パニック障害→不安障害→薬を飲みながらの妊娠&出産

タチアナ  (40歳代・女性)

3,954views 2016年07月14日投稿 10votes 0comments
病気パニック障害全般性不安障害自律神経失調症
製薬パキシル錠5mg

車でお得意先をまわるルート営業の仕事をしているときに発病しました。
最初は身体がだるい、肩が重い、目が疲れる等の症状で、ちょうどその頃はルートが変わったばかりだったので時間に追われながらの運転によるストレスと疲れかな…と思っていましたがある日営業所で事務仕事中に何とも言えない気持ち悪さと不安感と苦しさにみまわれました。
でも声も出せない、どうしたらいいのかもわからず耐えているとスッと消えたので「おかしいな」と思いながらもそのまま病院に行くこともなく過ごしていましたが、だんだん身体が不調になる回数が増え、夜中に過呼吸などになり休みの日に内科へ行きました。
この時、本当は心療内科へ行かなくてはいけなかったのに当時の私はわからず普通の内科へ行きました。
血液検査など一通りやりましたが異常はなく、症状を話しても「若い方にはよくあること」で片付けられてしまい、気休めの胃薬を処方されました。

納得がいかず、他の曜日の先生にも何人か診てもらいましたが検査結果がなんともないので皆まともには取り合ってくれず…。
この時、なぜ誰も心療内科を紹介してくれなかったのだろう?と未だにおもいます。

結局自分で症状などをあてはめて調べてみたら「心療内科」というところに行くべきなのでは?と思い電話してみると1か月先まで予約が取れないとのこと。
こっちはいつ身体が不調になり発作が出るかわからないままで1か月は過ごせないと思って他をあたりました。

この時に知りましたがだいたい心療内科は予約制が多く、初診のみ予約というところもあります。

そして運良く自宅から近い場所にクリニックがあり、そこは初診のみ予約が必要なですぐに診てもらえるとのことで行きました。

救ってほしくて症状を話しましたがその時当たった先生は今思うとハズレで、私の身体がどんな状況なのかとか全く説明もなくただ2週間分の薬を処方しました。
もちろん薬についての説明や通院などの説明もなしです。
通常ならば精神科系の薬を処方する際は飲んでいた薬を急にやめてしまうとかえって症状が悪くなること等を医師が説明するものなのですがこの頃の私はまだそんな知識もなく普通の内科で風邪薬を貰って飲むような感覚でした。

処方された薬を飲んだら嘘のように症状は治まりました。
「もう治ったんだ」と思いました。
でも薬がなくなって何日か経つと前よりももっと酷くなりました。
気持ち悪くて座っていられない程。
苦しくて眠れなくて過呼吸になり夜間病院へ行ったことも。

でも夜間病院では原因はやはりわからないのでまた違う曜日に同じ心療内科を受診しました。
ここは毎日違う先生だったのでこのとき受診した先生に「初めて受診されたときの先生は薬についての説明や次はいつ来てくださいなどの案内はなかったのですか?」と言われ、「はい」と答えるとびっくりした様子で「こういう薬は風邪薬のように症状がなくなったからと飲むのを急にやめると悪化してしまったりするので通院する必要があるし、やめるときは医師の指示に従って少しずつ量を減らしていかないといけないんです。」とここで初めて説明をされて知りました。

仕事の休みがシフト制だったのもあり、先生を決めずに休みの日にクリニックへ行っていたので先生もバラバラでしたが、「なるべく同じ先生の診察を受けた方がいいですよ」とのアドバイスもあり先生も固定して通院するようになりました。

その後仕事をやめました。
当時はなんの薬をどのくらい飲んでいたかは忘れてしまいましたが、処方された薬を毎日飲みながら通院していくうちに症状も良くなっていきました。
普通の生活が送れるようになりました。

ただ、何度か減薬しましたがやはりこの手の薬は難しくリバウンドしてしまい不安障害が出てしまいました。

夫や誰かが一緒じゃないと怖くて外に出られなくなってしまいました。
知っている場所でも、近場のコンビニでも「もし発作が出たら…」と怖くて一人では行けませんでした。
まわりに理解されがたい症状なのもあり余計に…。

薬を戻しても予期不安が酷くて想像するだけでパニック障害の発作が出て何度か救急車を呼んでしまったこともあります。

現在もひとり外出はなんとなく気が乗らないときがあります。
ただ、出産をしたらだいぶ軽くはなりました。

子供が欲しいけど薬は良くない…と思い一年間薬をやめるのを頑張りましたがやはりうまくいかず…。

そこで担当の先生と相談した結果、自分が飲んでいる薬は軽い方だということ、薬=胎児に影響がある…という訳ではないこと、喫煙や飲酒の方がよっぽど悪いということ、何より薬を断って母体が不安定になることが1番良くないと言われて薬を飲みながら妊娠することに決めました。

結果、妊娠中のトラブルもなく、無事に出産し、子供も何も影響はありません。
その2年後にも薬を飲みながら妊娠、出産しましたが第一子の時と変わらず何事もなく無事に出産し、子供も元気です。
ただ、母乳に薬が出てしまうとのことなのでどちらにも母乳は1度もあげませんでした。

初めての出産から三年経ちますが発作が出たことは今のところありません。
気分が悪く、発作が出そうだな…というときは頓服薬を飲むと落ち着きます。
現在もクリニックへの通院と毎日の決められた薬の服薬は欠かせませんが子供達が一緒なら近場のコンビニどころか車を運転して出掛けたりすることもできるようになりました。

私のように女性の方は後々妊娠などで薬を服用していることに悩む方は多いと思いますが、薬=胎児に影響がある…わけではないのでかかりつけの先生と相談してみたら良いかと思います。

実際に、私の知人は薬を無理にやめて物凄く精神的に不安定になり入院し、入院中に赤ちゃんが早く出てきてしまいました。
今では元気に育っていますが、当時は担当の産婦人科医も「赤ちゃんは助からないと思った」と言っていた程小さく生まれてNICUにしばらくいました。

この知人の件もありやはり私の担当の先生が言っていたように薬を飲まないで不安定でいる方が危険なのだと思いました。

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