胃の不調で内視鏡検査を受けた所、慢性胃炎と逆流性食道炎でした。

若い頃から時々胃の不調に悩まされる事があり、３０代になって定期的に胃の内視鏡検査を受けていたのですが、毎回特に異常が無かった為、しばらく検査から遠ざかっていました。
３０代後半辺りから、胃痛、胃もたれ、胸の灼熱感、腹部膨満感、吐き気等といった症状に度々襲われるようになり、久しぶりに検査を受けた時の事です。

胃の内視鏡検査は、鼻から挿入する経鼻内視鏡検査の方が楽だと言うのを聞いて、以前、一度だけ試したのですが、私の場合、鼻腔が狭くてなかなか上手く通らず、途中で経口内視鏡検査に変更になった事があります。
鼻から麻酔を入れていたのに、あの息苦しさと異物感は耐え難いものがありました。
楽だと言われている経鼻内視鏡検査でも、何割かは私のように苦痛を感じる人がいるそうです。
そういった経緯もあって、私はいつも鎮痛麻酔による経口内視鏡検査を受けています。
検査後に１時間程度休む必要がありますが、私にはこの方法が一番合っていました。

検査の時は、麻酔が効いて半分眠っているような状態だったので、先生からの詳しい説明は休んだ後に受けました。
写真を見せてもらった瞬間、素人の私が見ても分かるくらい胃が荒れていて、どうりであれだけの症状が出ていたはずだと納得しました。

胃壁の数か所から出血が見られ、胃の入り口付近にもただれて黄色っぽく変色した箇所が見つかり、慢性胃炎と逆流性食道炎と診断されました。
又、判別が難しいポリープも見つかったようで、念の為、生体検査とピロリ菌の検査も行いました。
検査の結果が出るまで大体１週間程度掛かり、幸いポリープは良性だったのですが、ピロリ菌は存在しました。

その時は、胃酸の分泌を抑える薬のネキシウムカプセル２０ｍｇ、消化を助ける薬のリパクレオンカプセル１５０ｍｇ、吐き気を抑える薬のプリンペラン５ｍｇが処方されました。
合わせて、抗菌薬によるピロリ菌の除菌療法を１週間行いました。
よく、ピロリ菌を除菌すると逆流性食道炎になりやすいと聞きますが、私の場合、ピロリ菌がいても逆流性食道炎になりましたし、何より慢性胃炎があったので除菌を勧められました。

その後、漢方を処方してくれる内科に行き、ストレスによる症状を軽減する為、漢方の煎じ薬を処方してもらいました。
これが穏やかに効いて、段々気分がスッキリしていくのが分かりました。

そもそも、ここまで悪化した原因ですが、その頃の私は、夜遅くまで残業になる事が多く、帰宅後は風呂に入って、晩御飯をかき込むように食べて、すぐに寝るという生活が続いていました。
仕事柄、神経を使う事も多く、そういう時は胃が煮える感じというか、胃酸がたくさん出ているなと自覚できるくらいでした。
そういった生活を送っていたせいで、ストレスもかなり溜まっていたのかもしれません。
逆流性食道炎に成り易い条件が揃っていたのですから、正になるべくしてなったという感じです。

胃の不調は生活習慣やストレスが原因で悪化する場合も多いので、忙しさにかまけて自分の健康を疎かにしてはいけないと反省しました。
今まで胃の不調があっても、いつも検査で異常がなかったので、軽く見過ぎていた部分もあったと思いますが、やはり不調を感じたら早めに検査を受けて治療した方が良いと実感しました。