経過観察中の子宮筋腫。下腹部のしこりが気になった為、手術を決意。

子宮筋腫があることがわかったのは、任意で子宮がん検診を受けたときのことでした。
息子を生んだことがある病院だったのですが、そちらの病院で指摘されました。
その後も子宮がん検診を受けるたびにそちらも経過観察をしていました。
筋腫があると言っても特に貧血もなく、目立った症状はありませんでした。ただ若いころから出血が多く、生理は重い方だったのだと思います。

筋腫が大きくなるにつれ、台所仕事をしているときにお腹にシンクが当たると固いものを感じるようになり、次第に朝起きたときに膀胱におしっこがたまっていると筋腫がそれを圧迫しているのを感じるようになりました。
筋腫があることに気づいてから8年。検査時に先生に相談したところ「年齢的にも出産を望むなら、手術を考えたほうが良い」と言われました。
私はもう出産は考えていませんでしたが、日常生活においても気になるようになっていたこと。いろいろ調べた結果、余りに大きくなった筋腫は閉経後もそれほど小さくならないことなどを考えた末、筋腫部分だけ取るのではなく子宮自体を全適することを決意しました。

そこは個人病院だったため総合病院を紹介してもらいました。薬を使って小さくしてから腹腔鏡などで手術をする方法もあるようですが、女性ホルモンを抑える薬を長期間飲んで、副作用を起こしたり、それでも小さくならなかったりするリスクを考えるともうそのまま開腹手術をしてもらった方が良いと考えていましたので、そのようにお願いしました。
手術までにＭＲＩをとったり血液検査など様々な検査がありましたが、無事手術をすることが出来ました。

手術の直後は尿管に刺しこまれたカテーテルが気持ち悪いのと、寝返りがうちづらいため腰が痛くなったのがつらかったです。
しかし痛み止めを入れてもらいつつ、出来るだけ同じ体勢にならないように動いたからか、ガスも早く出て、次の日には重湯を食べることが出来ました。
出来るだけ動くようにした方が良いと聞いていたので手術の次の日のトイレに歩いて行ったのですが、さすがに辛かったのでしゃがむまでにしてカテーテルはその翌日に取ってもらいました。
その後も出来るだけゆっくりお腹に響かないように歩くことと、便秘にならないように水分を多くとることを心がけて入院生活を過ごしました。一週間で抜糸でしたが、溶ける糸で縫ったためおなかに貼ってあったテープをはがしただけでした。傷はおへその下から12cmほどできれいな部分とちょっと炎症を起こしてしまった部分がありました。6年たった今は茶色い線になっていますが、特別に気になるというほどではありません。

手術の後、夫に摘出した筋腫を見せてもらいましたが、かなり大きかったです。後で先生に聞いたら薬剤に付けたため少し軽くなっているが1kgほどあったとのこと、通常健康な子宮は60gほどだそうでそこまで大きくなっていたら苦しくなるよなあと思いました。検査の結果悪性のものではなかったため。10日で退院しました。

仕事は手術から1か月のお休みをもらっていたので、自宅でゆっくり療養しました。
手術してしばらくしてから動機がしたりして、もしかして更年期の症状が出たのかと思いましたが、その後は落ち着きました。何しろ生理がなくなったことは非常に楽です。現在も更年期を気にする年齢になっていますが、特にそういった症状もなく過ごしています。