治らないと言われたが、ストレスから解放されて治った甲状腺機能亢進症。

30歳代に恐ろしいくらいの疲労感と喉が渇く症状があり、そのうち睡眠が取れないくらいに息苦しい状態になった事がありました。
普通の疲労とは違うと思って病院を受診し、血液検査をしました。医師は糖尿病か甲状腺機能亢進症のどちらかだろうと言っていました。血液検査の結果は重度の甲状腺機能亢進症でした。首の下の甲状腺が腫れているのは目で見てもわかるくらいでしたから、医師は最初で確信していたかもしれません。甲状腺機能亢進症の薬はチウラジールかメルカゾールのどちらかが処方されます。この薬は一生飲み続けなければならないと医者に言われました。
心拍が120を超えている事もあり心臓の負担を減らす薬も処方されました。

薬の服用が始まってから1年が過ぎた頃に捨て猫を拾い家で飼い始めました。それから3ヶ月くらい経った頃でしょうか、何となくですが、それまで飲んでいた薬を飲見忘れるようになっていました。定期的な血液検査をした時に医師に薬を1か月以上飲んでいない事を告げました。体もだるくないし喉も乾かないし喉の脹らみが目立たなくなった事も含め色々と説明しました。医者には叱られました。勝手に薬を飲まないという選択はしないようにと。叱られるのは当たり前ですね。

血液検査の結果を聞きに行った時に医者がびっくりしていました。血液検査の結果が正常値だった事があまりに納得いかないのでもう一度血液検査をするよう言われて再度血液検査をしました。結果は正常値の範囲でした。

医者から何をしたかと聞かれたので、猫を飼い始めましたとだけ答えました。本当にただそれだけでしたから。それからは半年に一度血液検査を行い、5年後からは一年に一度の血液検査をしていますが、正常値を保っています。甲状腺機能亢進症の発症原因は、遺伝的なもの、ストレスからなるものなど、はっきりとした原因はわかっていません。

個人的には猫に癒された事でストレスから解放されて甲状腺機能が正常になったのだろうと推測しています。個人差があるとは思いますが、ストレスは万病のもととなりますので、甲状腺機能亢進症で服薬をしている方は薬をかってに止めるなどという事は絶対にやってはいけない事ですが、ストレスを緩和してくれる何かを見つける事で少しでも良くなるかもしれません。諦めずにその何かを見つけてみるのも良いのではないかと思います。