祖父に続き祖母もアルツハイマー型認知症に…二人を介護する事に。

私の祖父がアルツハイマー型認知症になり、在宅介護の末に亡くなったのですが、それから数年後に祖母がアルツハイマーを発症しました。
90歳を過ぎていた祖母は非常に気丈な人で、最初の頃は自分で家事をしていたのですが、当時家に住んでいた私の弟のタバコの吸い殻を集めて隠れて吸う様になり、火事になりそうになった頃から言動がおかしくなって来ました。
そんな祖母がある日転倒をして大腿骨を骨折し寝て過ごす生活になったのですが、主に祖母の介護をしていたうちの母が脳出血で倒れ半身麻痺の重度の障害を抱えてしまいました。
当然、自分の事も出来ないので、私が仕事を辞め母と祖母の介護をする事に。
私自身も癌になり健康な状態ではないのですが、二人を在宅介護するにしました。
食事は一人で二人同時にさせるのは無理なので祖母の方にはヘルパーさんに入って頂き食事の介助をしてもらいました。
食事の支度やオムツ交換などは全て私がやっていましたが、次第に祖母が夜中に私を呼ぶ様になって来たのです。
手元にある孫の手でテーブルを叩きながら「○○ちゃ～ん、早く来て～」の繰り返し。
近所から苦情が来ては困ると思い、呼ばれたらすぐに祖母の部屋へ行く様にしていましたが、昼間は二人を介護し、夜中は祖母に何度も呼ばれ私はヘトヘト…寝る暇が無いのです。
仕方なく、週に一度のデイサービスに加え月に一度ショートステイに行ってもらう様にしました。
月の半分は母だけの介護に専念出来て夜中も眠れる様になりました。
祖父母と同居した小学生の頃から、ずっと私は祖母からキツい態度で接しられ話す事もあまりなく可愛がられた事がなかったので、祖母の近くに寄るのも抵抗があったのですが、施設に入れるとなると可哀想になり、私が祖母の面倒を見る事にしました。
アルツハイマーになってからも私の母に対する悪口を私に言い、自分の娘(私の伯母)の悪口も言いチョットうんざりしていましたが、知らなかった戦争の時の話を聞けたりして良かったと思います。
病気の症状ですが、祖母の所有物やお金に関して被害妄想というか、あれが無くなったとかありもしない貯金を下ろす様に銀行に電話したりして外の人にも迷惑が掛かる様になったので、祖母の部屋の電話は線を抜いて使えない様にしました。
４年ほど介護していましたが、ある日ヘルパーさんが祖母を寝かせたまま食事をさせた為、食物が肺に入り救急搬送…誤嚥性肺炎で集中治療室に居ましたが一週間後に亡くなりました。98歳でした。
ヘルパーさんの事務所は一年間知らんぷりして祖母の死の原因を隠蔽していたので、私が市に言って介護保険課に入ってもらい、一年間根気強く話し合いをした結果、月に一度社員研修を実施してその様子を書面で報告してもらい、新聞に謝罪広告を出してもらえました。
謝罪広告を出した所で命は戻りませんが、泣き寝入りして他の利用者さんに再び事故が起きたら困るので、広告を出してもらえて良かったと思っています。