排便痛のトラウマから便秘が深刻化した子供。回復に1年。

子供が４歳の頃，風邪をひいた後に，便が硬くなりました。 その際、子供が無理に息んで排便したところ，肛門が少し切れたらしく，便に血液が付きました。 親はそのことにビックリしたのですが，子供は排便痛が激しかったらしく，それが子供のトラウマとなってしまいました。

以来，便意を催すと，特に硬い便ではない場合でも，排便を怖がり 我慢する様になりました。 すると，排便されなかった便は水分を奪われ，ますます硬くなり，ますます排便が怖くなります。 その悪循環に陥って，便秘の状態となり，深刻化して行きました。

子供はすっかり元気をなくし，食欲もなくなりました。 便意を催すと，怖がって泣き出しました。
もう限界と思い，諏訪形クリニックへ連れて行って，先生に状況をお話しました。
便を柔らかくする内服薬として，重質酸化マグネシウム シオエ，肛門に塗る薬として，ボラギノールが処方されました。

便を柔らかくする内服薬と言っても，即効性は無いようですし，肛門近くで既に硬くなった便には効きそうもないので，その夜 お風呂で，お湯を張った洗面器の中にお尻を入れて座らせ，その中で 子供を励ましながら排便させたら，どうにか排便出来ました。

その後，約１年間に渡り，何度か同様のことがありましたが，５歳になった頃から少しの痛みに耐えて，便が硬くならないうちに排便出来るようになって来ました。 そして間もなく，自信が付いたのか，急激に同様の症状で悩むことは皆無となりました。