内痔核（レベル４）で10年前に手術。なりかけのものも含め、6カ所切除。 (写真あり)

20年くらい前に突如肛門が痛くなり札幌の肛門科で診てもらったら外痔核とのことでその場で日帰り手術をしました。その時医師からまた痔になる可能性があるので気を付けてくだいと言われましたがその通りになりました。

内痔核の手術を受けたのは10年前くらいです。排便時の出血から近所の肛門科で診てもらいましたが多分手術をしたほうがいいですよ、と言われましたが自分ではまだ大丈夫だろうと．．．
実際にしばらくすると治ったような気になります。そしてどんどん悪化して行くわけです。肛門の中の話しなので見えないですもんね。

その後、とにかく排便時の脱肛から始まりついには常に脱肛するようになり電車の椅子に座っていられないような状況になりました。
当時横浜に住んでいましたが横浜出身の数人の知人に相談したところ全員が同じ病院の名前を教えてくれました。
「松島」へ行った方がいいと。

相当有名な病院みたいでした。知人の話しではとにかく食事がいい。そして手術例が多いため安心して手術を受けられるにではとのことでした。
そのかわりいつも混んでいると。
初診時で1時間半はまったでしょうか。診察に痛みがありませんでした。
医師は指を入れてすぐに痔核のレベルが書かれた図をみせて、あなたはレベル4で手術が必要です。と告げられました。メスでいぼ痔を切り取るそうです！
「ついに来たか！」と諦らめました。
その日に入院に関する説明がありましたが当時は個室料金が掛からない6人部屋で3ヶ月待ち。
4人部屋（1日4500円加算）で1ヶ月半待ちでした。
少しでも早く手術してしまいたかったので個室でも無いのに追加料金が必要な４人部屋で予約しました。
入院までの間、1回だけ薬をもらいに通院しました。

そしていよいよ入院です。昼過ぎに病院へ入り入院受付を行いました。加算される室料は前払いです。手術費用や基本的な入院費用は退院時に精算となります。
まずは部屋へ案内されました。
10年前ですが電動ベッドで液晶テレビ（アクオス）、BS、CS見放題と不満はありません。個室でパソコンはNGでしたが共有スペースには有料のパソコンがありそこでインターネットが使用可能になっていました。

入院後すぐに翌日の午前に手術があるため説明がありました。同じ日に入院したのは全部で6人。6人全員で説明を聞きました。
１人だけ全身麻酔を希望している人が居て高額なのにいいなぁって思いました。
過去に歯医者などで麻酔が効くまで時間も掛かるし麻酔の量も少し多めだったため今回はきちんと麻酔が効いてほしいと祈りました。

手術や麻酔の説明が記載されたガイドブックのようなものを受け取りました。そのブックには手術後の水分補給量、排便回数など記載するようになっていました。
まずは就寝前に下剤を飲用します。
翌朝、朝一でかんちょうされます。ここで排便しておきます。
午前10時過ぎ、次ですと呼ばれ移動用のベッドに移り手術室の前室に入れられます。
ここで点滴を投与。20分ほどして手術室に入りますと言われました。

手術室に入りました。大きな部屋で隣にも手術用ベッドがあり二人同時に手術している感じです。
まずは肛門周りの剃毛から。
次に肛門が開くようテープのようなもので引っ張られました。
それから体を横にし背中を丸めます。ここで腰痛麻酔をします。
痛いというより気持ち悪い感じです。腰痛麻酔中は看護師に体を抑えられます。動いては行けません。
麻酔に続いて手術後の痛みの緩和のための麻酔を通す細い管を背中に入れられます。これも痛いより気持ち悪い感じです。

少し時間を置いて医師から麻酔が効いているか患部を触って確認がありました。まだ間食があると言うと部分麻酔をするということで肛門周りに麻酔が追加されました。
ここでさらに麻酔が効いているかの確認があると思っていたのですが．．．
さーーーーーとした凄い痛みが走りました。いきなりメスを入れられたのです。
痛かったです。完全にナイフで切られた痛みです。
うつ伏せで手術なので医師からは私の表情はわかりませんが目の前に居た看護師さんがその痛みに顔を歪めたのが分かったみたいで「今、痛かったですね」と言われはいと答えました。
医師が慌ててそれは大変と言い部分麻酔を追加しました。これで痛みは無くなりました。
切る感覚と縫う感覚とが交差し20分くらいですかね全部終わった後で医師が６ヶ所切除しましたと。えーって感じでした。どうもいぼ痔になり掛けの物もあり将来のために切除したとのことでした。

下半身にはまったく感覚はありません。手術の日の昼は味のないスープ。夜はほぼ液体のおかゆです。
手術した日の夜22時くらいから脚が動くようになってきました。
手術翌日にはもう歩いていいとの許可が出ました。
が、手術の翌日から痛みが出てきました。明らかに切り傷の大きな痛みです。
痛み止めの麻酔を背中から入れているんですが私の場合はまったく効き目なしです。
看護師さんから痛み止めの錠剤をもらいなんとか誤魔化しましたがこの日から10日間、痛みは続きました。
さて、痔の手術後排便しないとなりません。看護師からは目標として1日2リットルの水を飲むように言われました。便を硬くしないようにです。

手術した翌日の昼からまともな食事に切り替わりましたが、本当に食事は美味しかったです。
病院食の匂いがないし食器にも気を使っていて素晴らしいです。
手術後の一番の辛さ。それは排便です。
手術した部分を便が通過するためその痛みは想像を絶する物があります。
この病院ではトイレに温水が出る専用の蛇口があります。またトイレに設置可能なおしりを入れる桶も専用の物がありましたお湯に浸したところにお尻を入れて排便します。
こうすることで排便しやすくなるのと痛みがだいぶ楽になります。そのまま排便するのに多少抵抗はありますがそんなこと言ってられません。
今はシャワーが出る専用の便器を使用している肛門科も多いようです。
さらに毎日お風呂に入ります。手術した患部をお湯でさらすことで治りが早くなるそうです。
またジェットバスのような感じで肛門に向けて泡が出てきます。この泡のお陰で痛みが治まりますし傷口の治りも早くなるような気がします。
一番の楽しみはこのお風呂でした。

排便以外の痛みとして排便を促すために病院内を散歩していましたが階段が一番きつかったです。階段を降りるときです。登るのは大丈夫なんですが降りるときは括約筋を使うようでそれはもう痛いのなんって。あとは咳とくしゃみも同じく括約筋を使うようで痛みが強烈です。

私の場合11日間入院しましたがその自宅に戻っても排便時の痛みはあり排便すると出血します。
よって普段は下着とお尻の間に脱脂綿を入れて出血やおりものに備えます。
そんな生活をさらに１週間送ってから出血もなくなりました。
排便時の痛みが消えたのは術後１ヶ月くらいしてからですかね。
排便時にいきんだりすると折角縫った患部がまた開くのではないかと不安になります。
ちなみに患部は体内に溶ける糸で縫われているため抜糸はありません。

医師から切除手術をしたら向こう30年は再発しないと思いますと言われましたが術後6年でまた出血しました。
内痔核です。どうやらいきむと痔核が出来やすい体質のようです。
まだ手術するような段階ではありませんが、また悪化するようなら手術になるかも知れません。
ただし、進行度合いが少ないなら切除せずジオン注による切開しない手術が可能です。
よって悪化する前に病院へ行き診てもらっています。

便秘、下痢、いきみなど本当はなんとかしたいところなんですが便秘に至っては抜本的に治療する薬は無いと思います。
痔になった時はは可能な限り早めに病院に行くことをお勧めします。早めに診てもらえれば手術しなくても薬で治療可能だからです。