胃潰瘍の痕に胃がん。奇跡的に転移する前に発見できました。

家内の話です。
職場の健康診断で胃のレントゲンで「要精密検査」と出ていました。
かかり付けの胃腸科で胃カメラを飲み、生検をしてもらったのですが結果は「胃がん」。
前の年も胃カメラを飲んでいるのですがその際は特に問題なかったようです。

紹介状を書いてもらい、中核病院へと行って再度検査を受けることに。
入院して１泊２日でしたが、２日目の夕方には検査結果が出ていました。
間違いなく胃がんであること、瘢痕しているのでステージは写真では判別しづらいが１ではない、未分化型なので転移の可能性がある、とのこと。

ただ、これが胃のレントゲンで見つかったのは奇跡だとしか思えないというほどの場所と状態だったそうです。
そのおかげで早いうちに見つかったのはありがたいことでしたが、罹患したのはよいことではないですね。

で、瘢痕の原因ですが以前胃潰瘍を患ったときの場所にできていたようです。
このおかげで本来は上皮腫で済んだかもしれないものが粘膜下の２層目まで達してしまっており、場合によってはリンパ管にもと言われました。

いずれにしても処理しなければどうしようもないので除去することとなり開腹手術です。
手術は外科ですが診断した消化器内科の先生も立ち会ってくれるとのこと。
胃の温存は開腹してみないとわからないということでした。

結果としては胃は２／３ほどの除去になってしまいました。
代わりに完全に除去できたとのことで除去部の写真も見ました
また今後の予防として胆のうも取ったとのこと。
一応手術は成功、胃の周囲には浸潤は見られなかったとのことでした。

後日生検したところ、ガンの発生部はリンパ管までは行っておらず転移の可能性はかなり低いだろうとのこと。

ガンの発生は１年２年で起きるものではないらしいですね。
胃潰瘍の部位にできたのは「胃潰瘍そのものがガンの前駆症状だったかも？」という話を先生としましたが、可能性はあるかもということでした。
ガンの成り立ちを考えるとありえないことではないこと、胃潰瘍で胃の組織がむき出しになったことが刺激となってガン化したかもしれないね、だそうです。

もし胃潰瘍で胃壁が傷ついたことがある方、時々胃カメラで診てもらうことをお勧めします。
家内はレントゲンで発見できたのは本当にラッキーだとプロの先生方何人にも何度も言われたほどです。
胃カメラ飲めば一発でわかるようですので、万が一の保険だと思って２～３年に１回くらい胃カメラを飲んでおくことをお勧めします。

初期で見つかっても胃にダメージがない人より重症化や転移のリスクが上がることになりますので。