甲状腺機能亢進症から突然の脳梗塞に。

仕事での長期出張中、足のむくみに気がつきました。
OLは元々、足がむくみやすいですが、その時のむくみは尋常ではありませんでした。
特に足首より下部分、足の甲がむくむと言うより腫れあがっている感じでした。
痛みはありませんでしたが、くるぶしなど埋まってなくなっておりました。

それ以前に感じた不調は、発汗とイライラ、動悸・息切れです。
階段の上り降りなど特にキツかったのですが、更年期の年頃ですし、または長年の喫煙と運動不足のせいかだと
勝手に思い込み、忙しさもあり、病院には行っておりませんでした。
しかし、腫れ上がった足を見て、やっと病院に行く気になった正にその当日、突然の動悸と
全身脱力を感じたのち意識を失ってしまいました。

救急搬送された病院での診断は心不全（心房細動）による脳梗塞、すなわち「心原性脳塞栓症」で、
そのまま約2週間の入院となりました。

入院中は主に、様々な検査と投薬治療でした。
24時間心電図、心臓エコー、レントゲン、言語リハビリ等です。
処方された薬は、ヨウ化カリウム丸とプラザキサカプセルです。
搬送時、ER内で受けたであろう処置等は全く覚えておらず、気がつくとCUUという部屋に移された後でした。

私の場合は、直ぐに搬送されたおかげか、幸い殆ど後遺症がなく（奇跡だそうです）約2週間の入院で済みましたが、
多くの場合は命を落とす恐ろしい病気です。

それから現在まで、約1年7カ月、今も地元の病院に通院中です。
現在の通院目的は、プラザキサカプセル処方の為です（ヨウ化カリウム丸は通院4ヶ月目以降から不要になりました）。

プラザキサは、以前主流であったワーファリンより高単価（75mgカプセル 136.4円、110mgカプセル 239.3円/ワーファリンは10円以下） なので、高額出費となりますが、相互作用が少なく食品制限を要さず、血栓を作らぬよう血液をサラサラにする薬のため、万一の何かの手術時や、歯科治療などの際に出血コントロールしやすいとのことです。
但しその分、一日2回の飲み忘れには要注意ですし、他の薬と一包化は不可です。
尚、先日ドクターに尋ねたところ、4～5年は継続服用が必要とのことです。

そして、この脳梗塞の原因となった心不全（心房細動）は、甲状腺機能亢進症によるもの（元凶）でした。

今思えば、発汗もイライラも動悸・息切れも甲状腺機能亢進による症状だったのです（そこから心不全に発展 → 脳梗塞）。
でも、これらは更年期障害の症状にとても良く似ています。
しかし更年期障害から脳梗塞にはなりませんが、甲状腺は恐いのです。

最近は更年期障害も若年化しているとのことですし、少しでも何らかの不調を感じたら、
勝手な思い込みはせず、直ちに病院へ行くべきだったのです。私の場合は今となっては全て後の祭りですが・・・。