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妻の脊柱管狭窄症。悩みに悩んで「脊椎インスツルメンツ手術」を選択して良かった。

けんりん  (70歳代・男性)

オススメ: 4,998views 2017年12月28日投稿 26votes 0comments

妻が腰の痛みを訴え始めたのは、かれこれ10年以上前のことになります。
はじめは近くの整骨院、整体、そして近所の整形外科というお定まりのコースをたどりました。近所の整形外科では牽引とホットパックで「また明日」の繰り返し。よくなるどころか、かえって悪くなる一方です。
私がネット歴20年ということもあり、ウェブ上をくまなく調べましたが、近所の整形外科に何年通っても腰痛が良くならないというブログばかりです。
また、手術にしても、『手術をしてかえって悪くなった』や、手術をするのは排泄器官に影響が出てからでもいいという、手術完全否定のサイトがあまりに多く、妻も二の足を踏んでいました。

そんな中、私が思いがけなく僧帽弁閉鎖不全症となり、腱索再建の手術をうけ、退院したと同時に妻が不整脈を発症してしまい、夫婦そろって身動きが取れなくなりました。
私が3級の身障者と認定されてしまい、歩けない妻共々施設に入ることも覚悟しました。
私が退院してしばらくし、なんとか車を運転できるようになると、名医と名高い整形外科へ連れて行ったりもしましたが、ただ混んでいるだけで、どこが名医なのかわからないような病院でした。

そうこうしているうちに妻が胸の痛みを訴えました。六本木の心研で安静時狭心症と心房細動と診断され、手術の目が途絶えたかのように思えましたが、腰の手術をしたのちにカテーテルアブレーションをしても支障ないと担当医から言われ、またしても腰の手術を受ける施設探しが始まりました。

妻の腰痛の激しさは日を追ってひどくなり、一歩も動けなくなって初めて神経ブロックをしてもらうことになりました。ネットを検索すると、近所ではJRで一駅ほど離れたところに開院したばかりの、神経ブロック注射をしていただけるしげみクリニックが前年開院したことを探し当てました。

その日は私も具合が悪かったので、妻はタクシーでその医院へ行き、ブロック注射を打ってもらいましたが効きませんでした。一歩も歩けない妻をおもんばかって、帰りに大通りまで送ってくれた院長先生に、妻は今でも恩義を感じています。その医院の院長は医学会に顔が広く、もし腰の手術をするのならば紹介するとまで言っていただきました。

その紹介された先の病院が、御茶ノ水の三楽病院です。
そこで佐野先生と出会えたことがラッキーでした。レントゲンで見ると、妻の3、4、5番の腰椎がずれているので、手術をした方がよいと診断されました。物おじしない妻も、チタンのプレートとボルトを体内に入れる手術になると聞かされて、悩みました。

佐野先生を紹介していただいたしげみクリニックの院長先生に背中を押してもらい、9月の初めに手術をすることになりました。術式は「脊椎インスツルメンツ手術」で、背中を25センチほど切り、脊椎にボルトを打ち込みプレートで固定するという大手術です。「かならずしも痛みが全て取れるわけではありません」。
正直にそうおっしゃっていただき、妻も決心がついたようです。術時間は5時間、ずいぶん長く感じましたが、後日聞いた話では、大学病院ではさらに時間がかかることを知りました。
術後、麻酔が切れた時の妻の痛みようは半端なく、苦しがっていましたが、執刀していただいた佐野先生のお話しでは手術は成功したとのことで、ほっとしました。
術後は歩行器を使ったリハビリで、ほぼ3週間半入院しました。三楽病院での食事もおいしかったといい、術前よりも却って太るのではないかと心配しましたが、やはの2キロほど減量して帰ってきました。
なにしろ1階にセブンイレブンが入っているので、なにかと便利な環境です。退院直後はなにかと世話がかかりましたが、いまでは(12月末現在)一日5,6千歩ほど歩けるまでに回復しました。

まだ、硬いコルセットを、夜間、寝ているときでも手放せず、床に落としたものを拾うためにはマジックハンド、湯船には椅子を配置しないと入れませんが、それでも痛みはずいぶん楽だと言っています。春になるともう少し柔らかいコルセットに代わるので、それまでは自転車も我慢するように言われていますが、骨とチタンが完全にくっつけば、体の自由度が上がると聞かされているので、私の負担も少なくなります。

人生には重要な選択を迫られるケースが何回かあります。そのひとつが、病院を選択することです。よい医師に巡り合えた時の喜びは、運に任せるのではなく、いくつもの施設を比較した上に医師の人柄や手術実績などを十分考慮することが、老後の生活を左右することになると思います。術後1年が経過し、自転車はまだ怖がって乗りませんが、バス停ひとつ分ほど歩いて買い物へ行けるようになりました。コルセットも柔らかいものになって、体の自由度は高くなり始めています。次の課題は自転車です。

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