胃炎からのピロリ菌除菌。ペニシリンによる副作用発症と２次除菌成功！まで

【症状】
胃がもともと弱く、良く吐いてしまう方でした。
胃カメラをやってもらおうと思ったきっかけは、朝歯磨きをするのもつらいくらいの吐き気が続いたことです。

【検査と除菌】
近所で経鼻の胃カメラをやっている病院を探して、受診しました。胃薬を出してもらっておわりになりそうだったので、胃カメラを自ら希望しました。
胃痛や吐き気くらいでは、胃カメラは提示されない事が多いので、自分から言うのも大事な事だと思います。
経鼻カメラだったため、検査が終わっても鼻血が止まりませんでした。ちょっとした検査をしてもらうのも、口コミ等病院の評価を確認することは大切だと思いました。
カメラの結果、慢性胃炎からの萎縮性胃炎が見つかり、血液検査でピロリ菌検査も行った結果、陽性でした。
早速、ランサップ４００という除菌薬のセット（３種類）で、除菌を行うことになりました。この除菌薬のセットを、１週間飲み続けることになります。

【薬の副作用】
１．口の中の苦み
飲み始めて２日後くらいから、口の中に苦みがでる副作用がでました。
朝起きると、口の中が苦い感じすることが飲み終わるまで続きました。

２．ペニシリンアレルギー
飲み始めて５日目の夜、手首にかゆみを伴う発疹がでました。その後少しずつ増えていき、７日分飲み終わる頃には、首から下、手首や足に発疹が広がっていました。
皮膚科に行くと、ランサップの中の１つ、ペニシリン系抗生物質のアモキシシリンで、アレルギーによるじんましんを起こしていることが分かりました。
自分にペニシリンアレルギーがあることを知らず、薬にペニシリン系のものが含まれていることも知りませんでした。もし除菌中で発疹がでたら、薬によるアレルギーの可能性を疑って下さい。ただ、薬を辞めると除菌に失敗してしまうため、胃腸科へ連絡し、診断を仰ぐことも重要になります。
結局、アレルギーによるじんましんは、治るまでに２週間ほどかかりました。

【２次除菌へ】
１ヶ月後に呼気検査したところ、１次除菌失敗でした。薬を飲み忘れたこともなく、飲酒も、たばこもやりません。でも、失敗でした。
すぐに２次除菌が提案されましたが、２次除菌にもペニシリン系のアモキシシリンが使われるとのことでした。
そのため、自ら病院を大学附属病院に変えることにしました。薬アレルギーが起きたのにも関わらず、対策を取ることなく同じ薬を飲むのは危険を伴うと考えたからです。
今思えば、胃痛くらいだから、検査だけだからと、安易に病院を選ぶことをせず、個人病院でも最初から専門医を選ぶべきだったと思います。Calooの口コミも参考にして選ぶべきでした。

お世話になったのは、自治医科大学附属病院です。
病院では、２次除菌で使用する薬を使って血液検査を行い、アレルギー反応がでるか検査を行いました。２次除菌では、１次除菌で飲んだ３種類のうち、１種類だけ薬が変わります。
念のため３種類ともアレルギー反応検査を行いましたが、どの薬も陰性でした。少量の服用だったら反応が起きないが、１週間毎日服用することによって、アレルギー反応が出てきてしまうのでは、との診断でした。
そのため、とりあえず１週間飲み続けて、アレルギー反応が出たら、すぐに病院に来るようにと指導があり、２次除菌を行いました。
飲み始めて４日目頃から、やはりじんましんがでましたが、以前より症状は軽く、病院に通いながら服用してなんとか飲み続けることが出来ました。
その間やったことは、ピロリ菌を減少させると言われているヨーグルト「LG21」を毎日食べました。

【結果】
１ヶ月後、呼気検査を行ったところ陰性となりました。
除菌が成功してからは、朝から胃のむかつきに悩まされることは減り、胃痛の回数も減りました。
でも、一度胃の粘膜が萎縮してしまうと、元には戻らないので、その後も定期的に胃カメラ検査は続けています。
今回の除菌で、自分にペニシリンアレルギーがあることがわかり、大学病院で慎重に診察を行いながら、２次除菌まで行い除菌することができました。私はアレルギー反応が弱かったため、大事には至りませんでしたが、除菌中同じような症状になった場合には、すぐに病院に連絡し、除菌を続行するかやめるか指示を仰ぐことを強くオススメします。