長年の頭痛との闘い。薬の乱用を止め、イミグラン点鼻薬や酸素ボンベで改善。

幼少の頃から頭痛が酷く、長年悩まされてきました。
酷いときは吐き気を伴い、立っていられない程の頭痛に襲われます。
あまりの痛みに耐えかねず、救急外来にて治療を受けた事も幾度かありました。

小学校・中学校・高校・大学の頃は、まだ頭痛に対する知識が無かったため、市販薬を多用していました。痛みの酷く薬が効かない日は、ただただ耐え、眠ることしか出来ませんでした。
また、薬の飲みすぎにより幻覚を見たり、胃を壊したりと弊害もありました。しかし、痛みがあまりに酷く耐えがたかったため、薬を飲むことをやめることは出来ませんでした。酷いときには、一日に１０錠ほど飲んでしまうこともありました。

そして大学生の頃、１年間365日毎日が頭痛だった年があり、意を決して聖路加病院の頭痛外来を訪ねました。そこでMRI・CTなどの精密検査を受けましたが、期待した結果を得ることは出来ませんでした。緊張型頭痛と偏頭痛の併用型頭痛とは診断されましたが、処方された脳の緊張を和らげるための筋弛緩剤は薬の副作用があまりにも強く、私生活に支障が出るなどしたため使用を断念しました。

そこで西洋医学では治療は難しいのかも知れないと思い、東洋医学のある玉川病院に行き、漢方と鍼灸の治療を受けました。また、気功法にも通いましたが、痛みが和らぐことはありませんでした。

そして数年後、昭和医大に頭痛外来があることを知り、訪ねることにしました。
そこで出会ったのが、イミグラン点鼻薬です。
魔法の薬だと思いました。
先生曰く、私が頭痛と戦っていたここ１０年で、偏頭痛に対する研究が大幅に進みすばらしい新薬が生まれたとのことでした。
偏頭痛にしか効かないため、その他の緊張型頭痛群発性頭痛には使用できませんが、眼がちかちかとするなどの偏頭痛の予兆があるときに使用すると、その後痛みが酷くなることを回避できるようになりました。本当にすばらしい薬です。

またそのほかにも先生は、酸素ボンベの使用などを進めてくださいました。
酸素不足は頭痛の原因になるとのことで、頭痛が酷くなりそうなときは市販の酸素ボンベを使用し、ゆっくりと横になるようにしました。

そして、頭痛の一番の原因が「薬の乱用」だと伺いました。
薬を飲みすぎたことにより、脳が「薬を飲まないと頭が痛くなる」と記憶してしまい、更なる頭痛を引き起こしているとのことでした。また使用している薬は血小板を溶かしてしまう副作用があるため、このまま乱用を続けていると将来妊娠しても流産を繰り返してしまうため、やめたほうが良いと説明を受けました。
まずは体内から薬を抜く「薬抜き」を行い、その後、どのような偏頭痛薬を使用すれば頭痛に頻度が抑えられるか試してみようとおっしゃいました。

薬を抜くことは本当にしんどかったです。
しかし、「子供が望めない」と言う言葉は、私に対しては最大の抑止力となりました。

まずは、度重なる頭痛を耐えるため、リンパマッサージに通うようにしました。
リンパの流れをよくすることで血中酸素を濃くし、肩こりを軽減することで緊張型頭痛の頻度は減りました。

そして約束の三ヶ月間薬を経った頃には、毎日あった頭痛は１週間に一回ほどまで減ることになりました。
本当に先生との出会いには感謝しています。


その後１０年ほど経ち、現在となります。
現在は、イミグラン点鼻薬を常に１０個は手元に置くようにしています。
高い薬ではありますが、手元にあると安心からか頭痛の頻度が減るようです。
イミグランだけでは効かない時は、ボルタレン座薬も使用します。またそれでも効かない場合は、病院に行き、イミグランと痛み止めの点滴を行って貰うようになりました。
市販の頭痛薬はほとんど使用いたしません。