肝臓がん(肝細胞癌)発見-入院手術-退院まで
ブロッサム770
(60歳代・男性)
| 病気 | 肝臓がん |
|---|---|
| 病院 | 医療法人財団健貢会 総合東京病院 |
がん発見から退院まで記録を書いてみました。長文ですが同じ病気(症状)を持つ方の参考になれば幸いです。
※この度はちょっとした徴候に気付くことが出来た事、がん保険に入っていたこと、信頼できる先生方に出会えたことがとても幸いいたしました。
違和感
8月25日(火)
毎月通っているO治療院(千葉の整骨院)で治療後、肩甲骨下からお腹にかけて筋肉痛のような鈍痛が始まる。整体直後なのでもみ返しかなと思うくらい、それほど気にせずに過ごしていた。
8月27日(木)
買い物から帰ってきてお昼に弁当を食べた直後から、右脇腹に強い痛み。その後痛みは強弱を繰返しやや収まったが、その夜また痛くなり、痛みが引かないようなら明日病院で診てもらおうと決める。
病院へ
8月28日(金)
痛みは収まり病院へ行かなくてもいいかなとも思ったが、この数年お世話になっている八重洲のクリニックで状況を説明、小さなクリニックで検査結果に時間がかかることを理由に「総合病院を紹介しましょう。」ということで、自宅に近い総合病院に紹介状を書いていただく。
午前のうちに総合病院で総合内科外来受診(K先生) CTを撮影後、再度呼ばれ説明を受ける。「肝臓のS6部分に影があるがCTだけでは何であるか判断できないので再度造影CTと血液検査をして9月1日に消化器内科の先生より診断結果を聞いて下さい」と言われ帰宅。
9月1日(火)
消化器内科外来受診(SW先生)お会いしてそうそう、造影CTを見ながら…「あまり良くないものが写っていますねー、はっきり言っても大丈夫ですか?」「よろしくお願いいたします。」「ほぼ間違いなく癌です。CTを観た感じでは原発性だと思いますが、他からの転移でないか確実に見極めるため様々な検査を続けますのでよろしくお願い致します。」と手際よく次々と検査の予約を入れていった。その手際の良さは素晴らしかった。早速、明日下部内視鏡の検査をするとのことで、下剤をもらって帰宅。
因みに血液検査での腫瘍マーカーの結果はAFP定量43000(基準値10以下)PIVKA-II 1437(基準値40未満)
9月2日(水)
朝7時より下剤を2リットルを2時間かけて飲み、腸をからにして病院へ。点滴をつけて内視鏡検査室へ「ちょっと朦朧としますよ」といわれ、気がついたら検査が終わっていた!なんか会話したようだがあまり覚えていない。「良性のポリープが有ったので取り敢えず取りました。」といった感じだったと思う。
9月4日(金)
この日は検査が沢山。腹部超音波エコー、上部内視鏡(胃カメラ)、血糖値のコントロールのため糖尿病外来(SS先生)を受け、インシュリン自己注射のコントロールを始める。
9月8日(火)
眼科(O先生)で網膜検査の後、消化器内科の外来受診(SW Dr.)。先生の話では「腫瘍はS6部分の一箇所で大きさは5×6cm肝細胞癌か肝内胆管がんのどちらかだと思います。どちらか調べるために(大学病院などでは)穿刺吸引細胞診を行うのが普通ですが、針でつついて癌を他に広げてしまう危険性があり患者さんの利益にならない為、判断を行わずに切ってしまったほうがいいと思います。因みに外科の先生には伝えてあって、切る気満々です。」ということで手術へ向けての必要な検査を手際よく予約を入れてくださり、その手術に必要な肺機能検査と心電図の検査を受けた。
※大学病院などは研究機関なので、穿刺吸引細胞診(2週間程かかる)をやってからの手術となることが多いらしい。
9月9日(水)
この日は住友生命の担当が来訪。今入っている保険について説明を受け保険料請求に必要な書類等を頂いた。
※住友生命(がん保険)入っていてよかった!がん告知以後の80歳までの保険料も(補償は続くが)払わなくて良くなるらしい。この他、数年前に電話勧誘で始めたアフラック(3大疾病つき)にも入っていてラッキー!こちらはネットで申請用紙をダウンロード。
9月10日(木)
造影MRI検査。造影剤のカテーテルを入れて、MRIの機械の中で指示に従い何度も30秒ほどの息止めを行う検査だった。
検査後、区役所で医療費の限度額認定証を申請したら即日発行してくれた。
※限度額認定証を医療機関に提示すると高額な医療費(健康保険適用)でも限度額以上の請求はされない。
9月17日(木)
心臓エコー検査、肝臓の予備機能を測る核医学検査SPECTシンチグラフィーを行う。限度額超えていたため「限度額認定証」のおかげでこの日の会計無料!
9月18日(金)
採血と尿検査の後、糖尿病外来(SS Dr.)を受ける。手術に向けての血糖値のコントロールは順調だ。
9月24日(木)
消化器内科外来受診(SW Dr.)手術前の検査の総括の説明を受ける。「全身調べましたが、幸い他からの転移はないと言っていいでしょう。残存肝機能もICG11%(正常値10%以下)充分あるので、万一大きく切ることになっても手術は可能です。10月1日に外科のSD先生の外来で説明を受けて下さい。あと一応、念のためにPET-CT(全身を一度に調べる核医学検査)も保険で受けられるので10月2日に予約を入れておきましょう。」とのこと。
10月1日(木)
外科外来受診(SD先生)手術について詳しい説明を受ける。「自営だから早い日程のほうがいいよね」と、5日に入院、7日に手術の日程が決まる。
10月2日(金)
PET-CT検査 放射性薬剤を製造装置?から注射され、とにかくのんびり何もせず2時間程過ごし約30分のCT撮影。
入院
10月5日(月)
入院日だが脇腹を含め自覚症状は全く無い。明らかに癌の影響で体重は毎日減り続けている。受診していなかったらきっとダイエットに成功してると勘違いしているところだろう。肝臓(沈黙の臓器)は恐ろしい。
14時に入院手続き、16時より妻と父が同席でSD Dr.の説明を受ける。PET-CTでも他に癌は見つからず(左副腎に良性の腫瘍が見つかったが)、癌は転移ではなく肝臓原発性の肝細胞癌又は肝内胆管がんで、肝予備機能(ICG11%)はそんなに悪くないので術式は開腹手術、実際に開腹して胆嚢を切除の上で、肝臓に超音波エコーを当て状態を確認し、肝臓の部分切除、区域切除または右葉切除の三択となるらしい。不思議な事に一番小さく切る部分切除が臓器を途中で切る形になるため出血も多く難しく6時間近くがかかるらしい。肝臓の原発性の癌は肝臓の状態が良いうちに切ってしまうのが最善らしい。
先生の話では、診断が出た途端に病院に来なくなり民間療法でかなり癌が広がって「やっぱり手術をお願いします。」というケースが少なくないが、そういう場合は肝予備機能が低下していたりリンパ転移していたりで手の施しようがないことがほとんどだそうだ。
入院生活が始まった。体にはほとんど自覚症状がないのだが、病院のレンタルのパジャマに着替えすっかり病人気分。晩ごはんは器こそプラスチック製の食器で給食っぽいが味はちゃんと出汁を一から取っている美味しさだ。難を言えばちょっと塩味が濃いかな…(我が家はかなり薄味なので)
10月6日(火)
午前中にお風呂に入りさっぱり。手術の準備の点滴などつけ始め、腸を空にするために下剤2リットルを飲む。
夜中、突如appleからのメールでapple IDが誰かに使われた形跡があるのでリセットしますか?と…夜中だったので取り敢えずパスワードを変更し就寝。
手術
10月7日(水)
午前4時過ぎに自宅へ電話、「apple ID使った?」と聞くと、どうも息子が昨日行った居酒屋のサービスクーポンか何かでアプリをダウンロードしたらしい…ということが判明。
9時に手術着に着替え、弾性ストッキングを履き、手術室のある2階へ…私は覚悟出来ているのだが、妻と両親が心配そうなのが申し訳ない。ここでしばしお別れ。帽子をかぶり手術室へ入る。
手術室はドラマで見るよりも何倍も広く清潔で高そうな装置がいっぱいでテンション高まる。手術台に乗ると心電図を始め手際よくテープ等が貼られていく、そして硬膜外麻酔のカテーテルが背中に(これはちょっと痛かった)入り、足には血栓防止のためマッサージ機が、酸素吸入が始まり、「全身麻酔入ります~」で意識が飛んだ!普通に夢を観たような状態から目覚めると手術は終わっていた。この辺の状況は朦朧としてはっきり覚えていないが、はっきりしたのは8階のHCU(高度治療室)の個室に移ったころ、一番小さい部分切除で手術できたそうだ。時間も最初6時間と言っていたのが入室から4時間半と早かった。しばらくすると妻と両親が面会に来てくれた「切ったの見せてもらったけど絶対体に悪いって感じのものだったよ」だそうだ。
手術後とにかくお腹が痛い!硬膜外麻酔をポンピングするが、あまり効かない。結局痛み止めの点滴で眠りにつくことが出来た。
※硬膜外麻酔は脊髄の硬膜外に患者本人が手元のポンプで麻酔を入れて脊髄からの神経を麻痺させるもの。たまに効きの悪い人もいるらしい。
10月8日(木)
午前中はぐっすり眠れ、お昼前に尿のカテーテルを外した。これで点滴スタンドにつながったままではあるが歩行が可能。ちょっと嬉しい。
病室を8階のHCUから4階の一般病棟へ歩いて移動。手術後はなるべく早くから歩いたほうが腹内の癒着を起こしにくくなるため良いらしい。ふと覗くと、昨日の隣の部屋にはもう新しい患者さんが入っていた。
やはりお腹がかなり痛む、痛み止めの点滴が欠かせない。カテーテルを外した後の排尿の痛さ(これは1日続いた)はかなりの激痛。
リハビリ開始
10月9日(金)
点滴をつけながらもリハビリ(KT先生)が始まる。フロア内を歩きその後の血圧脈拍を測る。痛みで大きく息が吸えない為か一周(約50m)しただけでハアハア、脈拍も120を超えてしまう。少し休んでもう一回。
食事が始まる先ずは流動食。鰹出汁、牛乳のポタージュ、お茶、妙に美味しいのだが未だ胃が量を受け付けない感じ。頑張って食べたら少し苦しい。同じフロアだが窓際の見晴らしのいい部屋にベッドが移動。そして午後のリハビリ。今度はややスムースに歩けるように…でもやはり脈拍が上がる。
外科の先生方の回診で診てもらうと、経過は順調なので、あまり効かない硬膜外麻酔のカテーテルは抜くことに。連休明けには経静脈のカテーテルとお腹のドレーンが取れるとのこと…早く繋がっている物を取りたい身には嬉しい言葉。
この日は遠い所、義母と義弟がお見舞いきてくれた。ありがたい。
10月10日(土)~12日(月)
世の中は連休中だが、点滴のための頸静脈のカテーテルと腹部ドレーンは付いたまま毎日抗生剤、痛み止めの点滴を行いながら3日間過ごす。この間で食事は半粥から全粥に…
10月13日(火)
朝、CTを撮影した後、異常無しということで、総てのつながっていた管が外れものすごい爽快感。これでシャワーも解禁。食事も昼から普通食になった。
午後のリハビリでは病室棟とは反対側の端にある病院内の売店までの歩行と階段の昇降を行った。その後シャワーを浴びさっぱりする。シャワーの間にベッドもきれいに直してくれていてとても気持ちがいい。
10月14日(水)
空は秋晴れ、リハビリは午前も午後も近くの公園(約500m)までお散歩!痛みが未だ残っていて、食後に抗生剤と痛み止めと胃薬を飲むことになった。
10月15日(木)
リハビリは午前は江古田の森公園までお散歩。
糖尿病外来の(SW Dr.)今後の血糖値のコントロールについて相談。以前治験薬で試したことのあるGLP-1受容体作動薬が体質に合いそうなので、試したいと言ったら、「いま先発薬よりいいのが出てきてね等々…」と話が盛り上がる。結局手術後はしばらくインシュリンで下げざるを得ないが、後日、GLP-1でやってみようと言うことになった。
午後はリハビリ棟でエアロバイクを漕ぐ 40Wの負荷で15分、約5km強走った想定だ。この夜は食事にカツ丼が出た。胆嚢も取ってしまったので、揚げ物や油物はダメかなと思っていたが、お腹を下すこともなく大丈夫そうだ。
10月16日(金)
退院前の採血の後、お腹のステープラー25本(ホッチキス)の抜鉤。見た目の恐怖ほど痛くなかった。やっと体の異物が全部取れた感じ。
たまたま近くの病床に来ていたSW Dr.と「随分元気そうですね、あとは癌の組織結果が早く判るとといいんだけど」と立ち話。
リハビリはエアロバイク今日は45Wの負荷に挑戦。その後食事指導を受ける。午後の入院最後のリハビリはお天気が回復せず外出を諦め、エアロバイクで一挙に60Wの負荷に挑戦。流石に太ももの後ろ側が痛い。
退院
10月17日(土)
朝食後外科の回診シャワーを浴び昼食をとってパジャマから洋服に着替える。退院の手続き。外科(SD Dr.)退院時の説明。
☆無事退院☆
10月29日(木)
外科外来(SD Dr.)切り取った癌の組織検査の結果が出た。
低分化の肝細胞癌ということで、癌は総て取り切れたが、低分化なので再発の危険性もあるため、経過観察が必要。「更に詳しい検査結果は次の外来で」とのことだった。この日の血液検査の結果で肝臓の数値は随分良くなっている。
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