痛みの王様？尿管結石で激痛と吐き気。4～5ミリの石が尿管に写っていました。

金曜の夜から左足付け根付近の腹部が痛みだしました。
最初はぼやーっとした痛みで、段々強くなっていきました。
私は、婦人科系で毎月激痛になる持病があり、生理終わりかけなのもあって、最初は卵巣か何かの痛みかと思い、この時期にこんな風に痛くなるのは珍しいな位に考えていて、休みを挟むので、ロキソニンを飲み月曜の朝になっても痛むようなら病院に行くつもりでした。
でも、こんな時期に痛みが強くなるって言うのは、うーん、これは場合によっては診察→即入院になるかも…という感じ。
子供と二人暮らしなので入院は避けたい…。

卵巣とかとは何かが違うと思い出したのは、土曜の夜頃。
酷い痛みに変わってきて、左わき腹背中辺りに痛みが移動。
『明日は日曜だけど、近くの内科が朝９時から診察してもらえるから、子供を部活に送り出してから行こう…』と思いながら痛みに耐えました。

痛くて寝ようにも眠れない。
痛くてじっとしていられない。
横になっていられない。
痛みが少し楽になる瞬間が訪れる。
スマホで痛みの原因検索…
できる間もなくまた痛みが強くなる。
スマホ握っていられない。
しばらくすると少し痛みが弱くなる。
スマホで休日夜間当番医検索…
なんてできる間もなく…その繰り返しで、結局ようやく朝６時を迎えましたが、近くの内科が始まるまで待てないと判断し、ちょっと早めに子供を起こし、ついでにもう病院行く旨を伝え、救急車かタクシーかで散々悩んだ挙げ句タクシーを呼んでもらいました。
痛みがかなり酷く、自分では本当に何もできませんでした。

病院につくと、内科の時間外を受付しましたが、救急で行ってないものだから、そこから三時間放置…。
看護師さんに『水分だけしっかりとってね』とたまに言われるだけ。
待合室で一人身体落ち着かずウンウン唸る私。
たまに襲ってくる吐き気。
知らないおじいちゃんも私を心配して、『大丈夫かい？』と声をかけてくる。
私、年寄りに心配されている…しかも時間外に来るほど症状の酷いはずの患者さんに…恥ずかしい…と思いながら必死に笑顔を作り『大丈夫です』と反応。
頻繁に看護師さんに様子を伝えに行く。
こちらはこれが何の痛みなのか分からないけど、看護師さんは症状で把握している様子。
何の痛みなの教えて…と思う私だけど、そこまですら歩いていけない。
ほんの二メートル先のドアが、どこよりも遠く感じました。

痛みがピークになったのか、もうこれ以上待ちたくないという思いもあったのか、気付いたときにはあまりの激痛でのけ反り痛みに大きな声で反応していました。
一応恥じらいはあるし、周りは男性の患者さんが数名いたので、そこまでは必死に痛みを堪えてましたが、その時の痛みにはもう我慢できなかったんだと思います。

看護師さんが来て、車椅子に乗せられ、ベッドに移動。
いや、横になれないほど痛いんです私。
また痛みで吐き気が襲ってくる。
それから医師が来て突然『尿管結石は初めて？』と聞かれるが、これが尿管結石なんて聞かされてないので、痛みの勢いに委せて唸りながら『知っりませんっ！』と言う。
私の反応に医師、笑う。
が、こちらはもはや笑う余裕すら本当にない。
ようやく、痛み止めの座薬を入れますか？と言われたので、貰って自分で入れる(痛みと吐き気が少し楽になった自分のタイミングで入れたかったので)。

その後、恐らく尿管結石だと説明を受け、採尿とCTを撮り、4～5ミリの石が尿管に写ってるので、この石が膀胱に落ちるまでは痛みが続くだろうことを説明され、時間外診察のため薬がたくさん出せないから、痛み止めや石を出す薬などもっと必要なら、翌日月曜に改めて泌尿器科の方を受診するように言われ、帰宅しました。
帰宅する頃には座薬が効いて、嘘みたいに痛みが消えました。
しかし、座薬が切れるとあの恐ろしい痛みがまたやってくるので、翌日、泌尿器科を受診し、採尿と採血とレントゲンを撮り、尿管結石の説明を受けました。

石の大きさからして１週間程で石が落ちるので、手術等の必要はなく、私が気にならないようであれば、石が出切った後の再診は不要なことと、食生活に気を付けることと水分を普段からたくさんとるように言われ、薬を処方していただきました。
ホウレン草やコーヒー、紅茶などに、石の素となるシュウサンカルシウムが含まれるので、どうしてもホウレン草を食べる時には、一緒にシラスをかけて食べたり、コーヒー、紅茶には牛乳を入れて飲むと良いと言われました。
昔はカルシウムのとりすぎは結石の原因とか言われていたが、今は一緒にカルシウムを採った方が良いと分かっているんですって。
シュウサンカルシウムはカルシウムとくっついて体外に排出されるそうですが、カルシウムとくっつけないと、腎臓に溜まっていくそうです。
また、結石時のアルコールは実はNGだそうです。
アルコールを飲むとおしっこが近くなるが、アルコールは脱水状態になりやすく、おしっこが濃くなり、また、シュウサンカルシウム等結石の原因となるものも多く含まれ逆効果だそうです。

痛み止めの座薬も、結局病院で入れたきり使わずに乗り越え、石は１週間程で膀胱まで落ち、一時は尿道に軽い違和感がありましたが、それもいつ排出されたのか分からないです。

救急車は生死の瀬戸際にいる人だけが呼ぶべきと思っているので、呼んでいい痛みか悩んだのですが、尿管結石の痛みは呼んでいい痛みだそうです。
救急車で運ばれてくる患者さんが多いそうです。
もしまた結石になったら、次はあの痛みのまま三時間放置されたくないので、救急車呼ぼうかなと思いますが、死にはしない病気なので、なるべくなら自力で行こうと思います。
確かにもう２度と経験したくない痛みですが、痛みの王様と考えると、私は割りと…かなり痛みに強い方で『王様ってこんなもんなの？』と思ってしまいました。
陣痛経験者なら、あのような痛みが部位が変わって休みなく続く感じで、出産にはある感動もないという感覚だと言うと伝わりやすいのかなと思います。

※ちなみに、腎臓に石があるときは、全く痛くないそうです。
結石の経験者で激痛だったと言う人と、全く痛くなかったと言う人に別れるのはそのせいだそうです。