ステロイド12年、脱ステ10年…何度も再燃する成人型アトピー性皮膚炎。 (写真あり)
メラン子
(40歳代・女性)
| 病気 | アトピー性皮膚炎 |
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幼少期は冬に肘の内側が少し粉を吹く程度で、色白ですが健康な肌でした。
18歳で大学入学し県外で一人暮らし。
もともとお菓子が大好きだった私は、食事をお菓子ですませるようになり、部活でやっていたスポーツもやめてしまい、半年でアトピーになってしまいました。
全身に広がってしまったのですが、その時は食事が悪いと思わず、環境が変わったから(水が合わない)だと思っていました。
20歳で大学病院に入院し、それ以降ステロイドを塗ってきましたが、生活習慣を変えなかったため、また就職してからは仕事のストレスもあり、ますます食生活が荒れ、喫煙もしていました。
それに比例して、使うステロイドの強さも強くなっていき、顔はランク3(ケナコルト)、体はランク4(フルメタ)を使っていました。しかし、30歳を過ぎる頃にはもう抑えきれなくなっていました。春は花粉で真っ赤。夏は紫外線で真っ赤。冬は乾燥して乾燥して頭からフケが絶えませんでした。
ステロイドをやめなくてはと、あまり調べもせずいきなり断薬してしまいました。
当然のようにリバウンド。
身体中汁まみれ、床は落屑の山で、身体中が一日中痒く、そして真夏だったのに悪寒が止まりませんでした。
夜は眠れず搔きむしり、明け方気絶するように寝ていました。
起きると布団が汁と落屑まみれ。爪は寝ながら掻きむしったため、爪の白い部分が全て削れて無くなり、先端は潰れてすり減り、変形していました。
それでもなぜか会社には行っていました…おかしいですね。
生活のためだから、と思っていたのですが、その生活自体は崩壊していました。
半年ほどでやっとおさまりましたが、
脱ステして10年の間に、何度も再燃を経験しました。
2009年初夏、2011年初夏、2012年冬、2013年真夏、2015年初夏、2016年真夏、2017年初夏
具体的な症状はリバウンド時とほぼ同じです(悪寒を除く)。
夏に悪化することが多かったです。でも冬でもストレスがかかった時期には再燃しました。
考えられる原因としては家族の死や仕事の配置転換によるストレス、美容院でのヘアケア(縮毛矯正)などです。また、再燃の前何ヶ月かは、必ず気が緩んでいて食事をおろそかにしてしまっていました。
食事をおろそかにするとは
・食事の他に間食をする。白砂糖・植物油脂・添加物の入ったものを気にせずに摂る。
・タンパク質、野菜をおろそかにする。(食事バランスを気にしない。炭水化物に偏った食事。)
・外食が多い
です。
もうこりごりだと思い、徹底的に見直しました。
・玄米菜食、肉は魚中心。小麦粉は全粒粉。
・間食を一切しない。例え白砂糖や添加物、植物油脂の入っていないお菓子でも、食べると食べないでは体の痒みが全く違います。とにかく胃腸を休ませなくてはダメです。
・夜はたとえ果物でも甘いものは取らない。
・ネイチャーメイドの鉄とマルチビタミンを補足的に摂る。
・石鹸はシャボン玉石けん。これでもかゆみが出たら応急的に地の塩社の柿渋石鹸。
これでだいぶ良くなりました。
今は漢方で赤みをとっています。今年の夏は出ないことを祈ります。
(今も肘・膝裏は真っ黒だし、顔は日焼けしたみたいに黒いです)
食事の他に気をつけていることは
・運動(私はランニング、散歩。楽に続けられるもの)
・姿勢を良くする(デコルテ、肩、首のアトピーがなかなか治らないのは姿勢のせいです)
参考にした本は数えきれませんが、私に効いたのは
・渡辺雄二 食卓の化学毒物事典
・溝口徹 アレルギーは「砂糖」をやめればよくなる!
・甲田光雄 アトピーは必ず克服できる(甲田式は2015年に実践し、すぐ良くなりました。すぐに仕事のストレスで"悪食"が再開し、再燃しましたが…)
今苦しんでおられる方、辛いと思います。
でもそれは、今までの自分の生活そのものなのです。
私は食生活や姿勢など、すぐ変えられるものなのに、中々習慣化することができませんでした。そして、なんども再燃しました。
アトピー、特に成人型アトピーは、生活習慣病です。
私の経験から言えることは、それを本当に嫌だと思わないと、治すようにならないのかもしれません。
また、長期化させてしまった重要な要素として、アトピーであること自体に疲れてしまい、いろいろ調べはして頭でっかちになっているものの、徹底的に見直す気力自体が尽きていることもあった思います。
私は仕事のストレスが悪習慣を引き起こしていたので、退職し、徹底的に見直しました。退職までしないと治らないなんて情けなくなりますが、仕方ないです…
また、本当に基本的なことなのですが、食事は養生の要です。私がショックだったのは、お医者様に言われた次の言葉です。
「良い食事をしていても、それを分解し栄養素にする過程で悪いもの(老廃物)は出る」
当たり前のことなんですが、当時の私には盲点でした。
私は、アトピーとストレスが引き起こす悪い生活習慣とのはざまで長期にわたり悩み苦しむ中で、いつしか「良い生活(食事)さえすれば、すぐアトピーも治る(悪いものは出ない)」と思いこんでいました。
でも、違うのです。
食事をしてそれを消化吸収し、体の栄養にするということは、その消化(化学反応)の過程で、悪いもの(老廃物)は必ず出るのです。
健康体なら、それを肌から出さず、排泄を司る臓器が健全に機能することで無事排出してくれます。でも、内臓が弱ってしまい、アトピーとして肌から吹き出ている状態では、良い食事を摂っていても、しばらくは内臓レベルでの回収は見込めず、当面は肌から出つづけます。
再燃してしまえば、良い食事を取っても最低2ヶ月は再燃が止まりません。
この時が一番辛いです。
でも、再燃にはその前数ヶ月のストレス→不摂生という理由があります。
これに気をつけながら生活するのが、今の私の課題です。
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