突然の発熱と嘔吐と肛門部よりやや前辺りの腫れ。肛門科を受診し、痔ろうの手術。

　ある晩、突然の発熱と酷い嘔吐と肛門部よりやや前辺りの腫れに襲われ、翌日に朝一番で肛門科で受診すると「痔ろうですね、切開しましょう」といきなり言われ、その場で患部を切開し中に溜まっていた大量の膿を出してもらうと、その後直ぐ熱も嘔吐感も治まり、良かった良かった、これでスッキリ家に帰れると思ったのですが、先生から「で、いつ手術しますか？」とのお言葉。いぼ痔や切れ痔は薬で症状を抑えたりする事も出来るそうなのですが、痔ろうは手術しないと治る事が無いとの説明を受け、あれよあれよで入院、手術の日程が決まり、あっという間に入院の日が来ました。

　一週間の入院で、手術は3日目で、それまでに大腸の内視鏡検査やMRI検査などの術前検査を受けました。私にとっては、この手術までの日が一番辛かったです。なぜなら入院当日に出されたお昼ごはんの素うどんを最後に、断食が始まったからです。断食と言っても固形物を食べてはいけないだけで、お茶やスポーツドリンクなどの水分は自由に飲んで良く、点滴もされているのでカロリー的に問題は無いのですがこの間の空腹感だけが今でも辛かった記憶として残っています。
　
　手術は、直腸からバイパスの様に開いてしまった管の様なものを周辺の肉ごと除去し、輪ゴムの様なものを取りつけると言った一瞬耳を疑うような手術でしたが、手術室に入り局所麻酔をして、患部を切除し、手術当日は起き上がる事が出来ない為、尿道カテーテルを入れてもらって手術室を出て来るまで30分弱と、あっという間に全て終っていました。

　手術当日も断食は継続していて、かつ起き上がれないのでひたすらテレビを見て寝ていました。翌日には、おかゆに始まり、次の食事からは普通の食事を摂る事が出来ました。またシャワーも浴びる事もできました、さらに翌日には入浴も可能でした。患部は滲出液が出るので下着の中にガーゼパッドの様な物に軟膏を塗ってあてがうくらいで特に難しい事もありませんでした。痛みも術後から退院するまでほぼ無いと言っていい程無く、排便時もこれと言った痛みはありませんでした。

　その後退院し、傷口の消毒の為に何度か通院しただけで全て終わりました。退院してから、傷口を妻に見てもらったのですが、大穴が開いてると言われちゃんと治るのか若干不安でしたが、その後もりもりと肉が盛り上がり大穴は綺麗に塞がり多少手術の痕はは残りましたが、もともと人に見せるような所では無い為全く問題ありませんでした。