渋谷区道玄坂のOCD（強迫性障害・強迫神経症）の口コミ（2件）

横浜のとある精神病院から転院してきました。強迫性障害と抜毛症を持っています。認知行動療法をを受けるために、OCDの会という当事者団体の集まりで岡嶋先生の存在を知り、転院を決めました。

結論から言うと、とても優しい病院です。最初にふじた先生の診察を受けたのですが、1時間ほどかけてゆっくり話を聞いてくれました。横浜の精神病院は、大量の薬を5分の診察で処方される、という典型的な藪医者だったので、「今まで辛かったね、ゆっくり治していこうね」と声をかけられたとき泣いてしまいそうになりました。

最初のお話では、私の服用していた薬の量に目を丸くし、「これは減薬できるね。減薬していって、最終的には薬に頼らないようになれるように、がんばろうね」と言ってくれました。ということは全て本来必要がなかった薬を飲まされていたということ・・・！？と思いとても驚きました。
私は母と一緒に行ったのですが、ぼそっと言ったことに対して全て反応してくれ、花粉症のこと、緑内障があること、アレルギー体質であること、全てに対して掘り下げて話を聞いてくれ、特に眼圧が高く、緑内障の兆候があることに対して「じゃあ、それは気を付けて薬を処方していくね」と言ってくれました。（専門外なはずなのに緑内障について詳しかったです・・・！）

現在通い始めてから一か月半になるのですが、緑内障に配慮して、花粉症の薬をステロイド系のものでないものにしてくれ、また、減薬前毎晩９錠飲んでいた薬は4錠になりました。

ふじた先生は白衣を着ていません。とても穏やかな目をされていて、採血も先生がしてくれます。話し方がとても優しくて穏やかで、質問したことにはきちんと回答してくれます。わからないこと（薬の細かなことなど、基本的には専門的なこと）があれば、手持ちの猫のスマホ（笑）で調べて回答してくれます。大丈夫なことは、「大丈夫、心配しなくても。」と優しく声をかけてくれます。

毎週通っているのですが、毎回の診察では、20分ほどかけて
・1週間で症状や気持ちに変化はあったか
・薬の手ごたえはどうか
・気になることはあるか
・次回からそれ以降の減薬や症状緩和の見通しの話
・処方する薬の確認
をしてくれます。

岡嶋先生のカウンセリングですが、毎回20分ほどの濃密な会話を通して、症状への対処の仕方、気持ちの持ち方や生活習慣の指導をしてくれます。具体的なことはここでは書けないのが非常に残念なのですが、「ここでは、生きるための哲学を教えているのよ」という言葉がとても印象的な言葉でした。一か月半通ってみて、気持ちの持ち方や考え方がとても変わり、少しずつですが前向きな感情を抱く時間が増えてきたように感じます。また、認知行動療法は強迫性障害と抜毛症に直接アプローチするものなので、実際に二つの症状はとても緩和してきており、一番症状が酷かった時の5分の一程度まで症状が軽くなりました。岡嶋先生は会話に優しい笑いを取り込むのがとても印象的な方で、にこやかに話しつつ、私の言葉を受け止め、悪いところは悪い、良いところは良い、と優しく声をかけてくれます。もちろんなのですが、私の話もきちんと聞いてくれ、とても丁寧に解説してくれます。

アクセスも非常によく、ハチ公から徒歩5分もかからない場所にあります。予約をしていれば殆ど待つことはなく、すぐに呼ばれます。部屋の雰囲気も良くて、小児精神科もやっているので、絵本なども置いてあります。受付の方もとても丁寧で優しくて、転院して本当によかったと心から思う病院です。薬局は病院から徒歩1分程度のところにあり、そこの薬剤師さんもとても丁寧で、気になることは全て解決してくれます。

といった感じで、総合してみると、「私の身体の全てを診てくれる」そんな病院です。これからも減薬と認知行動療法を通じて、症状を軽くしていきたいです。

強迫性障害で苦しんでいらっしゃる方にこのクリニックをぜひおすすめしたいと思います。
なお、私の場合は、このクリニックの方針と異なりますが、紹介で別の病院による薬の処方も並行して受けているので、その点はご認識頂いて以下をお読みください。

まず私の症状ですが、シャワーなどの強迫行為が激しく、ひどい日には一日20時間くらいは強迫行為をしていました。しかし、このクリニックに通い始めてから、現在ほとんどの強迫行為を行わなくなっています。

このクリニックをおすすめする理由は大きく2点です。一つはカウンセラーの方がこの病気と治療法を本当に熟知しておられ、適切にアドバイスしてくれること、もう一つは藤田先生もやはり病気を熟知しておられ、カウンセラーと足並みが揃った的確なアドバイスを、病気の治療からはやや離れた観点からもくださることです。私は岡嶋先生にカウンセリングしていただいていますが、常に状況にあわせたぴったりのアドバイスを下さり、こちらが的確に相談しきれていないテーマでさえ、状況を推察・判断し、アドバイスを下さります。実際にこの病気の方なら、ある程度はご経験がおありと思いますが、この病気といえども、鉄壁の体制で私たちを攻め続けてくるわけではなく、幾ばくかのほころびがあって（ひどい時にはそれが見当たらないように感じられてつらいですよね）、それを的確に捉え、広げていくことが岡嶋先生のカウンセリングで実現されます。失礼ながら私も当初は、この苦しい病気に対して、それほど時間が長いとは言えないカウンセリングでほんとに効くのかと半信半疑でしたし、さすがに絶対の断言はできませんが、きっと何とかしてもらえると思います。恥でもなんでもない（と勝手に考えています）ので、ぜひこのクリニックのドアをノックしてみて見てください。なるべく被害を小さくし、身軽になることができると思います。