機能性ディスペプシアや慢性胃炎のサインを見逃さないで！私は漢方で改善。 (写真あり)

胃が健康じゃないと楽しくないな、辛い事が多いな、という思いが心の中にずっとあります。
高脂肪分のもの、味が濃いもの、消化が悪そうなもの、世の中的に美味しそうなものを食べたり、胃の調子が良い日に調子に乗って食べ過ぎてしまったりすると、後で泣きを見る、何も考えずに食べられるってなんて幸せなんだろう、と痛切に感じています。
この4年の間に慢性胃炎、機能性ディスペプシア、逆流性食道炎、食道ヘルニアと診断されたのですが、自分に合う薬に出会うまで本当に悩まされ辛かったです。
西洋医学の先生が病気に合わせて薬を処方してくれたのですが、出される薬が全く飲めず本当に途方に暮れました。
たぶん私の胃や食道の病気が重症ではないけれど健康でもない、だから薬に負けてしまう、でも自然に任せていては辛すぎる、そんな感じだったんだと思います。
途方に暮れて辿り着いたのが漢方だったのですが、友人に今の先生を教えてもらっていなければ、まだ泣き暮らしていたような気がします。
ただ今も完全に治った訳ではありません。
以前のように毎日調子が悪い訳ではないですが月に数日本当に不調の時があり、そんな時は気分も大きく落ち込みます。消化が悪くて体がだるくなる、ゲップが多くなり胸に詰まってきて苦しくなる等、徐々に改善されつつはあるのですが、完全に治るまでにはもう少し時間がかかりそうですし、昔のように何を食べても大丈夫、そんなところまで戻ってくれるのか、それもわかりません。でも私の場合漢方によって随分楽になりました。

胃に不調を感じ始めたのは4年前でした。たぶんもっと前から何かサインが出ていたと思いますが、胃カメラをしても特に異常なし、胃痛もなし、普通に食べられる、普通に生活出来る、だから気にもしていなかった、そんな感じだったのかもしれません。
胃からのサインで感じていた事といえば、毎日ではないのですが食後とにかく重だるくなる、頭がクラッとする、集中できない、確かにそんな症状だった思います。
ただ私は長年子宮筋腫に悩まされ、貧血、治療のためのホルモン剤の副作用、PMSなど婦人科系で体調が悪かった事が多かったので、まさか胃から来ていたとは想像もしていませんでした。

なぜ気付いたかというと、それは子宮筋腫の手術をしたからです。
子宮筋腫の手術後に胃に不調を感じる人がいる事は知っていたのですが、私の胃の不調が手術の影響だったかは今でもハッキリした理由はわかっていないです。
とにかく退院後色んなトラブルがあり、その一つに胃の不調があったと言うことです。
最初は左側の腹部がプクッとしてきてお腹張ってきてガスが酷くなってきたので、病院でレントゲンを撮ってもらいました。この時は腸にガスが溜まっていたので、便秘をしないようにと言われ便がスムーズに出るように酸化マグネシウムが処方されました。
その薬のおかげで便秘は改善され腸のガスも減ってきたのですが、次にゲップが酷くなり胸が苦しくなったり、消化が悪くお腹が張るなどの症状があらわれてきたので胃カメラをしてもらう事にしました。
結果は特に異常がなく、軽い慢性胃炎、そんな事を言われました。
でもゲップが異常で、例えるならカエルが鳴くような「ゲー」、それも音が大きく明からに普通ではないゲップでした。
先生には手術による影響、1番大きいもので10ｃｍ、全部で12個の子宮筋腫を摘出しているので内蔵の位置が変わっていたり、新しい場所になじまない、あとは神経的なものかも？、と言われアコファイドを処方されました。
機能性ディスペプシアに効果がある薬で、わたしのように胃カメラ検査で特に異常がない、そんな人に効果がある新薬で「良い薬だよ」と言われ服用してみる事にしました。
確かに飲んでみるとお腹のあたりに動きを感じ、「これで治るかも」、と期待を持てる薬でした。1日3回服用し、最初の1～2週間は調子よく過ごせたので不安からのストレスも解消され、もう大丈夫かも、と思うほどでした。でもそれもほんの束の間で徐々にお腹が緩くなり、１日に何度も下痢、そしてお腹のハリが酷くなり病院に行き服用をやめる事にしました。
その後はガナトン、ネキシウムカプセル、ガスモチンなど胃に効果があると言われる薬を服用したのですが、2、3日飲むと頭痛、だるい、右肩が痛くなる、どれもこれも私には合いませんでした。だんだん先生の表情も嫌な感じになっていき、最後には意識が胃にいかないように寝る前にリフレックスという気分を和らげる薬を飲んで眠りなさい、と処方されました。1日だけ飲んでみたのですが好きになれず、その後病院には行かずハーブティーを飲んでみたりしたのですが、これも逆に体調を悪くしてしまい暫くは何もしませんでした。
この間は「困ったな、この先私はどうなるの？どうしよう」、そんな風に考えながら鬱々と半年くらい過ごしていました。

その後は婦人科の先生に相談してみたり、大腸カメラの時に先生に今までの経過を話したのですが、パッとした答えをもらえず落ち込む日々が数ヶ月続いたのですが、このままじゃダメだ、と思い友人に以前聞いていた東洋医学で診察する内科に行ってみることにしましたが、本当に効果があるのか正直不安でした。
自分でも上手く言葉で表現できない症状なのに、先生は私のよくわからない症状に耳を傾けてくれるのか、そんな事ばかり頭に浮かんで病院に行く前日は眠れませんでした。
でも必死に書いた問診表を見ながら先生は「わかりました」と言ってくれました。
特に何か説明するわけじゃないのですが、脈診で感じた私の状態に合わせて「これを飲んでみて」、と五苓散を処方されました。
五苓散服用後2週間くらいは好転反応のためか少し体が辛かったのですが、それを超えると効き目が徐々にあらわれ気分的に少し楽になりました。
五苓散は4ヵ月くらい続け、その後は四逆散、半夏暑朴湯、茯苓飲と変えながら治療をしていきました。
現在は人参湯を飲んでいます。先生の説明では温めながら胃を働かせる漢方のようで、確かにお腹の辺りに温かみを感じるし、今までの漢方の中で1番しっくりくるし胃の働きも良くなっています。
ただし油断は禁物です。半年前くらいに胃の調子が良いからとバターや生クリームを使ったスイーツ、ミルクたっぷりのロイヤルミルクティー等々食べ続けてしまい、何だか口の中で胃の調子の悪さを感じ、そして少し胃が痛い、そんな感じになってしまいました。
その時は人参湯に安中散をプラスし治りつつあったのですが、暫く胃カメラ検査をしていなかったので近所の西洋医学の一般的な内科で検査をしてもらう事にしました。
結果は胃酸過多による慢性胃炎、わずかな逆流性食道炎と食道ヘルニアと診断され、何か薬を飲んだ方が良いと言われネキシウムカプセルを夜1回服用する事になりました。
ただ以前にも胃の薬が合わない経験をしていたので「今回もダメかも」、と思ったのですが1日目、2日目と飲んでみると胃がスッキリしていい感じでした。
これなら先生が言っていた2ヵ月服用は大丈夫かな？、と思ったのですが3日目から喉が渇き、4日目には睡眠中に胸が苦しくなり血圧が上がってしまい服用中止にしました。
ネキシウムカプセルで調子が良くなる人もいるので良い薬だと思いますが、私には合わなかったようです。
その後いつもの病院に行き人参湯を続ける事にしましたが、同じ病名でもそれぞれ状態が違うので色んな方法を探ってくれる病院の方が私には合っているなと痛感させられました。

漢方の他にもツボを押してみたり、ヨガや足湯をしてみたり、胃のために色んな事をやってみているのですが今いいかも？、と思っているのがペットボトル温灸です。
ホットドリンク用のペットボトルとお湯とお水があれば出来るので手軽にお灸効果が得られます。中かん、足三里など胃に効果があるツボにペットボトル温灸を当てるのですが辛い時に和らげてくれる効果があると感じています。

なかなか胃の不調は理解してもらえない症状ですが、今までの私の経験が何かの助けになればと思います