30歳で初めて受けた検診で子宮頸がんが発覚。3年後、無事に長男を出産。

30歳の節目に転職を決め、そのタイミングで会社から初めての子宮がん検診の通知が届きました。

せっかくなのでと軽い気持ちで受診。しばらくして届いた検診結果には「要精密検査」の印鑑が…。よほど緊急であれば直接電話ぐらいあるだろうと、これまた軽い気持ちで臨んだ再検査。結果はまさかの細胞診クラス５…お医者様の「何も無いという事は絶対にない、すぐに手術しないと」との言葉に目の前が真っ暗になりました。

思い返すと、体調が悪いとかは全くなかったものの、確かに茶色がかったオリモノが続いていました。ただ、それまで婦人科を受診した経験もなく、他に症状もなかった為その事は大して気に留めていませんでした。
その後行われた組織診の結果、癌は浸潤癌ではなく、子宮頸部上皮内癌であることがわかりました。

当時私はまだ未婚でしたので、先生から円錐切除術を提案され、この手術で切除した部分で癌を全て切除できれば子宮頸菅が少し短くなり、出産時のリスクは若干高まるものの子宮は温存出来るとの説明を受けました。

逆にこの手術で切除した部分よりわずかでも癌が浸潤していた場合は子宮は全摘になるとも…

そして手術の日。手術は一泊二日で、開腹無しの腹腔鏡を用いての下の方からの切除術でした。
手術時は背中（脊椎）より下半身麻酔をするということで、事前にその為の麻酔を腕に受けたのですが、痛かったのはそれが一番。術中は何となく声や物音が聞こえるもののウトウトしていて気がついたら終わっていました。
そして手術は無事に成功。

その後は、経過観察で毎週→二週間毎→月一→三ヶ月毎としばらくの間通院し、三年後には早産でしたが長男を授かりました。

もしあのタイミングで検診に行っていなければこの子は授かれていなかったのかもしれません。
28歳の時、未婚の同級生が同じく子宮頸がんで亡くなっています。
それにも関わらず、無関心でここまで放置し続けた自分を情けなくも思いました。
もちろん今は毎年検診を受けています。