だるさが2ヶ月続いたC型肝炎。インターフェロン治療で快癒。
karas
(50歳代・男性)
| 病気 | C型肝炎 |
|---|---|
| 病院 | 一般財団法人自警会 東京警察病院 |
| 関連 | だるい |
最初は、身体がなんとなくだるい状態が2ヶ月ほど続き、風邪が長引いているのだろうと思い病院に行き、念のため血液検査をしてもらったことで、C型肝炎が発覚しました。だるい以外には特に自覚症状もありませんでした。当時、C型肝炎は東京都の難病にも指定されており、とてもショックを受けたのを覚えています。
当時30歳だったので、医師からインターフェロンの治療をすすめられ、受けてみることにしました。かなり副作用の強い薬だと聞いていましたが、C型肝炎を放置しておくと、肝硬変、肝臓癌になる可能性が高いということで、思いきって決意しました。
実際の治療は、インターフェロンの皮下注射を週に3回、6ヶ月間投与しました。最初の1ヶ月は副作用などを観察するために入院したました。
入院副作用としては、注射を打った日は100%熱が出ます。自分の場合は、初期のころはかなり高熱が出て苦しかったですが、しだいになれてきて熱っぽくはなりますが、それほどキツくはなくなりました。後は、食欲がなくなります。1年間で、体重が10キロ以上は減りました。その他にも頭髪の脱毛も多少ありましたが、すべて抜け落ちるといったことはありませんでした。基本的には、全体的に身体がずっとだるく、余計なことは何もしたくないという状態になりました。それでも、当時、仕事は肉体労働でしたが、なんとかこなすことはできました。ただ、職場の協力を得て、注射を打った当日の午後は、事務仕事に変えてもらっていました。
インターフェロンの副作用もキツいですが、その前の事前検査で行う「肝生検」もかなりキツかったです。肝細胞をビストル状の注射のようなもので採取するのは、麻酔もするので特に問題ないのですが、その後、24時間ベッドの上で同じ姿勢でいなければならないというのがとてもキツかったです。排尿のための管を入れるのは嫌だったため、身体を動かさないように、自分で尿瓶を使って排尿したりもしました(笑)。
結局、自分の場合、その治療ではC型肝炎ウィルスを撃退することができませんでした。
その数年後、ペグイントロン・レベトール併用療法という新しい治療法ができ、それを医師からすすめられトライしました。(ペグイントロンと言うのも、インターフェロンです。)これは注射と飲み薬による治療です。注射は週1回を1年間。薬自体は前回と違うものですが、副作用は前回とほぼ同じ。やはり注射を打ち始めたころの高熱が一番つらかったです。しかし、それも月日の経過とともに慣れてきます。
2回目の治療の際は、治療を開始して1ヶ月か2ヶ月経ったころに、検査結果が陰性になったので、ずっと希望を持ちながら治療を受けることができました。そして、1年間の治療を経て、見事に「著効」となりました。2回目の治療を終えてから数年経ちますが、再発なども現在のところありません。
インターフェロンによる治療は、個人差はあると思いますが、何らかの副作用が必ず出ると思いますので、キツいのは覚悟した方がいいと思います。治療期間中は基本的にずっと身体がだるいので、精神的に沈んでしまうことが自然と多くなります。ペグイントロン・レベトール併用療法のときは、胃薬なども含め毎日かなりの量の薬を飲むことになります。その薬を眺めているだけで、なんだか弱気になって、もう治療をやめたいと思ってしまうときもありました。
そんな自分がこの治療に耐えられたのは、家族の協力、職場の協力、励ましてくれる看護師や先生などがいたからだと思っています。おそらく、一人だと途中でやめていた思います。もちろん、意志の強い方、忍耐強い方なら、なんなく耐えることもできるのかもしれませんが、自分はそういったタイプではないので、本当に周囲の協力があってこそ耐えられたと感謝しています。
現在は、年に1度か2度経過観察の検査に通うだけです。お酒も普通に飲んでいます。「著効」になったからこそ言えることかもしれませんが、自分の場合は、治療を受けて良かったと思っています。
ちなみに、余談ですが、C型肝炎のときは住宅ローンが組めなかったのですが、病気が治ったおかげで、住宅ローンを組むことができるようになり、マンションを購入することもできました。
最後に、治療費のことにも触れておきます。ペグイントロン・レベトール併用療法の場合1回の注射がだいたい1.5万円、月の薬代が3〜4万円、検査費用、診察代などで毎月合計10万〜12万円くらい必要です。ただし、会社で加入していた健康保険組合の高額療養費給付制度を利用したので、支払い後2ヶ月程度で一定額は払いどもされました。そのため、実際の自己負担額は確か月2万円程度だったように記憶しています。
以上、私の個人的な体験談ですが、C型肝炎の治療を考えている方の少しでもお役に立てれば幸いです。
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