Caloo(カルー) - がん化するギリギリの大きさのチョコレートのう腫(卵巣嚢腫)をディナゲストで治療中。 : 病気体験レポート
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がん化するギリギリの大きさのチョコレートのう腫(卵巣嚢腫)をディナゲストで治療中。

まみーちゃま  (50歳代・女性)

オススメ: 11,706views 2016年11月22日投稿 60votes 0comments

46歳の婦人科検診でチョコレートのう腫(卵巣嚢腫)が右卵巣に見つかりました。
大きさは3,8センチ。
「40歳をすぎてチョコレートのう腫が4センチを超えると、将来的に卵巣がんになる可能性がひじょうに高くなるため治療が必要」との診断でした。

私はぎりぎり0.2センチ余裕があったわけです。

このときの治療方法が病院によって大きく異なりました。

最初の病院では「手術によって取り除く」でした。
それも対象となっている右卵巣だけでなく、「子宮も左卵巣も取ってしまおう」でした。
「40歳をすぎてもう子供も生まないんだし、子宮もいらないでしょ」、そんなニュアンスをそのドクターからは感じました。

不信感しかありません。
「子供を生まないから子宮はいらない、だからとってしまえ」は無謀すぎます。

素人なりにネットで調べて、投薬治療もあることを知り、それを持ち出すと言われました。

「当院では手術以外の治療は考えていない。それ以外で対処したいならほかの病院にいけ」と。
(実際にはもうちょっとオブラートに含んだ物言いでしたが、医師の口から出た言葉の真意はこのとおりです。)

そこで友人に紹介された別の婦人科に行きました。
予約に2ヶ月も待たされましたが、ここに行ってよかったです。

初診の日。
最初の病院での出来事をドクターに話しました。
ドクターは「うん、うん」と話を聞いてくれました。
不覚にも、自分が受けたあまりの仕打ちのひどさを思い出し、私は泣いてしまったんです。

検査をして、実際に大きさが4センチよりじゃっかん小さいことなどが判明すると、その病院での治療方針は「投薬治療」となりました。

「もし4センチを超えていたら私も手術を勧めますが、幸い3.8センチ。投薬で様子を見る、というのはじゅうぶん治療として考えられることです」との判断でした。

それから3年、ディナゲストという内服薬を1日2回飲んでいます。
決して安い薬ではありません。
1ヶ月8000円ほどします。

そして副作用として、じゃっかんの不正出血があります。
なかには頭痛などほかの症状が出る人もいるようですが、私は数ヶ月に一度の不正出血程度です。

また2ヶ月に1度通院して、薬を出してもらい、体調などをドクターに伝えています。

飲み始めて6ヶ月~1年はチョコレートのう腫の大きさに変化がありませんでした。
でも1年を過ぎたころから小さくなり始めました。
今では2センチを切っています。

現状ほぼ問題ないところまできましたが、閉経までの間で薬をやめるとせっかく小さくなったチョコレートのう腫がまた大きくなる可能性があるそうです。
そうなると、これまでの時間とお金が無になってしまうので、閉経まで、あと2~3年はディナゲストと通院が続きます。

ドクターからは「閉経の年齢に入ったら、もうなにも問題はないからディナゲストをやめましょう」といわれています。

最初の病院の言いなりになっていたら、今の私の腹部の内蔵機能は片っ端からなくなっていました。

セカンドオピニオン、いってよかったです。

同じような思いの方の参考になれば幸いです。


◆ここからは2022年5月の状況です。

上の内容を書いてからディナゲストの治療をつづけて、なんと、5年半以上の月日が流れた現在です。

おかげさまで今では1センチを切る大きさまで小さくなっています。
年齢的にもこれで完全に閉経してしまえばもう薬の治療は卒業だね、とドクターにもいわれています。
今は年に一度血液検査でホルモンの状況を見てもらっていますが、まだ完全には閉経状況になっていないため、ひきつづき治療をしています。

それでもその治療も大きく負担が減りました。

一番大きいのは薬です。
薬について、この5年間で天と地ほどの差があります。
当時は「ディナゲスト」しかなかった治療薬ですが、今は後発のジェネリックとして「ジェノゲスト」というものができました。

こちらだとお値段がほぼ半額になります。
そのためディナゲストは1か月8000円ほどしていましたが、今のジェノゲストは1か月4000円弱ですんでいます。
これはこの治療をする女性にとって、とってもうれしい現実です!

そして1日2回飲んでいた薬が、私の場合今は1日1回になりました。
これは明らかに小さくなったことと、閉経が近いから「現状維持=もうこれ以上小さくする必要がない」という判断によるものです。
飲む回数が半分になったので薬代はさらにお安くなって1か月2000円程度になっています。

また今までは2か月おきに通っていましたが、この状態になってからは4か月に1度通えばよくなりました。
ですので、今も治療は続けていますが、体力的、経済的負担はこの1、2年で当初とはくらべものにもならないくらい楽になっています。

今はただただ完全に閉経状態になるのを待っている感じです。
おそらく来年か再来年くらいにはそういう状態になると思われるので、そうなれば私のこの治療は完全に終了します。


この病院とこのドクターのもとで治療を開始する前には、上でも書いたように別の病院で

・手術によって取り除く
・それも対象となっている右卵巣だけでなく、子宮も左卵巣も取ってしまう
・40歳をすぎてもう子供も生まないんだし、子宮もいらないから

こういう判断をされましたが、当時怒り心頭に達したこの件は今では夫といっしょにすっかり笑い話にしてやってます。
おかげさまで、私の腹部の臓器は今もすべてちゃんと存在していますから。


はじめてこの記事を書いたときからもう5年以上の月日がたっているにもかかわらず、今もときどきこの記事に「参考になった」というコメントをいただきます。
それだけこの症状と治療にたいして不安を抱えていらっしゃる女性が多いんだなと先日思いました。
そこで本日、以前書いた内容に「その後の現状」という形で追記いたしました。

治療に不安を抱えている一人でも多くの方の参考にしていただけたなら、幸いです。

どうかみなさまも一日もはやく安心して過ごせる日々が訪れますように。

2022年5月




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