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末期のすい臓がんの父を見ていた6か月間。告知しなかったけど…

Caloouser58126  (50歳代・女性)

オススメ: 17,928views 2015年08月30日投稿 34votes 0comments
病気膵臓がん

父は毎日お酒を飲み、タバコを大量に吸い、食事は好きなもの(お酒のつまみになるものやインスタントラーメンなど)を好きなように食べて、50代くらいまでは175センチ80キロほどの良い体格をしていました。

当時一人暮らしをしていた私は数か月に一度父のいる実家に顔を出していましたが、会うたびに父がどんどん痩せて老けた感じになっていくのが気になっていました。
昔から見た目も中身も若かった父が急に老けこんでいくことに不安を覚えていましたが、母に言っても「まあ年だからね」で終わりです。
今思うと、毎日顔を合わせているためにその異様な痩せ方と老け方のスピードに気づかなかったのかなと思います。

父は甘いものも好きで、ケーキなどを持っていくと喜んで食べていました。
しかしある時から、「甘いものはもういらない。年だからか、食べられなくなってきた。」と言い出したのです。
62歳の時でした。
それと同じころに背中が痛いと言い出していたそうです。
本人は病院が嫌いでほとんど行かないので、母がかかりつけに行って相談したところ、肋間神経痛ではないかということで(本当はいけないですが)痛み止めを出してもらっていました。

その薬を飲みながらまだ引退せずに仕事を続けていたのですが、甘いものを食べないどころか、仕事から帰ってくると、痛い痛いと言ってすぐに横になってしまうことが多くなりました。
甘いものはいらないと言い出してからその間ほんの数か月ほどです。

いい加減薬だけで痛みがおさまらなくなり、本人が諦めて病院へ行った時はレベル4の末期で、残り余命1~6か月との診断でした。
CTの画像を見せてもらいましたが、内臓が真っ黒で、まるで全体にカビが生えたパンのようにガンが見えました。

今は本人に告知するのが主流だと聞きましたが、父の性格上、ヤケになったりすると思われたため、別の病名を出して本人には実際の病名は告知しないでもらいました。
医者はあまり納得していないようでしたが、頼み込んでそうしてもらいました。

セカンドオピニオンも無し。
ここまで病状が進んでしまったし、私と母はもう静かに家族で見送る覚悟を決めていました。
痛みだけをできるだけとってもらうようにして、最期は自宅で、と。
それが1月でした。

それからはもちろん仕事は休んで、痛み止めをもらって自宅で安静にしてもらいました。
最初は食事も摂って、起きて毎日テレビを見たり散歩をしたりしていたのですが、やがて横になる時間が増え、3月ごろから食事が一切摂れなくなりました。
「俺は死ぬのか?」と父に言われ、その場では気丈に励ました母は陰で泣いていました。

母は仕事をしながら父を看病し、何か異変があれば仕事を休んで病院へ連れて行ったりと、それはもう気持ち的にも体力的にも大変な生活を送っていたと思います。
父を心配して同じ部屋で寝ていましたが、父が痛みで目が覚めるたびに母も起きたりしていたようです。

その後点滴で過ごすようになってからは意識の混濁があり、母を看護師だと思い込んだり、もう起き上がる筋力がないのに椅子に座りたいとワガママを言ったりするようになりました。
呂律も回らなくなり、皮膚の張りがなくなり骨ばって、口はずっと開いたまま、見た目は100歳を超えた寝たきり老人のようでした。
椅子に座りたいと言ってきかなかった時に私が抱き上げて座らせましたが、小学生くらいの体重しかなかったように思います。

訪問看護の先生に時々来ていただいていましたが、「あと1週間くらいかな」と言われ、最期は痙攣が起きますと聞いていました。
もうその頃には一切話すこともなくなり、動かず、ただ息をしているだけでした。

6月の始め、最期はその通りに、全く動かなかった父が突然痙攣を起こし、そこから5分ほどだったか、家族全員が見守る中、すぐに息を引き取りました。
63歳でした。

あまり大きな病気もせずに好きなように楽しく暮らしてきた病院嫌いの父ですが、これで良かったのかどうか。
できれば「年だから」で片づけずに、異変を感じた時にすぐ病院へ行った方が、突然のサヨナラは回避できたのかなと思いますが。

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