Caloo(カルー) - 文京区の全人工股関節置換術(THA)による変形性股関節症の治療の口コミ 1件
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文京区の全人工股関節置換術(THA)による変形性股関節症の治療の口コミ(1件)

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順天堂大学医学部附属順天堂医院 (東京都文京区)

み(本人・60歳代・女性)

初診の時、MRIの画像から私に向き直って「これは痛かったでしょう」と。筋肉に刻まれた白い筋でわかるそうだ。でも、忘れられないのはその後の診断で見せた横顔。私を治してくれるひとに会えたと思った。

私のオペは前方アプローチ(筋間・神経間進入)でセメントレス、スクリューも使われなかった。けど、Revisionだったり身体状態によってはそれにあわせた手法が選ばれます。

オペを決めた日にインプラントを持たせてもらう。セラミックの頭とザラつくチタンの肌。
術後の、影からすると私のは長めの首に襟付きでちょっと短足。物理的には70年以上の耐久性だそうで、二輪で余程のヘマをやらかさない限り一生モノですね。

Dual mobility cupは、そもそも140℃以上開くひとや筋骨がもろくなったひとの頻発脱臼リスクを減らすために開発されたものと知れば、もとより私には無用なもの。

ある日、サーフィングの最中に主治医の研究レポートを見つけた。術後の脱臼や緩みの心配は過去のものになったと思われるが、それでも0ではないのは、こんなに厳しい課題と向き合ってるからなのですね。

事前に400ml貯血。「順調~」を10回くらい聞きながら。明るい看護師さんとの会話が楽しかった。

当日、オペ室の前にCアーム。これは私に使うんだろうなと思い。手術台が暖かかったのをよく覚えているが、それもこれもDAAの必須アイテムというのは後になって知りました。

術中に、インプラントのサイズや可動域、関節包のテンション等の確認のためトライアル修復をします。筋肉が萎縮して片方短くなってた脚の長さは、術後、同じになりました。

他院や練馬院のサイトで目にしていたHipナビゲーションシステムは、ポータブルやARであっても、骨に複数の穴を開けてアンテナを立てる等の患者の負担もあるそうで。側臥位でのカップの設置で特にそのメリットを発揮するようだけど、普及率が伸びないのは案外そんな理由からなのかもしれない。

回診で「痛くなければ歩ける」と。悔しいことに私はとても痛かったので歩行器を使って歩き始めたのは翌々日、その日はフロアー1周を3回しました。関節は最新式のが入ったけれど数年以上かかって拘縮しきった軟組織は以前のまま。オンザベッドを経て、初めて入ったリハビリ室は圧巻でした。

MISは良い意味でROMを制限する効果もあるそうです。私が生活に必要な可動域が戻るのは早く、クリニックの療法士さんに何度も褒められました。

画像を前にして切った箇所を聞いてみた。「V字切開?」「そう!」。関節包の切除はない。
「僕らはできるだけ残そうとしてるので」。

ドクターズインタビュー等を読み込んでいくと、CTから綿密な術前計画を立て何度もシミュレーションします、ひとりひとりに合ったインプラントを選んでいます、といった記述にゆきあたり、その意味の深さが染みます。
私の主治医とそのチームも、私のためにそうしてくれたんだと。

スタスタ歩けるようになった今、会う機会が減ってしまうのが、ただただ淋しいです。

===付記===
『整形外科のいろいろ』というブログがあり、大変参考になり、何度も読み返した。20章にその難易度から「DAAで両側をサクッと終わらせられる医師は多くはありません。」とある。サクッと、かどうかはわからないが、主治医に聞いたら年に数件行うと。
ブログが更新されなくなって久しいが、この筆者の方に感謝をお伝えしたい。

来院時期: 2022年06月 投稿時期: 2022年07月
待ち時間: 1時間〜2時間 入院 薬:
診療内容: 診療・治療法: 全人工股関節置換術(THA)による変形性股関節症の治療
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