大腸と思ったら定期健診から卵巣嚢腫が判明、入院して手術を受けました。

夏頃から、左腹が何となく痛いなと思っていました。便通は普通でしたが、排便前の痛みか、職場がストレスが大きく冷房がきついため、腹痛なのかな…と思いつつ、激痛ではないので放っていました。

10月の定期健康診断の時に、婦人科の健診で腹部エコーも受け、これは卵巣嚢腫かもね…ということで別の日にMRI検査を受けることになりました。

MRI検査は初めてで緊張しましたが、狭いな〜音がうるさいな〜と思いつつ、問題なく終わりました。同日に血液検査も受けました。そして、医師から左右の卵巣嚢腫、さらに子宮筋腫の診断を受け、薬で散らすか、手術で取るかの選択となりました。（血液検査は問題なし。）手術は腹腔鏡下手術で昔よりは負担が小さいだろうとのことだったので、手術を受けることに決め、手術を受けられる病院を紹介してもらいました。

手術する病院にMRI検査の結果を再び婦人科の診察、採血などを受け、病状の説明を受け、手術を受けることを決定しました。
手術の一週間後、血液検査の結果（問題なし）や、手術の時に想定される危険などの説明を医師から受け、看護師さんから入院についての説明を受けました。

検査も手術・入院も、仕事をなんとか休めそうな時期で、病院が混む年末の前で、痛みが続いているし膿腫も大きそうで心配…ということで、とにかく病院の予定が開いている中で早い日時でお願いしました。

入院１日目。前日20時から絶食（朝食までは食べてよかったようでした）。以降、水分（牛乳、甘い飲料はNG）だけ取っていました。クエン酸の下剤を１本、時間をかけて飲みました。自分は３時間後くらいに効果が出ました。それ以降、翌早朝までお茶、白湯だけ取っていました。夜は手術前の最後のシャワーを浴びました。
医療保険の請求で提出する、医師の記入が必要な診断書を看護師さんにお願いしました。

入院２日目。手術当日。ブドウ糖や食塩水の点滴を受けました。以降、点滴針が刺しっぱなしになりますが、刺す時に思ったほど痛くなくてよかったです。術衣に着替え、手術台に。手術室の雰囲気に緊張しましたが、口にマスクを当てられて、５秒も数えないうちに全身麻酔が効き、気がついたら朦朧とするなか病室に戻っていました。
手術で摘出したものは、手術直後に家族が写真を取っておいてくれました。こんな物ができていたらそれは圧迫されて痛いだろう…という感じでした。
痛み止めのおかげで痛みはあまりないのですが、寝苦しく、指に付いているオキシメーターが嫌だなあと思っていました。夜中でも何度か看護師さんが来てくれていた気がします。寝たり起きたりを繰り返し…

入院３日目。尿の管は取ってもらえました。自分でトイレに行けるのがうれしい。腹部には大きなガーゼが貼られています。点滴の管とドレーンの管は付いたままです。おならが出ないと食事も水分も取れない（点滴から補給）…ということで、点滴スタンドをカラカラいわせて連れながら、事前の医師の指示通り、病室内をゆっくり歩くようにしました。夕方には念願のおならが出て、口から白湯が飲めるようになってうれしかったです。食事は重湯、茶碗蒸し、ジュースなどトロトロの流動食。おそらく離乳食以来口にしましたが、口から食べる物のおいしさよ…。シャワーはまだなので、以降、温かいぬれタオルで全身を拭きました。髪は「水のいらないシャンプー」もありました。

入院生活の毎日のスケジュールはこんな感じでした。
朝6時～8時　検温、血圧、オキシメーターなど
8時　朝食
12時　昼食
18時　夕食
22時　消灯
ほかに、点滴、採血などがありますが、退院に近づくにつれ回数は減りました。

入院４日目、食事もお粥がだんだん全粥に近づいて行きます。食後は消化のために横になります。歩いたり、テレビを見たり、ネットをしたり。

入院５日目、ついに普通の白飯が食べられるようになってうれしい。食事は本当に楽しみでした。

入院６日目。夕方、退院前の診察を受けました。ドレーンの管が取れ、やっとシャワーが浴びられてうれしかったです。元から貧血ぎみのせいかふらふらしていたので、点滴で鉄剤を入れてもらった後、点滴の針も取ってもらえました。抗生剤も点滴ではなく錠剤で取るようになりました。

入院７日目。退院しました。看護師さんのアドバイスで事前に「高額医療申請」をしていたのと、保証金を預けておいたので、精算時もあまり大きなお金を用意しなくて済みました。
鉄剤は錠剤となり、他に胃薬、抗生剤、痛み止めを数日間飲み続けます。
２ヶ月は禁酒、禁・麺類（腸閉塞予防）、自転車やランニングなどの激しい運動、重いものを持つのも禁止です。

退院１日後は、自宅で大人しくして、簡単な家事などはしていました。重い物は持たないように気を付けます。痛み止めはきいていますが、この後１週間ほど、笑ったり、くしゃみをしたり、腰を反ったりするとお腹が痛かったです。

退院２日後。仕事の様子を見に職場に通勤しました。満員電車から少し時間をずらしましたが、電車で数十分立っているのはつらい。電車が揺れるとふんばれません。（優先席付近にいるようにしましたが、優先席でスマホをいじったり居眠りをしたりする、隅の席が好きなだけと思われる健康で中年以下の人の多いこと…。元気になったら、自分はなるべく優先席には近づかないようにしようと思いました。）
年末で忙しいので、翌週から様子を見ながら勤務することになりました。仕事はデスクワークで、１時間ほど勤務時間を短くしてもらいましたが、安静にしている生活から、数時間座りっぱなしでストレスのある仕事をする生活に切り替わり、心身が少しつらかったです。（本来の仕事復帰の目安は１ヶ月後）

退院１週間後、医師の診察を受け、腹部の抜糸を受けました。ちょっとだけうぐっとなりました。へそとドレーンの管の跡に感染を防ぐ軟膏を塗ります。
血液診断や、採取した組織の病理診断の結果ももらいました。
私の膿腫は、成熟奇形腫とチョコレート膿腫で、悪性ではありませんでした。
医療保険提出用の診断書もこの時に受け取りました。

その後、お座敷席（正座またはあぐらで座る）飲食店に行きましたが、１時間くらい後に、腹部が圧迫されたのかお腹が痛くなりました。10分ほどでおさまりましたが…

退院３週間後、婦人科の診察を受け、経過良好とのことでした。感染予防の軟膏は塗らなくなり、入浴もOKとなりました。
手術後の月経が、（元から月経痛がやや重いのですが）手術前と同じくらいの痛みで、経血量は普段よりかなり多かったのですが、医師によると手術後はそんな感じで、子宮筋腫も取ったのでだんだんと軽くなるだろうとのことでした。

この後、退院８週後に子宮筋腫の診察と、退院半年後の診察があります。

そのほか、退院後、臀部の赤いかぶれが眠れないほどかゆくて、かかりつけの皮膚科に行きました。ステロイド剤とかゆみ止めをしばらく使って、１週間ほどでおさまりました。
足の付け根も、いつの間にか内出血で肌が緑色っぽく変色していました。こちらは皮膚科医の指示に従い、皮膚を強くこすらないようにしていると自然に治りました。
離床も入浴もできない手術後にかぶれてしまったのだと思われます。入院前に、綿100％、ゴムの強くない、そしてお腹まですっぽり覆うパンツを用意するのがおすすめです。