病院口コミ検索カルー - 目の痛みに苦しんだ体験談。東洋医学、民間療法、そして西洋医学も。 : 病気体験レポート
病院をさがす

目の痛みに苦しんだ体験談。東洋医学、民間療法、そして西洋医学も。

じるけ  (70歳代・女性)

オススメ: 4,047views 2016年07月03日投稿 19votes 0comments

 痛みはつらいものです。蓄膿症が原因で、約3年半、目の痛みに悩まされた私の体験談をお話しさせてくださいね。

 最初に目の痛みを感じたのは、2013年の正月明けでした。右目がひっくり返るように痛く、それは後頭部まで突き抜けるようでした。頭に腫瘍が出来たような気がして何とも不気味でした。慌てて眼医者で診察を受けました。
 ところが眼医者さんは、これといった異常は見当たらないというのです。それでは、きっと頭の中に何か異常があるのだろうと思いこみ、脳神経外科でMRIをとりました。別になにもありません。

 それであっても後頭部に瞬間痛みが走ります。嫌な気分です。そのうち左の顔面半分がしびれました。相変わらず後頭部も痛みます。おまけに血圧があがってしまい、毎朝、毎夕測ると、上170、下100はざらでした。4月のお花見時期のある夜、後頭部の激しい痛みと顔面しびれに襲われ血圧は200を超えました。私は恐ろしくなって救急車を呼び、隣町の救急病院に搬送されたのです。

 再びMRI,CT,など検査をしましたが、まったく何も出てきません。連れ合いにさんざんしかられ、15,000円払って、深夜家に戻りました。

 その後、神経内科、痛み外来、の受診。かたわら鍼灸、マッサージなど痛みを和らげてくれるものであればと、片っ端から試してみました。鍼灸は心安らかになれ、多少の心地よさは感じるものの、数回通いましたが、痛みを治すことは出来ませんでした。相変わらず、信じられないような痛みが右の眼を刺激します。痛み外来では、気を落ち着けるために漢方を処方してくれましたが、効きませんでした。

 いつの間にか新しい年になっていました。今度は首から顔がしびれ、仕事に出かけるときは、いつもカイロを首にあてて行きました。耳鳴りもしてきます。もちろん、あの嫌な眼痛と後頭部の痛みは相変わらずです。あまりの痛みに、近所の眼医者に駆け込みましたが、目の異常はありません。処方された目薬をさしながら、だましだまし暮らしていました。

 もちろん目は痛いです。その年の秋、帯状疱疹が再発しました。(再発することもあるそうです)と同時に、秋の花粉症にかかり、鼻水が止まらなくなったのです。

 おまけにお腹が痛くなり下痢が止まらなくなりました。しまいには下血もしていました。今度は大腸がんの検査です。異常はありませんでしたが、なぜ下血があったか、いまだに原因が不明です。相変わらず、目は痛みます。充血して痛くて眠れない日を過ごしました。近所の眼医者に行くと、悪い眼の病気かもしれないと言われ、気分を害し、以前診察してもらった医者に行きました。

 医者に「うちへいらしてください。ゆっくりと治していきましょう。」と励まされ、少し元気になり、気休めに目薬をもらいました。この眼医者さんが、のちに眼痛の根源は蓄膿症だとアドヴァイスしてくれたのです。それでも毎日、目と頭は痛みました。

 以前膝痛を治してくれた、お灸の先生のところに相談に行きました。たしかに目の上の額の部分と親指の付け根の合谷と呼ばれるツボに灸を置いてもらうと、大変気持ちが良く、治るのではないかしらという気にもなりました。が、東洋医学というのは施術後は痛みが倍になって、その後それが、薄紙をはがすように治っていくというものなのです。

 痛みは続きます。整体も試してみました。2番目の頸椎がずれているから、目が痛むともいわれたのですが、ずれを治す処置もしてもらいましたが、かえって首が痛くなって怖くなってやめました。又ケイ素などというサプリメントも試しましたが、尿ばかりが大量にでて、そのほかは何も変わりません。

 整骨院にも片っ端からいきました。どこも最初は愛想よくしてくれて、骨盤矯正だとか、やっていただいたりしましたが、何にも変化がありませんでした。そのうち行かなくなりました。何をやっても治りません。私はこんなに痛い思いをするのなら、死んでしまったほうが楽かもしれないと思い始めました。

 仕事のない日は、一日中横になっていました。気休めに自分で灸を買ってあてましたが、きもちのいいのは一瞬で、あとは又あの痛みがよみがえってきます。この頃から右目の痛さで、朝起こされるようになりました。まったく情けない話です。

 話を聞いてほしくて例の眼科の先生のところへ行き、眼圧を測ったり、緑内障の検査をしたりしました。ある日先生は言いました。「もしかしたら蓄膿症かもしれません。蓄膿症は膿が視神経を犯す怖い病気です。失礼だとは思いますが、早く耳鼻科へ行かれてください」

 結局私は蓄膿症でした。あの痛みや不快感の原因はすべて蓄膿症の膿による仕業だったのです。それが2015年の11月。そして蓄膿症の完治する7月まで、これがまた痛みと苦しみの日々でした。最初の判断では三ヶ月もすれば治ると言われましたが、三ヶ月たっても全く変化がなく、ますます、目が痛くて開けていられない日が続きました。

 視界もぼやけて眼鏡をかけてはみましたが、うっとおしくて外してしまいます。蛍光灯の光が、痛まぶしく、目をつぶりながら食事をしたり、家事をしていました。頭も締め付けられるように痛く、ついにブロック注射もしましたが、2度目は効きませんでした。

 毎日のように、耳鼻科へ通って処置をしましたが、ますます痛くなり、不安になりました。思い切って医者を替えて薬も変えたものの、毎朝、どろどろした鼻汁に悩まされ、目からは涙が出て、目が熱くなりました。図書館やスーパーには長時間いられません。(照明が目に痛くてつらいのです)家にいるときは目をつぶっていることが多くなりました。

 大好きな読書も出来なくなりました。トイレに入るときは照明がつらくて目をつぶったまま、用を足しました。

 とにかく、痛みから解放されたくて、今度は別の鍼、マッサージ治療院を訪れました。鍼の治療は、よく眠れる効果をもたらしてはくれましたが、目の痛みは治りませんでした。一回数千円ですので、経済的な負担もばかになりません。
 気になったのは、東洋医学や、民間療法に携わる一部の先生で、「あなたの免疫力が落ちている」という方が結構いらっしゃいます。そういう要素もあるかもしれませんが、病んでいる私にとっては、「あなたが悪いからこうなった」と言われているようで、つらかったです。


 もう一つ、「これからは、予防医学の時代だから病気にならない体を作りましょう」と言って高価なサプリメントを勧められることです。庶民には手の出ない金額のものが多く、私はますます落ち込んでしまいました。鍼治療は3回行ってやめました。

 そのうち耳なりがしてきました。耳が痛くて不安になりました。原因は蓄膿症の膿なのです。目の痛みも、耳の不快感も、すべて蓄膿が治らなければ、治らないのです。この間三回もCTをとっています。被膜だとか何とかいう人もいましたが、私は痛みが治まれば被膜も何もないと思い始めました。

 さすがにCTを見ると膿は少なくなってきていました。あともう少しで治るはずなのですが、膿があった場所、目の周り、鼻の周り、頬骨の上などが飛び上がるほど痛く、顔全体が焼け付くような苦しみに襲われました。

 痛みの原因を耳鼻科の先生は、真剣に考えてくださいました。もしかしたら、以前患った、帯状疱疹の後遺症かもしれないとのことで、ウイルスを殺す薬を処方されました。

 この薬がなんと一錠450円もするのです。この間、痛みの治療でお金もずいぶん使いました。この時はさすがの私も、処方されたものの半分しか買うことが出来ませんでした。しばらく飲んだ後は、目と後頭部の嫌な痛みに苦しみました。これでもか、これでもかと痛みは私を苦しませます。

 再び、もう生きていてもしょうがないという感情がこみ上げてきました。耳が痛むので、好きな音楽も聞きたくないし、こみ上げてくる痰や鼻水のせいで、何を食べても味がしなくなりました。

 病は、人の性格も変えてしまいます。ひがみっぽくて暗い性格になっていく自分に嫌気がさしたのも事実です。今度は、耳の下と喉が痛くなりました。又蓄膿の膿が悪さをしたのではないかと心配になりましたが、大事に至りませんでした。

 そんな日が、どのくらい続いたでしょうか?気が付くと眼の痛みが少し軽くなっていました。もしかしたら、ウイルス退治の薬が効いたのかもしれません。まだまぶしさは感じはしますが、眼鏡をかけなくてもつらくないのです。そして今日初めて、右目の痛みから解放され、こうしてPCをみながら文章を書くことができるようになりました。

 どうかこの状態がつづいてくれと願わずにはいられません。蓄膿症の痛みの治療に必要なものは、やはり、時間、根気、勉強熱心なお医者さん、あと、けっしてあきらめない。そのほかにも色々思い当たるものもありますが、それはまたの機会にお話ししましょう。

 不思議なことに、お灸の先生が蓄膿のツボにお灸を置くと、膿が混じった鼻水がどっと出ました。東洋医学と、西洋医学のそれぞれいいところをうまく利用して治療するのも賢い方法だと思います。

  蓄膿症という病は、右肩上がりでよくなっていくというものでは、なさそうです。良くなったかと思えば、ある日痛みが復活したり、でもそうしながらも膿は散っていくものなんですね。何よりも大事なのは健康な身体だと痛感しました。痛みのない日々を送れるということは素晴らしい事なんです。

 皆さん、どうぞご自愛ください。長い文章を読んでくださってありがとうございました。

 最後に蓄膿症を発見してくださった眼科の先生と、最小限の薬で良い治療をしてくださった耳鼻科の先生、そして私を励ましながら、ツボにお灸を施術してくださった、鍼灸師の先生にお礼を申し上げます。 

 

 

コメント0件コメントを書く

この病気体験レポートは参考になりましたか? 参考になった

副鼻腔炎(蓄膿症)・帯状疱疹に関連する病気体験レポート

【副鼻腔炎(蓄膿症)に関する体験レポート(120件)を読む】

【帯状疱疹に関する体験レポート(160件)を読む】

副鼻腔炎(蓄膿症)・帯状疱疹に関連する病院口コミ

  • おしりのところに赤いできものができて、他院で塗薬をもらって塗っていたが、一向に治らず、痛みも出てきた
    5.0 桜男爵 むろい皮ふ科・アレルギー科(宮崎県 宮崎市)
  • 玉島の皮膚科でもう少し酷くなったら来なさいと言われ内科で帯状疱疹と診断され薬を処方してもらって薬をG
    5.0 チョコ はらもと内科皮膚科クリニック(岡山県 倉敷市)
  • 好酸球性副鼻腔炎の特殊な注射治療で、なかなか開業医では対応できなかったので市民病院のお世話になってい
    5.0 匿名 豊橋市民病院(愛知県 豊橋市)
  • 二、三日前から背中が痛いと言うので湿布をしてたのですが、あまりに痛いと言うので受診した所、帯状疱疹で
    5.0 ヨシ 吉田アーデント病院(兵庫県 神戸市灘区)
  • いろんな耳鼻科を転々としました。 息子の副鼻腔炎で色んな耳鼻科を回りましたが、どこも泣いて騒いで抑
    5.0 ちょび 医療法人まつもり耳鼻咽喉科(宮城県 仙台市泉区)

【副鼻腔炎(蓄膿症)に関する口コミ(712件)を読む】

【帯状疱疹に関する口コミ(352件)を読む】

口コミを投稿

医療機関の関係者の方へ

無料モニターのご案内
  • 完全無料でお試し
  • 貴院のお手間一切なし
  • 掲載効果を数値で実感
詳しくはこちら
ページトップ