片頭痛と緊張型頭痛を繰り返す混合型頭痛。頭痛日記をつけての診察。

頭痛と１０年以上付き合ってきているので少しでも参考になればと思い、みなさまにお伝えしたいと思います。

21才の時に急に、こめかみ辺りにリングを付けられて、それがきつく締め付けられているような痛みが出ました。数時間後には何事もなかったように消えたので特に気にせずに生活していました。

それ以来、痛みが出ることが無かったので気にしていなかったのですが、24才の時に転職して、ストレスの多い職場になった頃から、２～３ヶ月に１回、締め付けられるような頭痛に悩まされました。

でも痛みが出たときに市販の鎮痛剤を飲むと痛みは嘘のようになくなりました。

市販の鎮痛剤が効いているから大丈夫！という安心感はあったのですが、徐々に頭痛の頻度もあがり、市販の鎮痛剤を飲むことが増えてきました。

ただの頭痛と思っていたけど、薬を飲む頻度が増えてきたため、脳神経外科に行きました。

そこで初めて「緊張型頭痛」と診断されました。
緊張型頭痛は首回りの血流が悪くなったり、ストレスで痛みが出ることが多いそうです。

ここでは首の筋肉のこりをほぐすため、電気治療をおこない、どうしても痛みが強いときはロキソニンを服用する…という治療をおこないました。あとはストレスを溜めないようにすること、筋肉をやわらげるためストレッチをするように言われました。

月に２～３回の痛みはありましたが、うまく頭痛と付き合っていけるようになっていた29才の頃…仕事の帰りの電車の中で、突然今までに感じたことのないような頭痛が起きました。この時は頭の左側だけズキンズキンと痛みました。家についてもロキソニンは全く効かず、すぐに寝たのですが、翌日もまだ痛みは残っており、会社を休み、緊張型頭痛と言われた病院とは違う病院に行きました。

元々、緊張型頭痛があることやロキソニンを飲んだけど痛みが引かないことなどを伝えたところ、念のためMRIを撮りましょう…と言われ検査しました。

MRIの結果は異常なし。問診の結果で「片頭痛と緊張型頭痛を繰り返す混合型頭痛」と言われました。

片頭痛は通常の鎮痛剤は効かないそうで、マクサルトという片頭痛の薬を処方されました。

マクサルトの薬は痛みが出たらすぐに服用すると、とても効果があり痛みが消失します。

…が、何となくマクサルトをずっと飲み続けて、いつか薬が効かなくなる時がくるんじゃないか…とか、マクサルトは１錠300円程する高い薬なので金銭的にきつくなる時がくるんじゃないか…などの不安がありました。

インターネットで、頭痛のことを調べる内に頭痛外来の存在を知りました。

たまたま家の近くの病院で頭痛外来がある病院があったため、早速予約しました。

頭痛外来の初診の日に「マクサルトを飲んでいるけど、いずれ効果が無くなってしまうことが不安」ということと「薬代が高い」ということを正直に話しました。すると先生が「まずは頭痛日記を書きましょう」と言われました。

頭痛日記とは、どのような痛みが出たか、薬は飲んだか、きっかけと思う原因はあるか…などを毎日記入します。

そしてマクサルトとナイキサンという鎮痛剤を処方してくださいました。

１ヶ月間、頭痛日記をつけて２回目の診察。
先生が日記を見て「月に25日間も痛みがあるので予防の薬を処方しますね」と。

予防薬でテラナス錠という薬を処方していただきました。この予防薬は毎日服用するもので、正直大変でしたが、この薬を一年弱位飲み続けた頃、ほぼ毎日痛かった片頭痛が、月に４～５回程度まで減りました。

予防薬も少しずつ減量していき、頭痛外来に通って２年程度で一旦治療終了になりました。

今でも生理前に、少し痛みは出ますが、以前に比べると本当に楽になりました。

通常の脳神経外科でもきちんと診てもらうことは可能ですが、やはり頭痛外来という専門の先生に診てもらうことで自分の頭痛の出方や原因が分かった気がします。

自分の病気は、しっかり状態を把握することで予防も出来ると思うので、頭痛持ちの方は我慢しないで専門の先生に診てもらうことをおすすめします。