副鼻腔炎で鼻腔が塞がり、大学病院で手術。腫瘍の可能性もあり、不安でした。
みかどさん
(30歳代・男性)
右鼻腔が副鼻腔炎で完全に詰まってしまったレポートです。
* ~2015年4月
花粉のシーズンということもあり右鼻腔が完全に塞がっていましたが前々からの鼻詰まりの悪さが悪化しているのだろうと思っていました。
市販の鼻腔を広げる点鼻薬をつかってだましだましすごしていました。
(後に耳鼻科の先生に点鼻薬が如何によくないかを説明いただきやめることになります。)
* 2015年4月
新卒入社した会社で健康診断を受けたとき特に問題ありな結果はでませんでした。
そもそも健康診断で顔面部頭部がどうなっているかについては詳しくみないので、わかるはずもなかったのですが。
* 2015年5月
岡部耳鼻咽喉科で診察を受けて、どうも先生の診察、レントゲンから見るにかなりひどい症状であることがわかり、再度昭和大学病院の先生がいらっしゃるときに診察いただき、昭和大学病院の耳鼻咽喉科で受診することになりました。
昭和大学病院の先生が岡部耳鼻咽喉科の土曜日の午後を診察することになっていたのが幸いで、スムースへ大学病院での受診予約まで繋がることになりました。
昭和大学病院では鉗子による腫れている部分の切除、CTスキャンを5月中にかけて行い、7月末に入院手術を受けることになりました。
このときにはただの副鼻腔炎か腫瘍(悪性か良性か)の判断も先生ではつかず、手術してとってみなければわからないということでした。ただ副鼻腔といっても鼻腔はとても広いのですが(ゴルフボール大の容積はあるそう)そのほとんどが腫れている、それも片側だけということで、結構腫瘍っぽいかもという話は聞いていました。手術で取らないといけないものが非常に多かったようです。
CTスキャンの結果は素人の私がみても一目瞭然でした。完全に状態が左右非対称になった私の鼻腔がありありと写真にあがっていました。
私も腫瘍という言葉を聞いてかなり戦々恐々としていました。
人生初の入院治療ということもあり、悪性腫瘍だったときの同意書のようなものや麻酔で万が一のことがあったときの同意書などずいぶんと覚悟させられることが多かったのを覚えています。
* 2015年6月
昭和大学病院は大学病院ということもあり手術待ちの患者が多く、この月はとにかく待つばかりで何も治療を受けることはできませんでした。
5月末に昭和大学病院での診察を受けてから7月末に入院をするまでの間はいうならば待ちでした。
自分の病気についてわかっていてもなんともできないもどかしさはありました。
岡部耳鼻咽喉科、昭和大学病院から飲み薬や点鼻薬を処方していただきましたが、気休め程度の効果もないようでした。(すでに薬でどうこうできるフェーズではなかった。)
* 2015年7月末
昭和大学病院に入院、翌日に手術でした。
ベッドはどこもいっぱいのようで耳鼻咽喉科とはまったく関係のない科のベッドをあてがわれました。
全身麻酔ということもあり、点滴したり、それ用の用品を買わなければならなかったり、一人では大変でした。ぜひ親族でも友人でも術前は付添人がいるといいと思います。
手術日の術前はかなりドキドキとしていました。
不安が10割でリラックスなんてかけらもありません。ただただこうなってしまった己の健康意識の欠如を恨むばかりでした。
全身麻酔は眠るより早く意識がぽっきりと折れる感じで、夢を見る感じもなく覚醒したときにはすでに尿道にはカテーテルがささり、自分の身体が全裸であり、とても寒く混濁した意識ではその位しか認識できていなかったと思いますが、とにかく気持ちが悪かったです。とてもまともな受け答えができるような状態ではありませんでした。
* 2015年8月頭術後1-2日
本当に辛いのは術後でした。
鼻からは絶えず血が流れるので綿や何かが定期的に看護師さんによって変えられて、自分で立って用を足すことは無論無理なので尿は尿道にささっているカテーテルから、熟睡も叶うべくもなく、全身麻酔のあとの身体のだるさは今までに体験したことのない2日酔いを味わうようなもので術後の2日間は地獄のようで、文字通り24時間以上ベッドに仰向けになっていました。もちろんご飯も食べられません。
尿を自分の思う通りにできずかつカテーテルからだす行為は痛みもあります。
* 2015年8月頭術後3-5日
入院期間は1週間を見込まれていました。
術後2日をすぎるとカテーテルも取り除かれました。
看護師さんによってカテーテルを抜かれるその瞬間が一番の痛みのピークでした。
男性は特に痛みを感じるとのことでしたが、そのとおりだと思います。
カテーテルを抜いて自分でトイレするのも一苦労です。
痛みを伴いながら血が混じった尿を排泄するのは辛いです。
相変わらず右鼻からは血が止まらないので定期的に綿を交換し、右顔面からはじくじくとした痛みが収まらないので処方された痛み止めや抗生剤を飲んで過ごします。
ようやくご飯も食べられるようになりますが、何の味もしません。
この何も味がしない状態は術後2ヶ月続きました。
3-5日目の朝は車椅子で先生のいる診察室まで運ばれました。
3日目は車椅子に座るのすらしんどかったのですが、4,5日目になるにつれ徐々に持ち直しました。
ただ本をよむようなこともできず、病院ではとにかく音楽を聞いて横になる程度のことしかできませんでした。
5日目がすぎるころには右鼻腔からの出血もずいぶん弱まったので、予定より1日早く6日目に退院することになりました。
* 2015年8月~
午前中に荷物を整理しようやく帰宅することができました。
ただしその後もしばらく鼻血が続いたりしました。綿を詰めなければならなかったのですがあまりにも不格好なので真夏でしたがマスクをして過ごしました。
定期的に昭和大学病院と岡部耳鼻咽喉科での診察を受け、徐々に鼻腔が回復し、
とても快適な呼吸ができるようになりました。
とてもつらかったのですが、鼻詰まりに悩むことがもうなくなり手術を受けてよかったと本当に思います。
☆鼻詰まりに悩むすべての人へ
市販の点鼻薬や風邪薬、蓄膿症の薬にお金を使う前に、まず耳鼻咽喉科を受診してください。
市販の点鼻薬は常用するべきものでもありませんし、私のように手遅れになる前に耳鼻咽喉科の先生で適切な処置を受けるべきです。
また健康診断などでは鼻や耳の状態などはわかるべくもなく、私のように知らず知らずのうちに手遅れな状態に進む前に少しでも違和感を感じたら診察を受けることを強く薦めたいです。
鼻詰まりが花粉症の症状かどうかなども判断がつかないと思います。
また副鼻腔炎も進行すれば私のように腫瘍と判別が付かないような症状になるようです。
もともと鼻のトラブルが多い人は定期的に耳鼻咽喉科でみてもらうことをおすすめしたいです。
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