イボ痔をジオン注射で治療。術後３年で再発しましたが、薬で様子見してます。

痔核(いわゆるイボ痔)の手術をしました。
年を重ねるごとに、排便時に脱肛するようになりました。

最初は放っておけば脱肛が自然に治っていたのですが、段々と腫れが大きくなり指で押し戻さないと腸内に肛門が戻らなくなっていました。
それでも放っておいたのですが、そのうち歩くだけで脱肛するようになり、指で押し戻してもすこし動くだけで脱肛するようになっていました。

それでも病院には行きにくく、ボラギノールを買って塗ったり、痔に効果のあると言われている温泉に行ったりしましたが、正直全く効果がありませんでした。肛門が痛い時などは、ボラギノールは効果がありますが、脱肛するような腫れには効果がありません。多分、脱肛するはるか前であれば効果があると思いますが、その程度では薬を使う人はいないかと。

・・・そのような状況でも病院に行かなかったのですが、突然直腸あたりが痛み始め、やっと病院に行くことにしました。
それでも薬のみでなんとか治らないか通院を続けましたが、病院からもらう薬は正直「ボラギノール」と対して変わりありません。薬代が3割負担になるだけです。

そこで、日帰り手術のできる病院でジオン注射を受けることにしました。
ジオン注射の詳しい説明は省きますが、痔核を切り取らないで小さく固める治療です。
3万円もあれば足りたと思います。
ただし、病院に行ってその場で手術を受けられるわけではありません。
まずは直腸検査の日取りを決めて、肛門から腸内のカメラによる検査をします。
どうも「痔」と思ってたら「癌」だった・・・というのを防ぐためのようです。
腸のカメラでの検査を行い「問題なし」との結果が出れば、初めて手術日の話になります。
多分病院によって「水曜日の午後は手術日」などと決まっていると思います(大きな病院であれは毎日かもしれませんが、私は諸事情により大病院を信用していません)。

私の手術はPM2:00からでした(このPMに意味がある)。
先ずは手術前日の「食事セット」を渡されます。ビスケットとゼリーだったと思います。
前の日はそれだけです。水はOKだったかな。
前の日の食事で体内をできるだけ空にします。
手術当日は朝6時から排泄用の薬をコップ1枚ずつ５回くらいに分けて計1リットルくらい飲んだと思います。
それで午前中に体内にある食べ物(いわゆるウンチ)を全て出します。
それから病院で予定時刻の1時間前くらいに手術着に着替えて待ちます。
看護婦さんが、最後のトドメとばかりに浣腸をしてきます。これで腸内がキレイになってます(お腹はかなりすいています)。

で、時間になったら手術台に横になり、麻酔を受けます。多分注射の麻酔だったような。
麻酔の前後って記憶が曖昧になっててよく覚えていません。
手術自体は30分くらいだと思います。これも麻酔の影響で良く覚えていませんが。
手術では「痛い」と自分で何回か言ったのを覚えています。
多分痛かったのだと思います。「思います」というのも、今考えると麻酔で朦朧としていたため「そんな気がした」のだと思います。
なので正直「痛み」を心配する必要はないと思います。よほど「麻酔が効かない」体質でなければですが。

私の他に手術を受ける人が2人ほどいましたが、顔は合わせていません。
個人病院で個室はないので同じ待合室なのですがパーティションで区切られていて「人がいること」くらいしかわかりませんでした。
性別もわかりません。看護婦さんがちゃんと気を使ってくれました。

で、手術後ですがびっくりするくらい普通の肛門になりました。
「人の肛門ってこうだよね」ってくらいです。
患っていない人にはわからないとは思いますが、痔は受診までの葛藤、手術の決断までがかなり長い道のりであり、その間に長い時間と苦しみがあるため、手術の30分で「こんなに違うか」と思えるほど変わります。安くてお手軽、お悩みの方はやる価値ありです。

ただしジオン注射はかなりの確率で「再発」します。薬で痔核を固めて小さくするだけなので、同じ生活を送る限り再発の可能性は高いのだと思います。
手術から3年、私は症状が出始めました。ただ、まだ「常に脱肛」という訳ではないので、このままボラギノールとお付き合いしながら様子見です。

というのも、ジオン注射は「2回」しか受けられないとのこと。
最近始まったばかりで結果の「積み重ね」がないので2回限定とのこと。
なので、もっと悪くなるまではこのままで行こうかと。

なお、病院選びはかなり慎重にやったほうが良いと思います。
私の行った病院は診察から手術まで、かなり患者が安心できるように、恥ずかしくないように気を使える病院でした。
ですので再発してもまた行こうと思いますが、そう出ない病院に当たると多分辛くても行かない思います。
病院選びは慎重に。。