45歳、子宮筋腫で閉経まで待たずに子宮全摘出手術を選択しました。

子宮全摘出手術を受けました。

きっかけは、子宮頸がん検診で異形成との結果を受けたため、再検査で会社帰りに寄れる婦人科で診てもらったときに、子宮筋腫と診断されました。
筋腫自体は悪性のものではなく、閉経すれば小さくなるので心配ないと言われているのが一般です。

ただし、出来ている場所や大きさによっては、生活にも支障が出るような症状が出てきます。
私の場合は重度の貧血でした。生理の度に出血がとても多く、時々頭がボンヤリするほどの貧血を自覚してはいましたが、慢性化していたため「いつものこと」と特に重要視していませんでした。

診断をうけた婦人科では、貧血を放置しておくことの危険性を告げられ、ピルで生理をコントロールするか、手術で切り取るかという選択を迫られ、私は45歳という年齢から、閉経までもう少しだからと「どちらもしない(したくない)」という選択をし、他の医院でもう一度診てもらうため、自宅近くの婦人科へ変わりました。
しかし結果は同じで、先生の見解も同じでした。

私の場合、筋腫ひとつひとつは大きくはないのですが、出来ている場所が悪く、またたくさん出来ていたため、手術となると子宮ごと取ってしまう全摘出の手術が必要と言われましたが、この時点で私はピルでの治療は考えませんでした。
そして検査ごとに筋腫が大きくなっていることで、先生には「閉経まで待てない」と言われたことと、全摘出してしまえば、現在3ヶ月に1度行っているがん検診も不要になること、さらに煩わしい生理もなくなる。
ということで、全摘出手術を決心しました。

全摘出手術の方法についてはいくつかあるようですが、私は開腹により摘出しました。
手術2日前に入院して、2日間は手術に備えて胃腸を空にすることと、睡眠をしっかりとることを目的に、のんびり過ごしました。(のんびりを通り越して暇です)
そして手術自体は全身麻酔で行うので、本当に寝ている間に終わります。もちろん手術前には相当緊張しますが、看護師さんたちが全力で支えてくれますので心配ありません。
大変なのは術後です。もちろんですが痛いです。

最初の24時間は、点滴で痛み止をいれてもらったり座薬をいれてもらったりと、2～3時間起きに痛み止を投与してもらうため、痛みよりも寝続けることが辛いです。痛み止をが入る度に眠って、切れると起きて、の繰り返しなので、何回寝ても朝が来ないという辛さを感じます。
次の24時間からは、繋いでいた尿管を外し、歩行器を使って自力でお手洗いへ行くよう指導されました。もちろん痛いときには我慢しないで何度訴えて大丈夫です。むしろ痛いのを我慢すると、それだけで体力を消耗するので、我慢しないように言われます。
3日目には歩行器を強制撤去され、ほぼスパルタのようですが、それだけ歩くことが大事とのことです。この辺りから痛み止はロキソニンだけとなり、また腸閉塞を防ぐための下剤を服用しながら、日に日に回復していくのを実感できます。

入院中の楽しみはもっぱら食事の時間になりますが、術後はもちろん食欲がないので、差し入れのプリンやヨーグルトなどを食べて過ごしていました。
入院から10日目に退院し、その後2～3週間は自宅で体力を回復させる期間が必要となりますが、必ず治る病気なので、希望をもって治療のひとつの選択肢として考えてみても良いと思います。
信頼の出来る先生に出会えるのが一番です。