子供の高熱が下がらない。溶連菌感染症でもインフルエンザでもなく川崎病でした。

保育園から高熱で呼び出され、ちょうどインフルエンザが流行している時期だったので、インフルエンザだと思って迎えに行くと、背中に発疹も出ているとのこと。急いでかかりつけの小児科に行き、症状から、インフルエンザ、アデノウイルス、溶連菌と検査をしましたが、どれも陰性でした。その段階では、元気はあるし食欲もあるので、抗生剤で様子をみましょうということになり、その日は帰宅。

しかし、薬を飲んでも、熱は一向に下がらず、39〜40度くらいありました。翌日も同じ感じで、発疹が手、足、胸、白眼と全身に拡がったように見えましたが、日曜だったので受診できず、月曜朝一で再受診しました。

発熱して3日経ち、抗生剤も飲んでるのにまだ熱が下がらない、発疹、手のひらの発疹、目も赤い、症状からみて川崎病かもしれないということになり、すぐ紹介状が出て入院となりました。入院したものの、点滴で抗生剤を投与して1日様子を診られました。それでも熱が全く下がらず、機嫌も悪くなり、入院2日目にやっと、川崎病の主要な症状のうち4つ該当で、川崎病でしょうという診断がおりました。

川崎病は通常5つ該当すると川崎病というらしいです。川崎病の治療は、ガンマグロブリン（血液製剤）を発症から5日以内に点滴で投与し、同時にアスピリンを経口投与し始めます。初期治療がその後の後遺症に大きく関係するとのことでした。後遺症として冠動脈瘤ができることがあり、それが川崎病の1番怖いところという説明があり、それを防ぐためには血液製剤を使用するしかないとのことでした。

血液製剤といえば、いろいろよくないニュースなども聞いたことがあり、まだ3才の子どもに使用していいものか悩みましたが、治療法としては確率したものでこれ以外に方法はないこと、すでに4日経っていることから一刻も早く投与し始める必要があること、今はもう血液製剤の危険性はほぼ考えなくていいという主治医の先生の話を聞き、決断しました。約1日がかりで投与しましたが、直ぐから、熱が下がり始め、あんなに真っ赤っかだった目も、皮膚も嘘のように引いていきました。

8日入院しましたが、投与後3日ほどで、完全に解熱し、徐々に元気を取り戻しました。同時に、血が固まらないようにするアスピリン（1ヶ月くらい）を飲ませなければならず、これにはかなり苦労しました。アスピリンは、塩のように結晶で、とても苦く、大人でも飲みづらい味だったからです。でも、命には変えられないので、必死で言い聞かせ飲ませました。

退院後1ヶ月、半年、1年後と定期的に心エコーで受診し、異常が見られなかったので、後は小学校に上がってから、小学校で行われる検査で必要に応じて検査することになるということでした。川崎病は、後遺症が残るととても怖い病気になりますが、早期に適切な治療をすれば、うちの子のように普段通りの生活に戻れます。