気が付いたら熱中症に。

　毎年夏に近づくにつれて、熱中症についての話をよく耳にしますが、まさか自分が熱中症になるとは、あまり思っていませんでした。


　それほど日差しは強くはないが蒸し暑い日の午前に庭の草むしりをしていました。

　普段から専業主婦のため、ほとんど家の中で過ごすことが多く、運動もあまりしていないので、体力もあまりないので、その日の草むしりもそれほど長時間に渡ってするつもりではなく、疲れてたらすぐに止めるつもりでいました。


　熱中症対策というより紫外線対策で、帽子をかぶって草むしりをしていました。


　無心で草むしりをしていたら、ポタポタと玉の汗をかきはじめました。
普段からあまり汗をかくほうでなかったので、久しぶりの汗は清々しく、汗をかいて作業をしている充実感もあって、草むしりに夢中になっていました。


　草むしりをはじめて２時間くらい経過したころ、ひと段落ついて立ち上がったところ、立ちくらみがして目の前が真っ白になりました。


　立ちくらみはお風呂などでたまに経験するので、それほど驚きもせずにその場でしゃがんで様子を見たのですが、次にはグルグルと回るような目まいがはじまりました。


　はじめての目まいに慌ててしまい、やっとのことで家に入りましたが、その時には吐き気とひどい頭痛に襲われました。
顔面は真っ赤で、呼吸も苦しい感じで、その時はじめて自分が熱中症だと気がつきました。


　水分を取ろうにも、吐き気で飲めず、とりあえず横になって保冷剤で脇の下や首、太ももの付け根を冷やし、冷えピタを額に張って体を冷やすことを徹底しました。


　だんだん目まいが落ち着いてきたら吐き気も治まってきたので、麦茶に塩を入れて少しずつ飲みました。

しばらくは、体がダルイ感じはありましたが、なんとか落ち着きました。


　このような場合は中度の熱中症のようですが、それでもかなり辛い症状で、一人では飲み物を買いに行ったりできなかったので自宅にあるものでしか対処できませんでした。


　意識障害などを起こす重度の熱中症では、命に関わってくるので一刻も早い医師の処置が必要になります。


　まさか自分が…と思って油断していると、気が付いたら熱中症になっていたという経験をして、熱中症は思っていたよりも身近で危険な病だと痛感しました。