卵巣嚢腫を内視鏡で取り出す手術。皮様嚢腫というものでした。

６年以上ピルを服用しており、かかりつけのクリニックが休みだったため、
たまたま他のレディースクリニックに行き、その際、卵巣に腫瘍が見つかりました。

6cmという大きさであることと、これは薬では治らないから手術するしかないことを
その場で聞かされショックを受けました。

色々調べましたが、
・卵巣嚢腫には３種類ある。（皮様嚢腫、チョコレート嚢腫、粘液性嚢腫）
・ほとんどが良性の腫瘍であること。
・2,3cmであれば経過観察がほとんどであるが、5cm以上は手術の対象であること
・もし捻転（卵巣の表面がつるつるしているため、ねじれてしまう）した場合は緊急で開腹手術になるということ
・上記の際は卵巣ごと摘出する可能性があること。

卵巣は片方が残っていれば機能するそうですが、6cmという大きさであることと
趣味で運動をしていたので捻転の可能性を考え、
また、今後妊娠を希望することを考え、手術を受けることを決めました。

確かに少し該当箇所が痛むことはありましたが、生理痛だと思っていましたし
自覚症状はゼロでした。

紹介状を書いてもらい、比較的近くの総合病院へ行き
手術の日取り、入院の日等を決めました。
見つかってからここまでで３週間ほどです。
入院前には、手術を受けられる体かどうか、MRIや肺活量チェックなど検査を受けました。

入院は１週間、手術は入院の翌日。
全身麻酔で腹腔鏡手術という盲腸などと同じ手術でした。
最低１箇所、多くても３箇所、下腹部に穴を開け、内視鏡で取り出すそうです。

手術室までは歩いて行き、麻酔が流れますよ〜と言われた次の瞬間にはもう意識はなく、目が覚めたのは病室に帰るときでした。
穴は一箇所で済み、血もほとんど出なかったそうです。

術後は懸念していたほどお腹は痛くありませんでした。
（点滴で痛み止めが入っていたのもあると思います）
ただ、カテーテルや酸素や心電図や色々と管につながれほとんど身動きできない状態。

このカテーテルが不快でいやでした…。
翌日に自分で立ち上がりトイレに行けるようになれば外せるとのことだったので
翌日、点滴棒につかまりながらなんとか立ち上がり、無事外せてもらえました。
術後は癒着を防ぐため、病棟の廊下を行って帰ったり、うろうろしていました。
動くように言われます。

くしゃみや、変にお腹に力を入れるようなことをしなければ
傷が痛むことはありませんでした。

食事は術後の翌日まで絶食、そして重湯からスタートしますが
重湯を三口ほど食べただけで胃が大暴れしてしまい、あまり食べられませんでした。
絶食しているので、いきなり固形を入れると胃がびっくりしてこうなるそうです。
毎回の食事のたびに少しずつ固形になっていきます。

術後４日目くらいには大分回復し、５日目くらいには点滴棒を取り上げられました。
お風呂は退院の日まで許可が出なかったのがつらかった…。

私の嚢腫は皮様嚢腫というもので、
人間の出来損ないみたいなものが中身だそうです。
（ブラックジャックのピノコがこれに該当します）
実際検査結果をもらいましたが、髪の毛の他に、大脳、骨、軟骨、皮膚などが中身だったそうです。

退院してからは一週間安静にし、何度か通院をし、
今では数ヶ月に一度になっています。
運動は４ヶ月後くらいから再開できました。
生理はもともと28,29日周期だったのですが
術後はしばらく45日周期や20日周期など色々乱れたあとに半年くらいで28日周期に戻りました。

あとで聞いた話ですが同じ職場の同じ歳の女の子が全く同じ卵巣嚢腫でした。
その子は突然お腹が痛くなり、救急車で病院に行ったが盲腸と診断され薬をもらって帰宅。
ただ、薬を飲んでも全く効かず、再度病院を訪れたところ
捻転した皮様嚢腫ということが判明したそうです。
しかも時間が経ってしまったせいで卵巣が壊死し、
片方の卵巣を摘出したとのことでした。

この卵巣嚢腫は若い女性に比較的多いそうなので
25歳をすぎたら定期的に婦人科を訪れた方がいいと本当に思いました。

私は手術後１年２ヶ月が経過しましたが、
普段の生活になんの支障もなく
手術のときの傷もおへその中を切ったので全く目立たず
元気に過ごしています。


-------追記-------
手術から6年経ちました。
反対側の再発もなく過ごしています。
たまに生理前などに手術した箇所かな？と思う部分が痛むことはありますが定期的に行っている婦人科では特に問題は指摘されてません。

卵巣を片方摘出した職場の子は第一子を出産しました。
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