父が認知症になりショックでしたが、一緒に向き合っています。

４年前、父が認知症になりました。まず、ご飯を食べていて同じ話を７回するので、「おかしいな～。」と思ったのが最初でした。その後、おかしな行動が増えていきます。季節感なく衣服を着ること。大事な保険書を何度も無くすこと。市役所で再発行ばかりするので、１度見ていただいたら、とのことで診察に行きました。

診察は、簡単な暗記問題です。３種類の絵の内容だったり、名前、生年月日、歳などの確認から始めます。しかし、父は、この時点で、自分の歳が解らなくなっていました。そして、絵の問題やら、数字の問題（先生がいった数字をもう１度言う。）など、とても出来ませんでした。そして、私だけ診断結果を聞き「アルツハイマー型の認知症」と。これからのこと、そして薬のこと、丁寧に優しく説明されました。しかし、私のほうがショックで泣いてしまいました。家族が誰一人としていないことにさみしさを感じたからです。

待合室で、待っていたおじいちゃんに市役所の人が付き添っていただきました。「これから、どうなるんだろう。」という不安感で一杯になりました。認知症の父なりに、私が泣いているので、横で心配そうにしていたのを覚えています。薬の処方していただき、家で癇癪などはおさまりました。そして、食欲が普通になりました。

１年ぐらいで、家に来るセールスマンを知り合いと思ったり、と家に置いとけ無くなり、ホームに入れました。それまで、ここでお世話になりました。ここで、優しくしていただきありがとうございました。