生後1ヶ月の頃、RSウイルス感染症。鼻水だけの症状が、数時間後には…。

2016年10月。我が家の長女が生後1ヶ月の頃、やや夜の眠りが浅く鼻が出ているなぁと気づいた私は、翌朝近所の小児科を受診しました。そこで、鼻風邪と診断を受け、ムコダインとアスベリンを処方して頂き帰宅しました。
日中問題なく過ごし、夕飯の支度をしようとベビーベッドに寝かせていた娘。食事を始めようとした時に主人がベッドを覗いた時、唇を紫にして呼吸の弱い娘を発見。すぐに救急病院へ向かいました。

救急病院到着時のspO2は60〜70台。酸素を10L流し続けてなんとか90台になるものの、みるみる下がり一時はspO2が30台に。検査の結果RSウイルス陽性。状態が悪いため、3次救急の病院へ運ばれました。

3次救急の病院では小児救急専門の先生方が処置をして下さいましたが、みるみる自発呼吸が出来ない状態になり、挿管して人工呼吸器で呼吸をさせないと危険な状態に。先生の言われるまま処置をお願いしました。自宅で呼吸が弱まってたのが19時30分ころ。病院で自発呼吸が無くなったのが21時半頃だったと思います。わずか数時間の出来事でした。

娘は救命ICUへ運ばれ処置がつづき、やっと面会できたのはAM2時頃だったと思います。その頃DRから説明がありました。
・RSウイルスに感染して、細気管支炎をおこしている
・そのために酸素が取り込めずspO2が上がってこない
・その代わりに血中の二酸化炭素が増えている
・ウイルスが弱まるまでは人工呼吸器での全身管理が必要
・今後、細菌による肺炎と中耳炎を併発することが予測されるため、抗生剤を使う
・人工呼吸器を付けている間は鎮静の薬で眠らせる
・低酸素状態が続いたたむめ、脳に酸素が行かず低酸素脳症の疑いがある。時期を見てMRIを。

上記の説明を受け、ICUでの生活が始まりました。
1日目、2日目は状態が良くならず、強制換気で痰の吸引を3時間起きに行い、必要に応じて末梢から採血をしていました。3日目から少しずつ自発呼吸が出来るようになり、5日目に抜管。6日目に一般病棟へうつり10日目には退院しました。
MRIの結果、目に見える脳の異常はなかったのですが、画像には現れない異常もありえるとのことで、現在も経過観察中です。

今回のことで、ただの鼻水でも侮ってはいけないと感じました。生後1ヶ月の赤ちゃんは日中よく寝ます。よく寝るからこそ、ただ寝てるのか、具合が悪いのか、気づくことが難しいと思いました。RSウイルス感染症は月齢が小さいほど重症化しやすい疾患で、異変がおきてから急に症状がすすむことがあると医師に言われました。娘もそのパターンで、夕飯時に主人が気づいてなければ命を落としていたかもしれません。

初期の異変は発熱や咳など他の症状はなく、鼻水だけでした。赤ちゃん（特に月齢の小さな赤ちゃん）の異変はよく観察してあげてください。たくさん泣いて生きた心地のしなかった入院生活。私のような想いはされてほしくないと思います。