長年の過食嘔吐と下剤乱用からの脱出（摂食障害）

2014年現在、33歳です。
私が20歳くらいの学生だったころオミズのバイトをしていました。
連日の同伴での高カロリーな食事、お摘みにお酒、差し入れのお菓子、バイト終わりの深夜からの食事など太る要素がたくさんあり、体重増加に悩んでいたところ
同じお店の女の子達が飲食後に指を突っ込み吐いていることを知りました。
いけないこととはわかっていながら、痩せたい気持ちと食べたい気持ち、どちらも我慢出来ず、そのうち１日１回の暴飲暴食後にお風呂で嘔吐。
それと共に、大量の下剤を毎日乱用するようになりました。
一度に２０錠以上まとめて飲むこともありました。

明らかに過食嘔吐の摂食障害で、自分でおさえようと思っても手が勝手に動いてしまい、一人で数人前のピザとサイドメニューなどや大量のお菓子、菓子パン、炭酸飲料を一度に平らげ、お腹が妊婦のように膨らむまで食べては嘔吐していました。
それでも体重は面白いように減っていき、周りから「細いね～」と言われることに優越感と満足感を感じてやめることが出来ませんでした。
身長１５７cmで体重は４１㎏前後、服を買うのが楽しくて仕方なかったのです。
それはバイトをやめて就職してからも何年もやめられず、両手の甲には吐きダコがくっきりとできていました。

ものを食べない、食べても嘔吐を続けていると脳に送られる栄養素が足りずに思考力そのものが衰えてきてしまい、嘔吐の後に頭がボーッとしたり、頻繁に貧血を起こすようになりました。

しかも嘔吐の繰り返しで胃液がたくさん出ることによって歯のエナメル質がとけてしまい、虫歯が出来やすくなります。
これはうがいや水分補給で少しは防ぐことができますが、２７歳のときに歯科を受診したときには１０本以上の虫歯があり、治療に１年以上かかりました。

嘔吐したり、大量の下剤を使ったことが原因で体に力が入らないような低カリウム血症とよばれる症状や、タンパク質不足で足や顔がむくむこともありました。
下剤乱用で下痢ばかりしていたためにイボ痔にもなりました。

このような行為を１０年近く続けていましたが、過食嘔吐については結婚をきっかけに徐々にやめることが出来ました。
夫に隠れて嘔吐することもありましたが、食費のことや夫にバレたくない気持ちから少しずつ減らしていくことが出来ました。

下剤の服用は飲まないと不安でなかなかやめることが出来ませんが、妊娠をきっかけに正常な使用量を守れるようになりました。

産後、体重は４０㎏台後半まで増えました。今も痩せたい気持ち、食べて吐きたい衝動は多少あるものの育児と家事で時間的にも金銭的にも余裕がないことや夫や子供との生活を大切にしたいと思う気持ちから、なんとか医療機関を頼る前に抜け出すことが出来ました。

同じように悩んでいる方々、たくさんいると思います。
必ず抜け出せるきっかけが見つかると思います。
自分だけでは無理だと思うなら、早めに受診しましょう。
嘔吐して痩せても、罪悪感と傷跡などろくでもないものしか私には残りませんでした。