頸椎後縦靭帯骨化症におけるセカンドオピニオンの大切さ。

[最初の痛みと症状]
平成14年のお正月ころに急に肩が痛くなり左手が上に伸ばせなくなる
市販の湿布薬を張って様子をを見ていましたが1カ月たっても治らないので、ネットで「肩の痛み」というような語句を入れて検索してみると五十肩の症状がぴったりと合いました。職場の人々に聞くと「肩に注射を打ってもらえばすぐに治る」とか「1年以上は治らない」とかいろいろな意見を聞きました。
その後も医者に行って注射打たれるのが嫌なため、テレビCMでみかけた市販の漢方薬「シジラック」と、ツボに貼る丸い温湿布を2カ月ほど試しました。
そして、全く痛みが取れないので病院に行くべきか行かざるべきか1か月ほど考えて、覚悟を決めて4月に初めて近所の整形外科を受診しました。

「初めての受診」
ドクターに今までの経緯をお話して、その日すぐにレントゲンを撮りました。
先生が「う～ん」と言いながら首をかしげて再度先生の指示である角度からレントゲンを撮りなおしました。全部で8枚ほど撮影したと思います。
頸椎の靭帯部分にかなり白くなった部分が1か所あり、このとき初めて難病である「頸椎後縦靭帯骨化症」という診断を受けました。(五十肩ではないということでした。)
この時に今後の注意事項として、とにかく転ばないことと、交通事故に気をつけることを言われたのを覚えています。あと、最近よくつまづく原因もこの病気によるものであると知らされました。
今後の治療方針として薬とブロック注射と電気治療を1週間のサイクルでやっていき様子観察するということでした。

「以後4回の通院」
3週間ほどたっても痛みが全く取れないし何の変化もなかったので、周りの人のすすめによりセカンドオピニオンとして他の病院を受診することにしました。

「セカンドオピニオン」
知り合いのかかりつけの整形外科で、校医もしている先生のところを受診しました。
先生には正直に、今別の病院で治療していることをお話ししました。
とても感じよく、今まで行っていた先生はほとんど触診もしなかったのですが、体のあちこちを触診され、握力検査までされました。もちろんレントゲンはとりました。
握力・・・利き腕(右)50キロ　痛みのある方15キロという結果でした。

レントゲンの写真で、やはり頸椎後縦靭帯骨化症の診断がされました。但し、1か所ではなく4ヵ所発見されました。
前にかかっていた病院ではMRI検査をしていなかったため、現在の神経の圧迫具合を知るために大病院でMRIをとることとなり紹介状をいただきました。
それから、難病もあるけどやはり五十肩も併発しているということで、ヒアルロン酸入りの注射を肩の関節にしていただき、今後数回注射して様子を見るということになりました。

「他の病院にかかる勇気を出しましょう」
結論として、現在治療が進行中なので、これといった結果のご報告はできないのですが、
義理人情に厚い日本人は、なかなかかかりつけの医者を変えることができないと思いますが、必ず複数の病院を受診するようにお勧めします。
まとめますと、今回病院をもう1つ受診したことにより下記のようなことが発見されました。
①難病の頸椎後縦靭帯骨化症の発症部分は1か所でなく4か所あった
②五十肩も併発しており、難病と五十肩の痛みが混在していた
③MRIをとってより詳しく現状の診断ができるようになった
④効能もはっきりしないブロック注射や電気治療に無駄なお金がかかっていた
⑤薬の処方も全く違う処方となり、新たな病状変化が期待できるようになった

以上、現在進行中ですが、ご参考までに私の状況を公開します。
最後に、一言、今の時代セカンドオピニオンは当たり前のことだと思います。くれぐれも1つの病院に固執しないようにお気をつけください。