突然の耳鳴り、激しいめまいから発症したメニエール病

それは突然の出来事でした。
年末の大掃除や度重なる来客、なかなか思うように用事が進まず、少しイライラしていました。

その日も朝の七時に中学時代からの友人が帰省したから遊びに行くからと電話がありました。
慌てて子供や主人にご飯を終わらせてもらい、掃除を軽く済ませ、身支度をしている時に、突然右耳にキーンという耳鳴り、それと同時に耳に蓋をされたような感覚に襲われました。

そして立っていられないほどの激しいめまい。
とりあえず布団に横になったものの、天井も壁もぐるぐる回転して気持ちが悪く、目を閉じてもめまいは続きます。トイレにも行きたくなって、四つん這いになり用を済ませましたが、トイレから帰ろうと思っても眩暈が悪化し、嘔吐も連続で始まり、見兼ねた主人が救急車を要請し、病院へ運ばれました。

病院ですぐに点滴が開始されました。眩暈を抑える薬と吐き気止め、安定剤が入っているとのことでした。
CTの検査もしましたが、脳には異常がありませんでした。

症状からメニエール病を診断され、数時間後に症状は治まりましたが、入院になりました。

聴力検査を翌日うけ、右側のいくつかの音域で左とは明らかに聞こえが悪くなっているところがありましたが、幸い難聴と言うまでには至りませんでした。

しかし現在も、疲労や寝不足が溜まると、耳鳴りや耳に蓋をされたような症状が起きます。めまいは起きていないにせよ、無理は禁物のようです。

メニエールの眩暈は、数十分から長くても数時間で、命にも別状はないから怖がらなくてもいいと言われますが、やはりあの眩暈は恐怖でしかありません。