妊娠だと思ったら卵巣嚢腫でした。手術をして、再発しないよう願うばかりです。

赤ちゃんを授かりたく子づくりに励んでいる中、下腹部に張りと痛みに気づきました。ネットで妊娠初期症状を検索してみると、こちらも一つの症状に当てはまると
分かり期待していたものの、妊娠検査薬は一向に反応してくれませんでした。それでも、日々強くなる痛み。「妊娠検査薬は絶対じゃない！」と思い、病院を受診しました。

最初の病院で期待していた妊娠結果。しかし、医師から出た言葉は真逆で「良かったね、妊娠してなくて♪」という笑顔のセリフ。いつも若く見られるので、望んでない妊娠をして困っている風にでも見えたのでしょうか。だとしても、当時は相当なショックでした。その直後の内診で、「卵巣に影が見えるなー。MRIをそこの病院で撮ってきて。」と言われ、妊娠していなかったショックの最中にも関わらず予約を促され、後日に徒歩１０分くらいの病院で撮影。

そして後日、最初の病院で告げられた診断は「奇形の卵巣嚢腫だね。」ということでした。それが何なのか良く分からないまま、なぜか医師はとびっきりの笑顔で「手術を勧めます♪」とのこと。ドラマとかでは神妙な面持ちなのに、こちらの医師は何故か明るさ全開の笑顔で伝えてきました。手術って、どんなものでも命がけなのに‥と後から思いましたが、当時は妊娠していなかったことのショックに加え、病気の発覚にてまさかの手術という絶望感で、頭は真っ白でした。

とりあえず転院先を決めることになり、周りのススメのあった大きな病院へ転院することになりました。しかし、手術日は未定。大病院では、いつになるか分かりません。それでも続く、下腹部の痛み。夜も痛くて寝れない日々が続きました。妊娠の痛みじゃなかったことが分かると、余計に痛みを強く感じるようになりまして。この時、右が６センチ、左が８センチという大きな塊が私の卵巣にはあり、当然お腹も膨らんでいました。太っているだけだと思ってたんですけどね(^^;

結局、あまりの痛みで３ヶ月ほど病休を取ることになり会社を休みました。茎捻転の恐れがあるため、主人の実家でずっと療養。３ヶ月以内に手術できると言われたから、わざわざ主人の実家まで療養しに行きました。しかし、３ヶ月経っても連絡なし。更には、たまたま主治医でない医者に診察してもらった際、「会社休んでるの！？臓器は痛まないんだけれど！」と言われ、イラッ。じゃあ、何でこんなに痛いのか。卵巣嚢腫が神経とか他のところを圧迫している可能性もあるのに、痛くないと決めつけられて我が家に帰り、そのまま仕事復帰。しかし、帰った翌日に手術日が決まったと電話があり、せっかく仕事復帰したのに１週間後には手術となりました。何だかゴチャゴチャしていました。

手術当日には、さすがに初めてなので恐くなりました。手術は腹腔鏡で、お腹に１センチくらいを３か所切って手術する方法です。
手術室に入るとベッドに寝かされ、３人掛かりで体を拘束され、腕にブスッ！！これが何なのか分かりませんが…そんなに拘束するほど！？まあ、涙が出るほど痛かったですけど…。その後、全身麻酔を酸素マスクのようなもので吸引して眠りにつき、聞いていたとおり起きたら終わっていました。

起きた時には病室のベッドの上で、私は「痛い！痛い！」と転げ回りました。その後直ぐに眠りにつき、起きたときには家族もみんな帰っていて、外も真っ暗。
脚には、血栓防止のマッサージ機なものが置かれ、一晩中ウィーンと大きな音を立てて動いていました。
翌日からは合併症防止のために自分で動かなければならなかったのですが、普通に動けました。激痛は全くなく、少しピリピリ痛む程度。痛みには極度に弱いはずの私が、スタスタ歩いておりました。少しは病人らしく、ヨタヨタしたほうが良かったかな？というくらい(笑)結局、退院まで病院とは思えないほど元気に過ごしていました。

退院当日には、念のため痛み止めをもらって退院。
手術しても下腹部の膨らみは相変わらずで残念でしたが…とりあえず、無事に終わって何よりなのは間違いありません。
再発の可能性は高く、早くて５年。私の場合は髪の毛や歯などが混じる奇形タイプで、また同じようになるのか‥今は分かりません。予防することもできません。

とにかく再発しないよう、今は願うばかりです。