金沢市京町の痔ろうの口コミ（1件）

[症状・来院理由]

6年位前から定期的に肛門周辺に腫れものができるようになりました。
腫れているときはひどく痛むのですが、一定期間が経過すると腫れものから膿のようなものが出て、
その後痛みがおさまるという状況が続いていました。
膿は一部血液の混じったピンク色のもので、特に嫌な臭いなどはありませんでした。
痛みのあるときは非常に辛く、座るのもままならない状態ですが、膿が出きってしまえば痛みもなくなるので、
喉元過ぎれば熱さ忘れるというように病院に行くことはありませんでした。
ある日、TV番組で恐ろしい病気として「痔ろう」が紹介されており、あまりにも自分の症状と似通っていたため、
これは大変だということで診察を受けることとなりました。

[医師の診断・治療法]

結果はもちろん「痔ろう」です。しかも痔ろうの管が体内で二又に分かれている「複雑痔ろう」という状態でした。
複雑痔ろうは通常の痔ろうより治療が難しいそうです。
治療方法としては手術しかなく、手術方法の相談となりました。
患部を切開する方法などの説明がありましたが、切開法は肛門周辺の筋肉に与えるダメージが大きいとのことです。
肛門周辺の筋肉は一旦切ってしまうと再生が期待できない筋肉らしく、若い時にはよくとも歳をとった後に、
便もれなどがありうるそうです。
これらの大切な筋肉への負担を最小限に抑えるためにも、「シートン法」という手術・治療法が提案されました。
これは患部と肛門にゴムを通し、このゴムの伸縮力で長期的に肉を切断し、最終的に痔ろうの管が
消滅するという方法らしいです。古代インドからある治療法だとか。
退院した後も定期的に病院に通い、ゴムを縮めていく作業が必要とのことでしたが、将来の肛門の健康を思い、
この方法に決定しました。

[感想・費用・待ち時間・看護師などスタッフの対応]

術中は自分の好きな音楽をかけてくれるとのことで、クラッシックをリクエスト。腰椎麻酔だったので意識はあり、
リラックスして術を受けることができました。
1週間ほど入院したのですが、ご飯も美味しかったし、同じ肛門に悩みを抱える患者さんの病室だったので、
互いに励まし合ったりすることができてよかったです。
看護スタッフも親切にしていただいて満足しています。

その後幸いにも再発の兆しはなく、治療法のゴムも取れ健康に過ごしています。
城北病院で治療を受けてよかった、と満足しています。