「脚のむずむず病」は睡眠障害の一つで心療内科に相談できる

義父が「最近脚がむずむずして眠れない」と訴えてきました。義父によると、その症状が現れたのは夜寝ているときで、脚にチリチリとした感じとむずがゆさがあり、なかなか寝付けなかったようです。それがだんだんひどくなって、夕食を食べたあとソファでゆっくりし
ているときなどにも出るようになったといいます。
そこで、まず皮膚科に行ったのですが、異常なし。保湿剤をもらっただけでした。それでも症状はひどくなるばかりで、今度は整形外科に行きましたがこちらも異常なしでした。どの病院でも病名すらつけてもらえず、さらに進む不眠症に悩んでいたところ、インターネットで同じような症状に悩む人がいることがわかりました。
この病気は睡眠障害のひとつで、受診するのは心療内科などの睡眠医療の専門家に相談するべきだったとわかりました。病院に行ってこのことを話すとようやく「むずむず病」という聞いたこともない病名が付きましたが、義父はすごくホッとした表情でした。

治療方法としては、薬の投与と生活習慣の改善が中心でした。薬はドパミン系で、ドパミンのを働きをよくするドパミン受容体作動薬を処方されました。同時に睡眠導入剤も処方してもらいました。カフェインやアルコールなどの刺激物もなるべく摂らないようにして、しばらく薬を飲んで過ごしたところ、症状が徐々に和らいできたようでした。薬はまだ飲んでいますが、睡眠導入剤は飲まなくてもすんでいるようです。

この不思議な名前の病気は、本人は非常につらいのに誰にもわかってもらえなくて、10年以上も悩み続けているという人もいるそうです。心当たりの人は、ぜひ一度心療内科を受診してみてください。