人生初のぎっくり腰からの坐骨神経痛。病院選びに口コミは役に立ちませんでした。

【最初の発症】
7月頭の休日の夜、突如左腰に激痛が走る。
安静にしていたが、痛みはどんどん増すばかり、リビングでうめいていると先に寝ていた妻も起きてきました。どうにかリビングに毛布をひいてその日はうめきながらなんとか就寝。
翌日ロキソニンを飲んでみましたが痛みが弱まることもなく、整形外科に行ったのは発症から4日後になってからでした。その頃には壁を使って立つ事も出来、初日は這ってしか行けなかったトイレにも普通に行けるようになりました。

【最初の整形外科】
口コミも何も見ず入った整形外科でした。問診票にぎっくり腰と書いて診察を待ちました。結構治っていて、周りの患者の方が重症に見え、なんで来たんだろう？と訳が分からない気分に。
レントゲンを撮りましたが、骨とかに異常は無く、痛み止めと湿布とコルセットを貰いリハビリで電気とホットパックを受けました。
その後何度か通い、途中から理学療法士によるマッサージが追加されましたが、毎回理学療法士にどこが痛いか伝えたりしないといけないのと、これらのリハビリに何の効果も感じなかったので、処方された薬が無くなった頃には行かなくなりました。痛みもその頃には感じなくなりました。（コルセットは1週間は着ましたが、治るのが遅くなると聞き、着けるの止めました）

【ぎっくり腰発症後の生活】
ぎっくり腰の痛みは無くなりましたが、痛みの記憶は凄まじく、日常生活はガラリと変わりました。
まず、通勤は自転車通勤だったのが電車とバスで基本座って行ける方法に。趣味のジョギングは禁止し、出かけるのも不安で出不精に。基本家の中では横になっていました。
もう、二度とあの痛みは嫌だ。這って、呻いてトイレに行くのは嫌だ。妻に迷惑かけたくない！こんな感じの気持ちでした。近所の整体でマッサージも受け、絶対に再発しないぞ！と通ってましたが不安感は晴れず。
こんな感じで夏から秋を過ごし、飲み会や旅行もそれなりに楽しんでいました。


【突然の坐骨神経痛】
9月になってもうジョギングしてもいいだろと、自己判断で復活。30km走を練習でしてみましたが、半分くらいで右太ももを肉離れに。冷却剤とかで騙しながら無理やり完走。そして、その1週間後に尻から左足が痺れた感じに。椅子に座ると特に酷くなる感じで、不思議と歩くのは大丈夫でした。

【また整形外科に】
前の所でも良かったのですが、口コミサイトの点数の良い整形外科が近所にあったので、そちらを受診。今となってはここは大失敗でした。
問診票を書いてレントゲン、そして出た結果は「腰椎間板ヘルニア」
写真を見ましたが、とても飛び出ているようにも見えず、痺れの数値を測る検査は散々椅子に座らされて痺れまくった状態で測られて、当たり前の酷い結果に。
「ジョギング駄目。絶対安静」
「痺れが凄い。時間かかる」
「週２でリハビリでちょっとづつ治る」
「漢方出そう。経験でこれが効く」
こんな感じで医者に言われ、至極立派なリハビリ室でマッサージと赤外線と電気を受ける。
理学療法士は無駄に居るけど、カルテの共有は出来ていなく毎回説明しては毎回違うマッサージ。人を固定しようとすると平日休んだりする必要が出る。そして待合室は老人がわんさか。治療と言うより慰問の様だった。

【不安と追い打ち】
リハビリに通いつつ、痛みと過ごしていましたが、ある日打合せでホテルの椅子（身体を預けてゆったりと座るタイプ）に腰痛対策で背筋を伸ばして座ってた際に背骨の背中辺りが急に痛くなる。リハビリのマッサージで伝えるとそこを重点的にやられ悪化。理学療法士は「揉み返し」と回答。
処方された漢方が身体に合わないと伝えた時に「漢方は最初そういうもの。次は１か月分出すね」と言われた事もあって、一気に不信感が出てきて整形外科に行かなくなる。
更に職場の健康診断の結果で前年から10kg近い体重の増加とそれに伴う肝機能障害の結果でどん底まで落ち込む。
足は痛く走れず、身体もボロボロで自分は何なのかと悩み、色んな病気の可能性をネットで調べては検査を受けましたがどこも異常が無く、ただ不安が増すばかり。

【鍼灸との出会い】
そんな中、近所の鍼灸院をネットで見つけました。口コミも高得点。
さっそく行って受けてみましたが、そこでは腰痛の治療ではなく「ストレスの溜め過ぎ」と言う事で自律神経の調整がメインで受けました。
鍼灸を受けていると確かにリラックスし、痛みも弱まり、出ようか不安だったマラソン大会にも出れました。

【悪あがきで他の治療法にも】
すっかりドクターショッピングが板についた私は、AKA-博田法をやっている病院に通ってもみました。
レントゲンでの所感は「ヘルニアとか無いけど、反った時に背骨で狭いとこをあるね」程度。もう何が何だか。
今までの整形外科と同じで触診も無く、手足をブラブラされてリハビリ室で理学療法士がAKA-博田法を行う。
「少しづつ良くなります」
「神経の方かも」
「あんまり良くならないとMRI必要かも」
と治す気があるのか分からない理学療法士と効果を感じない治療。
毎週の鍼灸も懐的に痛いし、どうすれば？と言うときに2つの出会いがありました。

【出会い１　深層筋へのアプローチ】
鍼灸に効果が無かったわけじゃありませんが、通っていた所はリラクゼーションがメインで治したいという根本の気持ちは癒せず、費用的にむしろストレスが溜まる一方でした。治療期間を聞いても「ゆっくり時間をかけて」と言われ、先の見えなさに不安を覚えて行かなくなり、改めてネットの口コミを鵜呑みにせず、自分の症状にあった鍼灸院を探して、そこに行きました。
そこは深層筋に鍼を刺し、低周波で刺激を与えていくのですが、今まで行った整形外科や鍼灸院のどこよりも丁寧に身体を見た上で、原因を予測し、治療をしてくれました。
結果、痛みはすぐに気にならない程度まで低下。一気に光明が出てきました。

【出会い２　ストレスとの向き合い】
深層筋と同時期に腰痛はストレスが原因という記事をネットで見ました。
そこで、『人生を変える幸せの腰痛学校 ―心をワクワクさせるとカラダの痛みは消える』『サーノ博士のヒーリング・バックペイン―腰痛・肩こりの原因と治療』『癒す心、治る力―自発的治癒とはなにか』等の関係書籍を幾つか読み、知識を増やしました。
その結果、考え方が変わり深層筋で弱まった痛みを気にしなくて済むようになりました。こんな程度の痛みは気にしない。脳が過剰に反応して血行悪くなっているだけなんだ。と。

思い返せば、ぎっくり腰の際は会社で思い通りに行かず怒りまくってストレスが凄かったです。揚げ物作っては食べまくったりしてました。
坐骨神経痛の時は配置転換で畑違いの部署への異動前で不安と不満が溜まっていました。更に妻の妊娠も分かって不安が倍増していました。

後付けかもしれませんが、発症時には何かしら強いストレス要因がありました。そう分かると、認知行動療法等で自分の抱えていて無視していたストレスと向き合うことが出来、結果腰痛を気にすることは無くなりました。
特に精神科や心療内科には通っていません。そこまでとは思いませんでしたし、気軽に行く場所じゃないという自己判断です。

【まとめ】
治ったかどうかですが、
・腰痛や坐骨神経痛は無くなりました。
・ストレスや疲れが出ると左のふくらはぎが張ったりしますが、ほっとけば治るし気にしていません。時間が経てば出なくなるでしょう。
と言う感じです。
まったく何も無くならなければ完治じゃない！と言う人もいるでしょうが、今となっては発症前がどんな感じか覚えていないので、これで満足です。

増えた体重もどうにか戻し、身体は健康。弱っていた心もちょっとづつ治ってきています。
たぶん、同じように悩んでいる方も居ると思いますが、

・整形外科で治りそうならそのまま通ってください。でも一月経っても治らないならきっと治療は無駄です。ヘルニアなら治ってるはずですし。（保険で費用は安いんですけど、仕事してたら時間が取られ結局無駄）
・整体、カイロ、鍼灸はネットの口コミより自分の症状を治せそうな所に。電話やメールで問い合わせて、その回答で判断してください。
・それでも治らなきゃさっさと見切りましょう。3回で効果感じなきゃ大体無駄です。
・何やっても完治しないって時はストレスが原因かもしれません。

私は、この半年で結構な時間とお金を使いました。でも、どうにか克服しました。
時間とお金に余裕のある方は色々試してみて、自分に合った治療法を見つけてみてください。
そうじゃない人は、一度立ち止まって落ち着いてみては如何でしょうか？