Caloo(カルー) - [特集記事] 子宮筋腫に悩む方へ腹腔鏡による手術で助けになりたい(5/9)
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子宮筋腫特集

子宮筋腫に悩む方へ腹腔鏡による手術で助けになりたい (5/9) 四谷メディカルキューブ 副院長 ウィメンズセンター長 子安 保喜 先生に聞く

掲載日: 2014年05月26日

記者: 具志林太郎

困難な症例には専門的な技術と豊富な手術経験が不可欠

記者:他にはどのような症例が困難なのでしょうか?

子安先生:過去に筋腫核出の手術をして再発された方の手術も困難です。手術後の再発は腹腔鏡を使わず、開腹で子宮摘出とする医療機関も多いと思います。それは癒着していることが多く、腹腔鏡での手術が困難なことが多いからです。

また、子宮内膜症を合併した大きな子宮筋腫では手術が困難となることがあります。たとえば、子宮の後ろに強固な癒着があれば手術したいところがカメラの視野に入らなかったり、視野に入っても操作するスペースがなく、腹腔鏡下での手術が困難となります。

腹腔鏡での手術が難しいケースでも私たちは腹腔鏡手術に小切開を加えることで、直接手で触れ、見えないところや操作できないところを手の感覚を生かして手術することができるため、大きな開腹を回避することが可能となります。

記者:困難な手術を行うために必要なものはございますか?

子安先生:困難な症例の手術を行うには、専門的な技術と豊富な手術経験が必要です。たくさんの手技を持ち、多くの手術を行った経験があればこそできる手術があります。困難な症例であっても、臨機応変に対応したり、術式を工夫すればできることがあります。

そのような工夫を行うのは手術中ですので、瞬時の判断が求められます。そして手術中に瞬時に的確な判断を行うには豊富な手技の引き出しと似たような症例の手術経験が必要になりますが、それはまた手術の安全性を高めることにもつながるのです。

記者:小切開を行う際にも傷跡が目立ちにくくする工夫をされていると伺いました。

子安先生:はい、必ず恥骨上に横向きの小切開を行っています。温泉などに入る時、恥骨上の横切開であればタオルで隠せば見えないからです。縦切開ですとどうしても目立ってしまいます。当院で縦切開を行うのは以前の手術が縦切開だった場合のみです。

子安保喜
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